キャットショーは「不要不急」か否か?⑨
TICA Asia East Region DirectorはRegion公式サイトの「新年のご挨拶」で、次のように書いています。
「皆様、ネコさんたちのためにも、新型コロナウイルス感染症が収まりますまでは不要不急の外出を控え 感染予防に努めてください」--。
【TICA Asia Eastのショーが「親睦の場」なら】
先日も触れましたが、TICA Asia時代を通じて、歴代のRegion DirectorはTICAのショーについて、単なる「親睦の場」であり、「情報交換の場」であることを裁判所で表明し、裁判官に訴え続けました。
それを踏まえて冒頭の「ご挨拶」を深読みするなら、「新型コロナウイルス感染症が収ま」るまでは、「不要不急の外出」になる(あるいは促す)キャットショーは開催せず、それぞれのメンバーが「感染予防に努めてください」ということになります。
【ネコに対する感染防止、健康・飼養維持の視点】
ネコが新型コロナに感染するという知見も前提とするなら「ネコさんたちのためにも」というくだりも、キャットショーでは各地からたくさんのネコが集まり、それをJudgeが1頭1頭触って審査することからも、キャットショーを開催せず、ネコ間の感染(※現状ではネコが感染しても軽症であるとされています)を防ぐことを求めたとも読み取れます。
ブリーダーが感染して入院という事態に陥ったり、ブリーダーの家族全員が陽性となって入院だけでなく療養で家を空ける事態になれば、飼い猫の生き死に直結するわけですから、その意味でも「ネコさんたちのためにも…」という部分は重く受け止めねばなりません。
血統登録団体、キャットショー公認団体としてのTICA Asia East Regionはあっても、メンバーに万が一の事態が起きた場合のセーフィティネットは整備されておらず、ブリーダー間で感染が広がった場合、行き場を失うネコが多く出るリスクもゼロとは言い切れないのです。
【「安全、安心な環境で」「お目にかかれる日」…】
冒頭で紹介した文に続いて、TICA Asia East Region Directorは「安全、安心な環境で、また、皆様にお目にかかれる日が早く訪れますように」とも書いています。
TICA Asia East Regionにおいて「皆様にお目にかかれる日」がキャットショー以外、ほぼ皆無であることを考えれば、TICA Asia East Regionにおいてのキャットショーは「安全、安心な環境」であることが前提であることを表明したとも受け取れます。
ただし、上記はあくまで私個人の主観的な解釈であって、TICA Asia East Region Directorがメッセージとして発したものではありません。
TICA Asia East Region Directorの真意は知る由もありませんが、伝えるべきことは明確に打ち出さなければ伝わりませんし、有効性も実効性もなく、単なる自己弁護に終わってしまいます。
まるで発信力がなく、伝える力も拙ないと批判を受ける菅首相と重なって見えるのは私だけでしょうか…。
====================================
【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で16日、新たに7013人の感染が確認され、埼玉、福岡、山口の3県で過去最多となりました。土曜日としては過去2番目の多さで、2日連続で7000人を超え、重症者は13日連続で過去最多を更新する965人になっています。
◆東京都で16日、新たに1809人の感染が確認されました。土曜日としては過去2番目の多さです。
◆埼玉県で16日、新たに過去最多となる582人の感染が確認されました。
◆神奈川県で16日、新たに830人の感染が確認されました。
◆千葉県で16日、新たに過去2番目に多い503人の感染が確認されました。
◆大阪府で16日、新たに過去3番目に多い629人の感染が確認されました。
◆愛知県で16日、新たに322人の感染が確認されました。4日連続で300人を超えています。
◆福岡県で16日、新たに過去最多となる411人(うち福岡市188人、北九州市55人)の感染が確認されました。400人台は初めてです。
◆北海道で16日、新たに191人(うち札幌市85人)の感染が確認されました。