キャットショーは「不要不急」か否か?⑦
昨日、田村厚生労働大臣が「午後8時以降に限らず、不要不急の外出は控えるよう」、西村経済再生大臣も「夜だけでなく、昼の外出も控えてください」と国民に呼びかけました。
TICA Asia East Regionでは〝不幸中の幸い〟というべきか、「緊急事態宣言」再発令の期間・対象地域でショー開催の予定はないわけですが、もし入っていたとしたら、「午後8時までに終えればいい」とか、「昼間は外出自粛要請はない」とか言い張るクラブオーナーや代表がいなかったとも限りません。
【自分に都合良く解釈して判断する怖さ】
というのも、TICA Asia East Regionでは、TICA Asia時代を含め、 TICAのルールでさえ自分に都合良く歪めて解釈して、特定のクラブやメンバーを標的に締め出すような組織風土の傾向があるからです。
もしTICA Asia East Regionでショーの予定が入っていたなら、2人の大臣から改めてこうした呼びかけがあったとしても、素直に受け入れて「中止」にすることはなかったかもしれないと考えると震撼する思いがします。
もちろん2人の大臣が時を同じくして似たようなメッセージを発信したのは、世の中の多くの人たちが自分たちに都合良く解釈していた傾向があったためだと思われますから、TICA Asia East Regionメンバーの間で同様の認識が広がっていたとしても不思議ではありません。
【TICA日本でショーは「不要不急」のイベント】
1月6日のブログでも紹介しましたが、歴代のTICA Asia Region Directorは「キャットショーの目的は、猫愛好家同士の交流と各猫種の理想となる猫の創出であり、プロのブリーダーが商用目的で集まるわけではない」との立場であり、特に3期9年Directorを務めたTICA Asia East Region最大のクラブのオーナーはそのように裁判所でも主張しています。
つまり、TICA Asia East Regionにおいて、キャットショーは「不要不急」のイベントであり、「不要不急」の「外出自粛」要請が出されれば、それに従うということになります。
もし、3期9年間Directorを務めたTICA Asia East Region最大のクラブが要請に従わず、ショーを強行開催するようなら、裁判所で嘘八百を並べ立てたと、非難と批判で溢れかえる事態も想定されます。
そうなれば他の日本のクラブの存続に関わるといった危機感を焚き付け、不安を煽るメンバーも出てくるかもしれません。
【要請に応えるだけでなくあらゆるリスクに敏感に】
西村経済再生相はツイッターで、「湿度が低く乾燥しているため、感染が広がりやすい状態が続いている」とし、「昼間でも感染リスクは変わりません」とつぶやきました。
ショー会場の各所に加湿器やウイルス除去の空気清浄機を置いた上で、十分な換気もするなど万全の対策を取ることができるならいざ知らず、そうでないなら、参加者・参加猫の「安全・安心」は確保できないと考えるべきでしょう。
多くの国民が「不要不急」の外出を自粛し、不自由で不安な生活を強いられるなか、猫をキャリーに入れてキャットショーに出掛けることに共感を得られるかどうか考える必要もあります。
TICA Asia East Regionの各クラブオーナー/代表、JudgeはTICAの看板を背負い、その信用と評価を守るという使命を担っているということも忘れず、リスク意識に鈍麻になったり、危機管理意識を減弱させたりしてはなりません。
(続く)
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆政府はきょうにも、大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県を「緊急事態宣言」再発令の対象に追加します。これにより全11都府県に拡大することになります。
◆日本全国で12日、新たに4530人の感染が確認され、重症者は過去最多を更新する881人になっています。
◆東京都で12日、新たに970人の感染が確認されました。1000人を下回った一方、都の基準による重症者は過去最多の144人、自宅療養者も8452人と最多を更新しています。
◆埼玉県で12日、新たに267人の感染が確認されました。
◆神奈川県で12日、新たに過去2番目に多い906人の感染が確認されました。
◆千葉県で12日、新たに415人の感染が確認されました。
◆大阪府で12日、新たに374人の感染が確認されました。
◆愛知県で12日、新たに132人の感染が確認されました。
◆福岡県で12日、新たに199人(うち福岡市1000人、北九州市29人)の感染が確認されました。
◆北海道で12日、新たに145人(うち札幌市81人)の感染が確認されました。