BGパターンの遺伝子特定調査㊥
TICAとCFAのBG Breed CommitteeがBGのパターンを決める遺伝子特定調査から、Judgeが審査する上で参考になりそうな部分の紹介を続けます。
⑥Spotted Legs、Spotted Toes、Spotted Tail
スポット/ロゼットのパターンを見る際に、Judgeはどこまで審査対象として気を付けて見ているでしょうか。
多くのJudgeが体の両側とお腹の部分と思いますが、「美は細部に宿る」の言葉通り、隅々まで見ないと分からないかもしれません。
手足までしっかりスポット/ロゼットのパターンが入っているか(=バーになっていないか)
尻尾も同様にしっかりスポット/ロゼットのパターンが入っているか(=輪になっていないか)
それらをどこまで審査上のポイントに組み入れるかは別として、全く見ない、全く審査上、評価しないというのはいかがなものかと思います。
⑦Dorsal Pattern(solid stripe to completely spotted)
私の知る限り、BGの背中の部分まで審査対象とし、時としてコメントするJudgeは1人だけですが、1本の線になっていたり、2本の線になっていたりすることがあります。
1本でも2本でも、これらがスポット状に途切れているBGがいることも確かであり、背中の部分のスポットの配列を決める遺伝子があってもおかしくありません。
「completely spotted」が最も評価されて然るべきですが、Dorsal Patternに無関心なJudgeが多いのはどうなのでしょうか。
DivisionとしてSpotted Tabbyであるからには、基本的には「Spotted」でない部分があってはいけないことになります。
⑧Underside Tail pattern
BGの尻尾の裏側を審査するJudgeは見たことはありませんが、事実として言えば裏側にスポットがあるBGもいます。
尻尾の審査というと、どうしてもTail faultがあるかどうかだけに注意が行きがちですが、パターンを見る上で尻尾は除くとなっていないわけですから、見るべきは見ることが必要なのではないかと思います。
海外のJudgeでは尻尾の裏側を見るケースもありますが、日本では見たことがありません。
⑨Countershading (color difference from dorsal line compared to mid abdomen)
「ホワイトタミー」のことだと思いますが、「ホワイトタミー」にする遺伝子があるというよりは、Countershadingにする遺伝子があり、それが「ホワイトタミー」を生み出す理解すべきなのだということかと思います。
Countershadingは、魚で言えばカレイのように光の当たる表側部分が黒っぽい色になり、光の当たらない裏側部分が明るい色になる現象なので、BGにおいてもこの遺伝子を持つ(ALCは持っていると考えられる)場合、「ホワイトタミー」になると言えそうです。
TICAのBG Standardにも「a virtually white ground color on the whisker pads, chin, chest, belly and inner legs are desirable」と書いてあるわけですが、Countershading(あるいは「ホワイトタミー」)を評価する/評価できるJudgeは多くはありません。
(続く)
====================================
【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本における新型コロナ感染者が21日、累計で20万人を超えました。
◆日本全国で21日、新たに1806人の感染が確認されました。
◆東京都で21日、新たに392人の感染が確認されました。月曜日としては過去最多です。
◆埼玉県で21日、新たに117人の感染が確認されました。
◆神奈川県で21日、新たに188人の感染が確認されました。月曜日としては過去最多です。
◆千葉県で21日、新たに117人の感染が確認されました。7日連続で100人を超えています。
◆大阪府で21日、新たに180人の感染が確認されました。
◆愛知県で21日、新たに92人の感染が確認されました。
◆福岡県で21日、新たに93人(うち福岡市67人、北九州市7人)の感染が確認されました。
◆北海道で21日、新たに109人(うち札幌市61人)の感染が確認されました。