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2020年11月21日 (土)

【TICAルール改正】ポイント解説②Proposal 4~7

◆12月5日(土)に長野県上田市で計画されていたショーが中止(延期)になりました。(※TICA Asia East Region公式サイトは未掲載)

【結局「クラブの都合で中止」のお粗末な顛末】

主催クラブはこれまで「キャットショーをクラブの都合で中止にすることはありません」としながら、「JUDGEの方から不参加の申し出があり」「クラブの都合で中止にする」ことになったわけです。

そのことは11月21日付の「残念なお知らせ」の中でクラブ代表が「心からお詫び申し上げます」とした上で、「力不足で申し訳ありません」と書いていることからも分かります。

結局のところ「キャットショーをクラブの都合で中止にすることはありません」という〝宣言〟は根拠のないデマカセであったと批判されても仕方ないでしょう。

【責任逃れに四苦八苦している姿が透けて見える】

西村康稔経済再生相が今後の感染者の推移について「神のみぞ知る」と語ったことに小沢一郎議員が噛み付き、「毎日責任逃れに血眼。もういい加減にすべき」と苦言を呈しましたが、「残念なお知らせ」を読んでいくとまさに小沢氏と同じような感覚を覚えました。

「JUDGEの方から不参加の申し出」があるだろうことは、初めから分かっていたことであり、1人のJudgeが不参加ならクラブ代表自身が代わればいいわけですし、3人とも不参加であってもクラブ代表1人がJudgeとなり開催することも可能だったわけです。(※他のクラブではそのぐらいの覚悟を持ってショー開催を検討していたところもありました)

出陳者が自らの命にかかわるリスクを承知でエントリーし、自分と猫の体調管理に細心の注意を払い、「第3波」の猛威の中でも参加する決意と覚悟を固めていたことに比べると覚悟が定まっておらず、責任逃れに四苦八苦している姿が行間に透けて見えるようです。

【余りに遅きに失した中止(延期)判断】

主催クラブの代表は11月16日、「受付締切日より10日も早く80匹を超える出陳申し込みがありました。定数を超えましたので受付終了の発表を致しました。 その次の日、各地でコロナの第3波発生の報道があり…」と書きましたが、そもそも「第3波」は1日にして突然発生するものではありません。

「その次の日」というのは11月17日になりますが、アクトのブログで「第3波」に言及して注意喚起したのは11月2日であり、11月4日には「長野県で3日、新たに5人の感染が確認されました。同県で5人以上の感染が確認されたのは9月3日以来、1カ月ぶりです」とお知らせしました。

11月11日には日本医師会の中川会長が「第3波と考えていいのではないか」との見解を示したわけですから、4~11日の間の時点で中止(延期)を決定すべきであり、時系列で振り返ればこの間も猫集めに〝血眼〟になっていた姿がうかがえます。

【11月16日時点で〝やる気満々〟の異常さ】

主催クラブのサイトには11月16日付で「エントリーのお礼」が掲載され、「12月5日上田のキャットショーは、エントリーリミット80匹に到達しましたので、エントリーを締め切りました。コロナ禍の中、皆様からの多数のエントリー誠にありがとうございました。ショー当日は、皆様が安心して出陳して頂けるよう新型コロナウィルス感染症対策を講じて参ります。皆様も新型コロナウイルス感染症対策をとった上で、どうぞお気をつけて会場までお越し下さいますようお願い申し上げます」と書いています。

しかし、アクトのブログを読み返していただければ分かりますが、長野県では16日時点で4日連続で2桁の新規感染者が確認されており、その2日前の14日には長野県は上田市を含む県全域を対象に「新型コロナウイルス注意報」を発出しているわけです。

TICAという国際団体の自覚と矜持があり、主催クラブとしての責任感があるなら、たとえどれだけのエントリーが入っていようと猪突猛進に強行開催への走りを加速するのではなく、一度立ち止まり、出陳者に対しリスクの大きさを説く選択肢も検討すべきだったと言えます。

【11月17~21日の疑惑の5日間に何をしていた?】

「残念なお知らせ」によると、11月17日に「JUDGEの方から不参加の申し出がありました」ということになっていますが、「残念なお知らせ」が21日付でアップされていますから、なぜ17日の時点で中止(延期)を発表しなかったのか、21日までの5日間の空白は何だったのかという疑問が湧きます。

17日に唐突に3人のJudgeが不参加を申し出たのかどうか分かりませんが、21日までの間に別のJudgeを〝血眼〟になって探し回っていたのであれば、見苦しい最後の悪足掻きをしていたと見るか、最後の最後まで開催努力を重ねていたと見るか、人によって見解が分かれるところかもしれませんが、「第3波」の感染状況を俯瞰して見れば17日に中止(延期)を決断すべきであったという見方のほうが自然で合理的であるのではないでしょうか。

【反省なく懲りずに同じ事を繰り返そうとする愚】

「残念なお知らせ」には、「今後については不確定要素が沢山あり先のお約束ができません。開催予定――中止の繰り返しになるかもしれません」とも書いてありますが、余りに責任感がなく首を傾げざるを得ません。

「不確定要素」があるのは事実で避けられませんが、「不確定要素」を不確定要素のままにして自分に都合良く勝手に解釈して先走るから問題が起きるのであり、できない「約束」はしなければいいだけの話で、これまでの反省と検証の上に立ち「開催予定―中止」を繰り返さないよう努力するのが良識と常識を持った社会人のすることでしょう。

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締切は日本時間11月24日(火)午後2:59です。

◆Proposal 4 - Update Show Rules Article 1 (Definitions)

TICA Asia East Region公式サイトには「提案4ーショールール 条項1(定義)の改定 変更点要約:文言の加筆、変更」と書いてありますが、これではTICA Asia East Regionメンバーはわけが分からず、賛成も反対もできないのではないでしょうか。

これはショールール「第1条 定義」に関し、①名称を変更する、②より正確な記述にする(あるいはより詳しく記述する)--が組み合わさった改正案となっています。

例えば、①については「SPLIT FORMAT SHOW」→「CONTINUOUS FORMAT SHOW」と名称を変更する、②については「mailed」→「submitted」とするや、「rules」→「Standing Rules Category I through V」とする、「work」→「train or handle」とする--などです。

確かに現在の文言と改正案の新しい文言を比べてみると、より正確に、より詳しくなっているかと思います。

私はProposal 4の改正案に賛成します。

◆Proposal 5 - Amend Show Rules Article TWO (Shows)

TICA Asia East Region公式サイトには、「提案5ー ショールール 条項2(ショー)の改定 変更点要約:条項2の中のショーのフォーマットの表記変更に関して<コンティニュアス(ワンデイ/ツーデイショー等)、バック・トゥー・バック・ショーあるいはオルタネィティブ・フォーマット >」と書いてありますが、これを読むだけでどれだけのメンバーが理解できるでしょうか。

Asia East Region Directorは読み手である一般のメンバーのことを考えて和訳し、掲載しているでしょうか。(※アクトのブログは中級者以上を念頭に書いています)

Proposal 5は上記のProposal 4とも密接に関連しています。

・「1 day , 2 days, or more, or a back-to-back show format」→「Continuous, Back-to-back or Alternative format」と変更

・「Split Format (2-day Show) 」→「Continuous Format (2-day Show) 」に変更

私はProposal 5の改正案に賛成します。

◆Proposal 6 - Amend Show Rules Article THREE (Eligibility for Entry)

TICA Asia East Region公式サイトには、「提案6ー ショールール 条項3(エントリー資格)の改定 変更点要約:当該ショーで審査をするジャッジが繁殖した猫の出陳に関して:現行→ ”猫”お及び”子猫”と言う表記を、”エントリー申請した”と言う文言に変更。またショールール23.8.3(注:ショー会場で猫をの販売を行う際の規定)を削除」(原文ママ)と書いてありますが、これで分かるメンバーがどれだけいるでしょうか。

どうしてこういう改正案の問い方をするのか、私がBoard Memberであれば異議を唱えているところです。

なぜなら、この改正案は全く異なる2つの項目が組み合わされているからです。

1つは、そのショーで審査を担当するJudgeの猫に関する規定で使われる文言の改正、もう1つは販売用の猫に関する規定の削除です。

前者については、そのショーで審査を担当するJudgeが繁殖した「cat or kitten」とか「such cat or kitten」といった表現になっていますが、これを「entry」や「such entry」に変更するというものです。

第1条のタイトルが「Eligibility for Entry(エントリーの資格)」となっていますから、これに合わせた文言の改正と言えます。

一方、2つ目はショー会場内で販売する猫に関する規定であり、現在は以下のようになっており、これを全部削除するというものです。

23.8.3 Exhibitors desiring to sell cats or kittens at the show may declare on the entry blanks the price asked for each entry. This price will be printed in the catalog and must not be increased during the show. The show management may charge a fee on cats or kittens entered for sale in the show.

日本では販売用猫がショー会場に値札を付けて居ることはないですが、だからといって販売用猫に関する規定そのものを削除してしまっていいものでしょうか。

私は疑問に感じます。

私は1つ目については賛成ですが、2つ目については議論(熟議)が足りないような気がしています。

私はProposal 6の改正案に反対します。

◆Proposal 7 - Amend Show Rules Article FOUR (Entry Procedures)

TICA Asia East Region公式サイトには、「提案7ー ショールール 条項4(エントリーの手続き)の改定 変更点要約:”ショーエントリー後の当該猫のステータスの変更等に関しての情報は、エントリークラーク(あるいはマスタークラーク)に提供されなかればならない”に改定」(原文ママ)となっていますが、これで理解できるメンバーがどれだけいるか極めて疑問です。


というのも、この改正案は24.2.1がもはや必要ないルールであるとして項目ごと削除した上で、現在の24.2.2を一部改正して24.2.1とし、24.2.2.1を24.2.1.2(※本来は24.2.1.1にするのが正しいと思われます)に変更するというものです。

※TICA Asia East Region DirectorはTICA Board Memberのひとりであり確認しているはずですから、どうしてこのようなナンバリングになるのか、Regionメンバーに説明する必要があるはずですが、全く無視して右から左に紹介しており、その点だけでもいい加減と言わざるを得ません。

本題に戻ると、まず削除対象となっている今の24.2.1はと言うと、

現行24.2.1 Cats entered in any show shall remain in the same status as entered in all rings even though they have qualified for another status during the show.(いかなるショーにエントリーした猫も、ショー中に別のステータスの資格を得たとしても全てのリングにおいて同じステータスのままでなければならない)

というものでした。

当然と言えば当然であり、確かに敢えて必要ないと言われれば「そうですね」と答えざるを得ないことからも削除していいかと思います。

しかし、24.2.2の一部改正は基本的には別である点には留意が必要でしょう。

24.2.2の改正は、「In the event that any feline has been transferred or leased after entry in a show, the show committee must be notified upon filing the transfer documents with the Executive Office of TICA. The records in the Executive Office of TICA are conclusive」において「the show committee」→「Entry Clerk (or Master Clerk if the catalog has been printed)」にするもので、誰に知らせるかを特定する改正は評価されるべきでしょう。

私はProposal 7の改正案に賛成します。

(続く)

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で20日、新たに2427人の感染者が確認されました。3日連続で2000人を超え最多更新をし続けています。

東京都で20日、新たに過去2番目に多い522人の感染が確認されました。2日連続で500人を超えました。

埼玉県で20日、新たに96人の感染が確認されました。

神奈川県で20日、新たに208人の感染が確認されました。3日連続で200人を超えました。

千葉県で20日、新たに過去2番目に多い90人の感染が確認されました。

大阪府で20日、新たに過去最多となる370人の感染が確認されました。2日連続で300人を超えました。

愛知県で20日、新たに202人の感染が確認されました。2日連続で200人を超えました。

福岡県で20日、新たに35人(うち福岡市17人、北九州市4人)の感染が確認されました。30人を超えるのは9月6日以来です。

北海道で20日、新たに過去最多となる304人(うち札幌市191人)の感染が確認されました。2日連続で最多を更新し、300人台は初めて。200人を超えるのは3日連続で8回目となります。

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