大企業の不祥事に通じる猫界の〝闇〟の組織構造
日産自動車元会長、カルロス・ゴーン被告の報酬過少記載事件で、元秘書室長は検察側との司法取引に応じたわけですが、法廷での証言を読むとまるでTICA Asia East Regionのあるクラブでした。
【「筋が通らないことでも指示に従う」…】
報道によると、元秘書室長は「筋が通らないことでも指示に従うことが私の役割だと思っていました」と証言したそうです。
TICA Asia East Regionのあるクラブでは、クラブオーナーが「出陳拒否」を命じれば「筋が通らないことでも指示に従うこと」がクラブ員やショーコミッティーメンバーに求められていました。
元秘書室長は「筋が通らないことでも…」と証言しましたが、TICA Asia East Regionのあるクラブにおいては「TICAのルールに違反することでも…」、あるいは「良識や社会常識に反することでも…」と言い換えられるかと思います。
【「外される」思いから表立った反対は避けた…】
筋の通らない指示を受けても元秘書室が従った理由は、「外される」との思いがあったからであり、表立った反対は避けたといいます。
TICA Asia East Regionのあるクラブも全く同じであり、表立って反対したり、意に沿わないことをしようものなら、ファイナルから「外される」だけでなく、TICAから排除され村八分にされるわけですから、全く同じ構図があったといえるでしょう。
このクラブ内において「表立った反対」が聞かれることはなく、クラブを辞めた(あるいは辞めさせられた)後に様々な暴露話が噴出するのも、そういった事情からと思わざるを得ません。
【「信頼の表れ」と思い込ませ、最大限利用する】
「筋が通らない指示」であっても、そうした指示を受けることが信頼の表れだと感じていたといったことも、元秘書室長は証言したそうです。
あるクラブも同じであり、エントリークラークを任されるのも「信頼の表れ」、ショーマネジャーを任されるのも「信頼の表れ」であり、クラブ員は「信頼」に応えようと、「筋が通らないことでも」指示に従ってきたことが分かります。
ジャッジになりたい人に手を挙げさせては狙いを定めて囲い込み、最大限に利用するだけ利用した光景を目にした人は多いことでしょう。
しかし、結局のところ真にクラブ員に寄り添うことなく、結局は〝私利私欲〟と〝権力維持〟のためであって、最終的に人心が離れていったことは見ての通りです。
カルロス・ゴーン被告が無罪を主張しているように、「出陳拒否」に携わったクラブオーナー、〝動物虐待〟紛いのショーにかかわったメンバーが今なお、「何も悪いことはしていない」と言い張り続けていることも事実です。
それは東京高等裁判所で自ら「和解」に応じ、「出陳拒否したことを深謝する」と謝って解決金を支払っても、クラブが罰金とショー禁止処分を科せられても変わることはありません。
【組織風土全体を壊し穢しかねない言動】
しかし、そうしたことは「趣味の世界」ではあったとしても、その小さな団体の組織風土を腐らせ穢し、民主主義そのものを破壊することにつながることを忘れてはなりません。
米大統領選挙については改めて取り上げる機会があると思いますが、ひとりひとりが民主主義の重要性を理解し、それが劣化するのを防ぐ努力(それは自浄作用ともいいます)をしなければ、「腐ったミカン」の如く、周囲に広がり組織ごと腐り果ててしまうのです。
日産はかろうじてその一歩手前で踏み留まりましたが、果たしてTICA Asia East Regionはどうなるでしょうか…
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