「第3波」さなかのショー再開は「英断」か「蛮行」か?
◆日本医師会の中川会長は11日午後、「第3波と考えていいのではないか」との見解を示しました。
◆日本全国で11日、新たに1543人の感染が確認されました。1500人を超えるのは、1560人だった8月8日以来、およそ3か月ぶりです。
◆1日当たりの新たな感染者数は11日、6都府県で過去最多を更新しました。大阪府(256人)、埼玉県(116人)、兵庫県(70人)、茨城県(20人)、新潟県(16人)、岩手県(8人)
【それでも「落ち着いている」と言い張る?】
専門家の団体のトップが「第3波」と考えていいのではないか、と言っているのですから、そうなのでしょう。
一介の猫のクラブのオーナーがいくら「大丈夫」とか「落ち着いている」とか言っても、「第3波」のさなかにショーを再開しようとしていることに変わりはなく、これを「英断」と見るか「蛮行」と見るか、猫界の歴史の検証を待つしかないかもしれません。
【長野県も局面は変わりつつある?】
長野県では11日、6人の新たな感染が確認されましたが、グラフを見れば分かるように明らかに9月、10月とは局面が変わりつつあります。
12月5日(土)に長野県上田市でショー再開を目論むクラブ代表にはそう見えないだろうとは思いますが、クラブ員やショーコミッティーメンバーも同じように局面の変化は読み取れないのでしょうか?
【クラブ代表の「鶴の一声」かクラブ員の総意か】
このクラブではこれまでも良識や常識が通用せず、クラブオーナー(代表)の命じるまま唯々諾々と従う組織風土があり、誰一人としてクラブオーナー(代表)に進言しませんから(進言すればクラブを追い出されるか、追い出される状況に追い込まれて出て行くか)、クラブオーナー(代表)が「中止」と言わない限り開催に向け突き進むことになります。
米大統領選挙でも明らかになりましたが、「民主主義」VS「独裁主義(あるいは権威主義や強権主義)」のどちらを選ぶかと言えば、やはり「民主主義」でしょう。
「民主主義には大いに問題がある。ただ他のどんな制度よりましだ」という誰かの名言はまさにその通りと言えそうです。
新型コロナの感染再拡大、さらに「第3波」の猛威の中、クラブオーナーの〝鶴の一声〟ではなく、クラブ員の総意による判断が欠かせないでしょう。
【優柔不断と決断のためらいが傷を深くする】
何事もそうですが、優柔不断で決断をためらうと傷は深く、そして広がります。
このクラブではこれまでも、中止にすると言ったり、またやると言ったり、判断が二転三転したことがありました。
クラブ員も大変だと思いますが、結局そのツケはクラブ員に回ってきて、特に今回は「命」にも関わるだけに唯々諾々と〝隷従〟することだけは避けたいところです。
TICA Asia East Region Directorも手をこまねいて傍観することなく、手を打つことが求められています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆東京都で11日、新たに317人の感染が確認されました。東京都で300人を超えるのは8月20日(339人)以来、83日ぶりです。
◆埼玉県で11日、新たに116人の感染が確認されました。過去最多となります。
◆神奈川県で11日、新たに130人の感染が確認されました。過去3番目の多さです。
◆千葉県で11日、新たに65人の感染が確認されました。
◆大阪府で11日、新たに256人の感染が確認されました。8月7日の255人を上回り、過去最多となっています。
◆愛知県で11日、新たに104人の感染が確認されました。2日連続で100人を超えました。
◆福岡県で11日、新たに21人(うち福岡市10人、北九州市1人)の感染が確認されました。
◆北海道で11日、新たに197人(うち札幌市138人)の感染が確認されました。過去2番目の多さであり、1週間連続で100人を超えています。
◆デンマーク政府は国内で飼育されている全ミンクの殺処分を義務付けるとした命令を撤回しました。
感染していない農場にまでミンクの殺処分を命じる法的権限はないと判明したことを受けた措置とのことで、改めて殺処分を義務付けるための新しい法案を議会に提出する見通しです。
政府が繁殖農家に宛てた10日の電子メールでは全ミンクの殺処分を「勧告」するにとどめているとのことです。
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