新型コロナ「急速な拡大傾向に至る可能性が高い」
12月5日(土)に長野県でショーを開催するクラブ/ショーコミッティーは、昨晩の尾身茂会長(政府の新型コロナウイルス対策分科会)の緊急会見を固唾を飲んで見守っていたことかと思います。
【増加要因が強まり、減少要因を上回る】
尾身茂会長は緊急会見で「感染状況は一言で言えば徐々に感染が全国的に見ても増加しているのは間違いない」と述べ、「減少要因を早急に強めなければ、急速な拡大傾向に至る可能性が高い」と警鐘を鳴らしました。
TICA Asia East Regionの日本では12月からショー再開を目論んでいるわけですが、急速な拡大傾向の最中に再開に踏み切るのが正しい判断なのかどうか、人の命に関わることだけに慎重に検討することが大切でしょう。
【長野県では再び新たな感染が急増】
長野県では7日に「第2波」のピーク時に匹敵する18人の新たな感染が確認されました。
8日は1人だったものの、9日は月曜日にもかかわらず、再び2桁となる14人の新たな感染者が確認されました。
長野県では今月に入って4日に松本圏域で「新型コロナウイルス注意報」を発出したのに続き、8日には長野圏域で、9日には北信圏域でも発出しており、エリアが急拡大しています。
12月5日(土)まで上田圏域だけが免れるかどうか、全国的な傾向を考え合わせれば微妙な情勢ではないでしょうか。
【「判断基準」を示さない理由が理解不能】
TICA Asia East Region Directorや主催クラブ/ショーコミッティーがなぜ、ショー中止の「判断基準」を示すことを頑なに拒むのか、私には理解できません。
例えば12月5日(土)の長野県上田市のショーの場合、レベル2の「注意報」が発出されれば中止にするといった具合に予め「判断基準」を公表しておけば、客観的であり透明性もあり、多くの参加者の納得を得られて参加者全員の安全・安心の確保にもつながるというわけです。
特にこれから感染が再び拡大していくという中で、中止の判断をするのは難しく、判断が難しければ難しいほど予め「判断基準」を設けておいた方が難しさのハードルは下げられるのですが、12月5日の主催クラブはそうしたことには気づかないようです。
「第3波」が猛威をふるう真っ只中で、ロシアンルーレットのような感覚でショー開催を強行することだけはないようにしてほしいものです。
「趣味の世界」のイベントがいくらお気楽でいい加減でいいと言っても、「人の命」まで軽く考えていいわけではないことを肝に銘じておくべきでしょう。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆ロイターの集計によると、米国の感染者数が世界で初めて累計1000万人を超えました。全米各地で「第3波」の感染が拡大しています。
また世界全体の感染者数は8日、累計5000万人を突破しました。
◆東京都で9日、新たに157人の感染が確認されました。7日連続で100人を超え、月曜日に150人を超えるのは8月17日以来、およそ3カ月ぶりです。
◆埼玉県で9日、新たに50人の感染が確認されました。
◆神奈川県で9日、新たに36人の感染が確認されました。
◆千葉県で9日、新たに32人の感染が確認されました。
◆大阪府で9日、新たに78人の感染が確認されました。
◆愛知県で9日、新たに57人の感染が確認されました。7日連続で50人を超えています。
◆福岡県で9日、新たに4人(うち福岡市2人、北九州市2人)の感染が確認されました。
◆北海道で9日、新たに200人(うち札幌市158人)の感染が確認されました。北海道・札幌市とも過去最多を更新し、道内の感染者が100人を超すのは5日連続で初めて200人に達しました。