「コロナ禍の治まり」が判断基準のナゾ
「なお、上田地区のコロナ禍は現在は治まっています」(原文ママ)--。
12月5日(土)に長野県上田市でショーを開くクラブサイトには、こんな言葉が載りました。
日本全国でどれだけ「第3波」が猛威を振るおうと、長野県の新規感染者がどれだけ増えようが、上田地区で「コロナ禍が治まって」(原文ママ)いれば何が何でもショーを開催するとの〝決意表明〟なのかもしれません。
【明確な「判断基準」を示さない狡猾さ】
きのうのブログでお伝えしましたが、何ひとつ理由や根拠を示さず、あらゆることを曖昧な言葉で言いくるめるところはトランプ米大統領そっくりにも映ります。
例えば「コロナ禍」という言葉……
クラブ代表はどのような定義付けをしているのか、さっぱり分かりません。
新規感染者なのか、死者数なのか、重症化率なのか、何を以て「コロナ禍」と称し、何がどうなれば「コロナ禍」はTICAのショー再開において問題ないと言えるのでしょうか。
TICAの公認クラブの代表として、あまりに杜撰でいい加減な認識ですし、そうした傘下クラブの代表の杜撰でいい加減な認識を放置しているTICA Asia East Region directorの感覚も信じられません。
【「治まる」を使う謎・・・医療態勢が判断基準?】
クラブ代表は「治まって」という言葉を使っていますから、いわゆる「収束」するという意味での「収まる」ではないことが分かります。
暴動を鎮圧するような感覚で「治まって」と言っているか、上田地区において感染者や患者がいなくなることをイメージして「治まって」と言っているようですが、新型コロナの感染拡大状況に対応するに相応しい認識とは思えません。
このままだと、仮に上田地区で新規感染者が増えてきたとしても「上田卸団地のコロナ禍は治まっています」とか言い出しそうで恐ろしい限りです。
こうした物言いをするところもトランプ米大統領と似ていると感じるのは私だけでしょうか。
この主催クラブ/ショーコミッティーにおいて、何を以て「コロナ禍」が「治まっている」と言うのか、逆にどのような感染状況になると「コロナ禍」が「治まっています」と言えない状況と言えるのか、責任逃れをしないつもりであるなら出陳者に明確に示すべきでしょう。
【「上田地区」は「上田圏域」?「上田市」?】
「上田地区」という括りもよく分かりませんし、出陳者を煙に巻いているとしか思えません。
上田市という行政単位、あるいは長野県が公的に分類している「上田圏域」(=上田市、東御市、青木村、長和町、坂城町の2市2町1村)なら理解できます。
しかし、上田地区という概念は曖昧で不明瞭であって、「上田地区のコロナ禍」なるものは、この主催クラブ代表の頭の中にしかないのでは?と思わざるを得ません。
確かに、7日に確認された新規感染者18人は長野市(11人)、伊那市(5人)、中野市の2人であり、「上田圏域」の「感染警戒レベル」は6段階の「1」にとどまっています。
【なぜ正確に伝えようとしないのか…】
その背景には状況がどう変わっても自分たちに都合良く解釈して言い逃れできるようにしておきたいという思惑が見え隠れしているように思えます。
これもまた、トランプ米大統領の物事の解釈の仕方や主張のやり方と二重写しになる要因と言えそうです。
TICA Asia East Regionの全メンバーは自分でしっかり調べ、事実を正確に把握し、決して表現や言葉の使い方でコロッと騙されないようにしていただきたいと思います。
何度も言いますが、今回は自分自身、家族、友人・知人らの「命」にかかわる問題だということを決して忘れてはなりません。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆米ニューヨーク・タイムズ(電子版)は8日、米国の累計感染者が1000万人を超えたと独自集計を基に報じました。
◆東京都で8日、新たに189人の感染が確認されました。
◆埼玉県で8日、新たに45人の感染が確認されました。
◆神奈川県で8日、新たに79人の感染が確認されました。
◆千葉県で8日、新たに44人の感染が確認されました。
◆大阪府で8日、新たに140人の感染が確認されました。
◆愛知県で8日、新たに81人の感染が確認されました。
◆福岡県で8日、新たに4人(北九州市)の感染が確認されました。
◆北海道で8日、新たに153人の感染が確認されました。4日連続で100人を超えました。