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2020年11月11日 (水)

誰のため?〝大義名分〟なきショー再開の謎

◆政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は10日、各地で感染が再拡大していることを受け、クラスター(感染集団)対策を強化する方針を決めました。

対策本部で菅首相は「最大限の警戒感を持って対処している。国民の命と健康を守り抜くために、これまでの経験を踏まえた対策を先手先手で講じる」と強調したとのことです。

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「今回は上田地区(○○○メンバー)の猫の出陳はありません」--

12月5日(土)に長野県上田市でショーを開くクラブサイトの「お知らせ」の最後にこんな言葉が載っています。

地元のブリーダーやペットショップのために、わざわざ感染リスクを冒してショーを開くのものと思っていましたが、どうもそうではないようです。

なぜいつもは大量出陳する地元のブリーダーやペットショップがエントリーしなかったのか分かりません。

もしかすると○○○メンバー以外の上田地区の猫の出陳があるのかもしれませんが、上田地区(○○○メンバー)の方々が感染拡大やクラスター発生を抑えようと参加を控えたなら、本末転倒もいいところと言えます。

【地元の要請に応えて…というのであれば】

地元のクラブが地元や近県のクラブ員やブリーダーのためにショーを開くのはいいことであり、コロナ下においても落ち付いた状況であるならショー再開は可能かと思います。(※もちろん万全の「感染防止対策」が前提ですが…)

あるいは、クラブ所在地は別のところにあっても地元のブリーダーやオーナーのために、地元の要請に応えるべく頑張ってショーを開くのも評価されることはあっても批判されることはないでしょう。

しかし、「第3波」の猛威が襲って来つつあり、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長が緊急会見を開くような差し迫った事態になっている中、他府県に本拠を置くクラブが、どうにか落ち着きを維持している地方都市でショーを開くことに非難の声は出ないでしょうか。

【地元経済への貢献なく感染リスクを拡散?】

「Go To キャンペーン」が行われているのは経済を回すためであり、地元経済(観光産業であり飲食店であり商店街)を支援するためです。

仮に「Go To Cat Show」なるものがあったとして、12月5日(土)に長野県上田市で開催するショーは東京・埼玉や北海道などからクラブ員と猫を連れた出陳者、Judgeらが会場に訪れるだけであり、地元経済への貢献はゼロです。

地元との接触が禁じられているとは言え、「第3波」が襲いつつある他地域から、たった1日とはいえ集結するわけですから、そのことを長野県民や上田市民が知ったら快くは思わないでしょう。

【〝大義名分〟がないことを自ら暴露】

トランプ米大統領が非難や批判を受けてきたことの1つに、全ての政策や施策が結局のところ「私利私欲」に他ならないという点がありました。

自分の「私利私欲」のために公権力を使っている…との批判は常に付き纏っていました。

12月5日(土)の長野県上田市でのショーについても似たり寄ったりと言えるのではないでしょうか。

「今回は上田地区(○○○メンバー)の猫の出陳はありません」と公表することで、ショーを開く〝大義名分〟がないことを自ら進んでさらけ出したと言えます。

一刻も早くショー再開に漕ぎ着けたかったのでしょうが、そんなにTICA Asia East Regionメンバーからショー再開を急ぐよう突き上げる声が噴出していたとは思えません。

単に自分や自分のクラブの求心力維持のために開催したかったのでは?と思われても仕方ないのではないでしょうか。

そもそもショーの予定を入れる段階で、なぜもっと慎重に検討しなかったのか、なぜ「第3波」の予測も踏まえ少なくとも年内は避けなかったのか…と思いますが、「後の祭り」です。

【クラスター発生だけは何としても抑えてほしい】

やること為すこと書くこと〝お粗末〟感が否めませんが、「第3波」の猛威の中、杜撰でいい加減な「感染防止対策」で新たな「クラスター」を発生させることだけはないようにしてもらいたいと思います。(※根本的には参加者全員の安全・安心確保が最重要です)

TICA Asia East Region Directorに責任感があるなら、クラブ任せにするのではなく、必ず自身も参加して、自らの目で現場を隅々までチェックしてほしいところです。

TICA Asia East Regionの日本のクラブがクラブ所在地と関係のない場所で〝禍〟を持ち込んだり、〝禍〟をもたらしたりすることだけは絶対にあってはなりません。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で10日、新たに1284人の感染が確認されました。

東京都で10日、新たに293人の感染が確認されました。東京都で200人を超えるのは11月に入って5回目です。

埼玉県で10日、新たに67人の感染が確認されました。

神奈川県で10日、新たに99人の感染が確認されました。

千葉県で10日、新たに48人の感染が確認されました。

大阪府で10日、新たに226人の感染が確認されました。1日に確認された感染者数が200人を超えるのは、過去最多の255人となった8月7日以来約3カ月ぶりで、過去2番目の多さです。

吉村知事は「まさに第3波に入っている」との認識を示しました。

愛知県で10日、新たに129人の感染が確認されました。同県で1日の新規感染者が120人を超えたのは8月9日の130人以来およそ3か月ぶりです。

福岡県で10日、新たに23人(うち福岡市12人、北九州市3人)の感染が確認されました。1日の新規感染者が20人を超えたのは9月11日以来、約2カ月ぶりです。

北海道で10日、新たに166人(うち札幌市126人)の感染が確認されました。北海道は6日連続で100人を超え、札幌市も2日連続で100人を超えました。北海道でクラスターが発生するのは12日連続です。

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