いつまで続く「第2波」、これが「新常態」になる?
【注目ニュース】にも入れましたが、東京都で新たに284人の感染が確認されました。
これは8月20日の339人以来、東京都において1日当たりとしては最も多い感染者数となります。
【収束の兆しがなかなか見えない「第2波」】
グラフを見れば素人目にも明らかかと思いますが、「第2波」の収束の兆しは見えないどころか、このまま次の「山」が来てもおかしくないような感じです。
これが「With コロナ」時代の「新常態」であり、多少の増減はありながらも、この水準で新規感染者は推移するのでしょうか。
今後、気温/湿度が下がると、インフルエンザの流行期に入ることから、新型コロナとインフルエンザの両方が同時流行する「ツインデミック」を懸念する声も広がりつつあるようです。
新規感染者が少ない地方都市でショーを再開できても、東京での開催は難しい状況が予想外に長引くかもしれません。
【欧州では感染の再拡大が深刻化】
海外に目を移せば、欧州では感染再拡大が深刻化の度合いを増しています。
14日には1日当たりの新規感染者(7日移動平均)が10万5千人を超え、数カ月ぶりにアジアを上回ったそうです。(※中南米を含む米州は11万4千人)
英国では14日、北アイルランドが飲食店の営業をテークアウト(持ち帰り)などに限ることを決め、英中部リバプールでも飲食店が営業できなくなるとのこと。
新規感染者が6千人に迫り、3月のピークに近づきつつあるイタリアでは14日から約1カ月、パーティーを禁止するほか、飲食店の営業は深夜0時までとし、結婚式や葬式は最大30人までに制限します。
ドイツのメルケル首相は14日、感染リスクの高い地域でのマスク着用義務の拡大などを盛り込んだ新たな対策をまとめました。
感染が広がれば、飲食店の午後11時以降の営業も禁じる方針で、メルケル氏は記者会見で「すでに感染が急拡大する局面に入っている」と語ってます。
【米国でも再拡大、全米46州と首都ワシントンで】
ブルームバーグの報道によると、米国でも大多数の州で再び感染が拡大しており、特に中西部で猛威を振るい、他のあらゆる地域でも入院患者が増えているそうです。
新規感染者数(7日平均)は全米46州と首都ワシントンで1カ月前より悪化し、増加傾向が見られる州は8月末は15にとどまっていたものの、9月末時点で32に増えました。
減少傾向にあるのはジョージア、ハワイ、サウスカロライナ、ワシントンの4州だけに過ぎません。
【キャットショーは経済活動?】
海外と日本ではキャットショーの位置付けが異なることもあり、経済活動に含めて考えるTICAメンバーもいるようですが、さすがに日本のTICAメンバーで同じ考えの人はいないでしょう。
あくまで趣味の世界のイベントであり、趣味活動ですから、感染拡大防止と趣味活動を比較衡量して、「経済を回さなければならない」のと同じように「趣味のイベントを開催して行かなくてはならない」と考えるメンバーは少ないはずです。
その点ではTICA Asia East Region Directorも私と同じ認識のようですが、果たして日本の全てのクラブ代表/Judgeは同じ認識でしょうか。
【能力の限界を超えた無理は〝惨事〟を招く】
綱渡りをするような感覚で敢えて危ない橋を渡らずともいいところが「趣味の世界」「趣味の活動」であり、多少の苦労はあったとしても、能力の限界を超えてまで無理に無理を重ねなくても…と思うメンバーがいても不思議ではありません。
もちろん、地元のクラブが地元の感染状況を知り尽くし、その規模や感染防止対策も含めて無理に無理を重ねなくても開催できるようなら話は別ですが、足元の状況を見る限り、「趣味の世界」「趣味の活動」の出番は遠のきこそすれ、近付いてきているとは思えない気がしています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆東京都で15日、新たに284人の感染が確認されました。
◆埼玉県で15日、新たに57人の感染が確認されました。
◆神奈川県で15日、新たに79人の感染が確認されました。
◆千葉県で15日、新たに54人の感染が確認されました。
◆大阪府で15日、新たに51人の感染が確認されました。
◆愛知県で15日、新たに19人の感染が確認されました。
◆福岡県で15日、新たに5人(うち福岡市2人、北九州市1人)の感染が確認されました。
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