「クラスター」発生の場面は多様化
政府が有識者らによる「新型コロナウイルス対策分科会」を15日に開き、その後、尾身茂会長が記者会見した報道は、多くのTICA Asia East Regionメンバーのみなさんがご覧いただいたかと思います。
現在の国内の感染状況について尾身会長は「「現状感染の増加要因と減少要因が、あえて文学的表をすれば拮抗していて、多くの都道府県では大幅な増加が見られないと同時に、急速な減少も見られないという一進一退という状態が続いている」との認識を示し、報道の多くも見出しに「一進一退」や「増減要因拮抗」などを取っていましたが、私が気になったのは別のところです。
【「クラスター発生の場面も多様化」に要注意】
分科会が政府に対する提言の中で、「現在の状況」について「クラスター発生の場面も多様化している」ことに言及しました。
私がこれまでブログを通じて警鐘を鳴らしてきたのは、キャットショーもいつ「クラスター」の発生源になってもおかしくないからでしたが、TICA Asia East Region Directorをはじめ、クラブ代表/Judgeは分科会の現状認識をしっかり押さえておく必要があるでしょう。
分科会の別の資料では「これまでと異なる場が感染拡大のきっかけになる可能性もあり…」との記載もあります。
日本においてもショー再開の動きがあり、早ければ年内にも再開するかもしれないわけですから、TICAのキャットショーを「クラスター発生の場面」のひとつにしてはならないという決意と覚悟が欠かせません。
【「普段の生活の戻りたい」=「ショーを楽しみたい」】
「クラスター発生の場面も多様化している」背景として分科会は、「なるべく『普段の生活』に戻りたいという気持ちが社会で醸成され、人々の活動が活発化している」と指摘しました。
「なるべく『普段の生活』に戻りたい」というのはTICA Asia East Regionメンバーのみならず全国民共通の気持ちだと思いますが、「普段の生活」がTICA Asia East Regionメンバーにとって意味するところはショーの再開も含まれるはずです。
12月5日(土)の長野県上田市でのショーも、こうした気持ちを背景として出てきたものだとは思いますが、主催クラブ/ショーコミッティーは「クラスター発生の場面も多様化している」ことを踏まえた上で開催する必要があります。
TICA Asia East Region Directorは新たな段階に入ってきているとの認識を持ち、TICA Asia East Regionにおいて「クラスター」を発生させないという強い意思を持ち、最大級の警戒と最大限の努力を傾けねばなりません。
【Go To キャンペーンとGo To ショーは異なる】
「Go To キャンペーン」を例に取り、「トラベル」「イート」と広がりを見せているのだから、その延長線上でキャットショーも再開すべき…と考えているメンバーがいるなら、それは違うということを言っておきたいと思います。
「Go To トラベル」を利用するかしないかにかかわらず、一般的な旅行や行楽地への遠征は、観光業への経済活動支援の一環であり、「Go To イート」は飲食業への経済活動支援の一貫なのです。
世の中が「Go To キャンペーン」でどれだけ盛り上がろうが、それは「経済活動」であって「趣味活動」ではないということを理解しておかねばなりませんし、「趣味活動」の場から「クラスター」を発生させて日本の「経済活動」の足を引っ張り、感染再拡大を後押ししてしまっては「キャットショー」自体への強い批判が起こらないとも限りません。
TICA Asia East Region Directorはそうした重い責任を担っているという自覚を持ってRegion運営をしていただきたいと思います。
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