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2020年9月22日 (火)

第7回「動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会」について(12)

最後に、日本の「改正動物愛護法」の環境省令「飼養管理基準」において、TICAのような団体に求められていることは何かを考えます。

TICA Asia East Region Directorをはじめ、8月1日の「オンラインミーティング」に参加された日本のクラブ代表/Judgeのみなさんは既にお読みかと思いますが、第7回動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会の「議事概要」には、委員から次のような発言がありました。

【TICA/CFAなどに求められている役割】

「例えばアメリカ最大手の猫籍登録団体のCFAやスウェーデンのケネルクラブといった、いわゆる血統書の登録団体が自主規制で、ブリーダーに対してガイドライン、ガイドブックを出している状況である。日本においても事業者であるJKC等や、猫においても日本ではCFA傘下のキャットクラブも多いことから、これらの団体が自主基準を持ってもらい、業界において厳しい自主規制を行ってもらいたいというのが希望。法律となるとどうしても最低基準になってしまうのはしょうがないところもあるため、業界自身が自主的な数値、理想的なものを作っていただきたいというのが希望としてある」--。

※第7回動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会(議事概要)はこちら
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/tekisei/h29_07a.pdf

日本におけるTICAの位置付けを考えれば、「CFA」を「TICA」と置き換えてもいいでしょうし、「CFA」や「TICA」と読み換えても差し支えないでしょう。

いずれにしてもTICA Asia East Region Directorは、TICA Asia East Regionに求められている役割が「自主基準を持ってもらい、業界において厳しい自主規制を行ってもらいたい」ということを認識する必要があります。

【「自主基準」「厳しい自主規制」への期待と要請】

これが現状における「社会の要請」と捉えるなら、不平不満や不都合/不具合を指摘することよりも、「改正愛護法」や環境省令を補完すべき「自主基準」や「自主規制」とは何かに重点を置く、あるいは軸足を移すことが求められ、そのリーダーシップの役割こそAsia East Region Directorが果たすべきでしょう。

同時に日本のクラブ代表/Judgeも、本当に「改正動物愛護法」にかかわるつもりがあるなら、まずはTICA Asia East Regionとしてどのような「自主基準」が考えられのか、 どこまで「厳しい自主規制」ができるのか考えてみる必要もあります。

ただ、現Asia East Region Directorは従来のAsia Regionにおけるセクレタリーの役割しか担わず、新型コロナの「感染防止対策」の「ガイドライン」づくりでさえ意欲を欠き、労を厭っていますから、期待するだけ無駄かもしれません。

【優良ブリーダーは本当に廃業を迫られる?】

8月1日の「オンラインミーティング」では、「基準案」に対する不平不満やTICAのブリーダーにとって都合が悪い部分を指摘する意見が相次ぎ、TICA Asia East Region DirectorはRegion公式サイトで「これらを考慮していただけないと、廃業を迫られる優良ブリーダーが出てしまう恐れがある」と書いていましたが(※すでにRegion公式サイトから削除されています)、果たして本当にそうでしょうか。

環境省は第7回検討会において「悪質な業者への厳格な対応」というページを作り、「適正な飼養管理の基準の具体化について-飼養管理基準として定める事項(案)」に加えたそうです(下記参照)。
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【TICA Asia East RDはペット業界の主張を代弁した?】

ペット業界からは厳しい規制では廃業を迫られるといった意見も出ているようですが、Asia East Region DirectoがRegionサイトで書いていたことは、主張の組み立てとしてはペット業界の主張と似ています。

悪質な業者/悪徳ブリーダーを排除するための法律や省令が果たして本当に「廃業を迫られる優良ブリーダーが出てしまう恐れがある」と言えるのかどうか--全てのRegionメンバーは真剣に考えなければならないでしょう。

行き過ぎた厳しい規制であれば確かに「廃業を迫られる優良ブリーダーが出てしまう恐れがある」と言えないこともないでしょう。

ですが、緩すぎてはもはや「規制」とはいえず、何のための「改正」であり、何のための「飼養管理基準」なのか分かりません。

動物愛護団体からは「脅しに屈してはならない」との声も出ているようです。

Asia East Region Directorが本気で取り組むつもりであるなら、その両方を踏まえた上でTICA Asia East Regionとしてどう考えるのかということこそ、Asia East Region Directorは考えなければならないのです。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

東京都で21日、新たに98人の感染が確認されました。7日ぶりに100人を下回りました。

神奈川県で21日、新たに20人の感染が確認されました。

大阪府で21日、新たに39人の感染が確認されました。

愛知県で21日、新たに19人の感染が確認されました。

福岡県で21日、新たに1の感染が確認されました。

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