12月5日上田ショー「感染防止策」の疑問⑧記載内容の矛盾
12月5日(土)に長野県上田市でショーを開催するクラブの「出陳者へのお願い」において、整合性が取れていない(=矛盾がある)ために出陳者が理解に苦しむ記載はまだあります。
冒頭で「10月1日以降に一度でも37.5℃以上の発熱があった方(ご家族も含む)は出陳をご遠慮下さい」と書いておきながら、下の方にある「注意事項」になると、「2週間前より各自が予防に努めて下さい」と書いてあるわけです。
【「ウィズコロナ時代」は常に感染予防に努める】
一般的な感覚から言えば、「ウィズコロナ時代」にはショーに出陳しようがしまいが、常に「感染予防」に注意し努めるのが筋であり、それが真っ当な社会人としての常識でなければならないはずです。
なぜ「2週間前」からなのかよく分かりませんが、敢えて「2週間前」を盛り込むとしたら、アクトなら「当日になって体調を崩したり発熱したりしないよう、特に2週間前からは感染予防と体調管理には万全の配慮をお願いいたします」と書いたことでしょう。
【クラブ員は誰もチェックしていない?】
「フライヤー」と「出陳者へのお願い」の整合性、また「出陳者へのお願い」の中における記載事項の整合性は、出陳者が混乱したり誤解したりしないためにも大切ですが、このクラブでは誰もチェックしていないようです。
少なくともクラブサイトで「フライヤー」と「出陳者へのお願い」を並べて掲載しているわけですから、多くのクラブ員が目にしているはずです。
掲載から2週間以上も、矛盾を感じさせる記載が修正されていないのは、誰もチェックしないか、気付いたクラブ員がいても指摘できない組織風土があるからと思わざるを得ません。
特に「お願い」の方は、とにかく何でもいいから詰め込むだけ詰め込もうとしているように見え、逆に整合性が取れない記載に気付きにくくなっているようです。
【出陳者の「目線」「立場」で考えて作ることの重要性】
出陳者は「お客さま」であること、「出陳者ファースト」であることの視線に欠けると、こういう「お願い」になっていますという典型例のようにも思えてなりません。
主催クラブ/ショーコミッティーとしてできる限りの対策を提示した上で、最後に「お客さま」である出陳者にお願いすべきことを記載するという書き方が望ましいかと思いますが、両者が渾然一体となってしまっているのです。
この傾向は「お願い」の「注意事項」の最後に書いてあった「感染予防は完全には出来ません。持病がある方やご高齢の方もおります」にも見て取れます。
この文章は「持病がある方やご高齢の方」の出陳者を気遣った「お願い」というよりは、主催クラブ/ショーコミッティーの中に「持病がある方やご高齢の方」がいるから配慮すべきであるという上から目線の「お願い」と読み取れるからです。
しかし、本来は出陳者に寄り添い、出陳者の「安全・安心」を気遣った「お願い」であるはずです。
【「ガイドライン」を作らないことのマイナス面】
「ガイドライン」を作成することにプラス面が見込めるなら、作成しないとなるとマイナス面もあるわけで、「ガイドライン」を作っておけば、こうした「出陳者へのお願い」を書くにあたり、誰に寄り添い、誰に気遣うべきかを明記したことでしょう。
主催クラブの「自己責任」ということで任せっぱなしにしていいのかどうか--。
TICA公認クラブと言っても、規模やクラブ員も異なり、クラブ代表をはじめTICAのルールをどれだけ熟知しているか、どれだけ良識と社会常識に則ってルールを解釈できるかには大きな差があるわけです。
Asia East Region Directorはそうした点も念頭に入れて「ガイドライン」の必要性を考え直すべきだろうと思います。
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