TICA Annual Board Meetingの議案から④
「やぶヘビ」か? 「瓢簞から駒」か?
クラブの「責任」に関する改正案(追加規定)がTICA Boardの主導で提案されています。
改正案そのものをご紹介する前に、改正案が出されるに至った背景を見てみましょう。
◆公認あるいはショーライセンスの〝また貸し〟?
詳しい事実関係はよく分かりませんが、「Agenda(議案)」によると、TICA公認のあるクラブが、その公認の利用を別のクラブに許可し、別のRegionでショーを開催したようです。(※どうしてそうする必要があったのか、どういう手続きを経ればそうしたことが可能なのかは不明です)
しかし、そのショーで何かしらの問題があったようで、そもそものTICA公認クラブは、自分たちがショーライセンスを申請したとしても自分のクラブに全ての責任はない、と主張したとのこと。
当然、実際にショーを開催した別のクラブも、ショーライセンスを申請したのは自分たちではないし、自分たちに責任はないと主張したであろうことは容易に想像できます。
◆クラブに対する新たな「責任」規定
改正案は以下の新しいルールを加えるというものです。
Show Rule 202.4.1 The club that applies for the show license is responsible for abiding by all rules relating to the conduct of the show.
TICA Boardの判断としては、ショーライセンスを申請したクラブが全ての責任を負うとしようとしています。
冒頭で、「やぶヘビ」か「瓢簞から駒」かと書きましたが、改正案が通ればショーライセンスを申請したクラブに対して「ショー開催に関する全てのルールを遵守する責任がある」という規定が加わることになります。
◆第一義的にどちらが「責任」を負うべきか?
Asia East Region DirectorがBoardにおいてどのような意見を表明したのか分かりません。
実際に起きたケースが詳細に分からないので、臆測で判断を下すことは良くないのですが、私はこの改正案に現状では賛成しかねます。
私としては実際にショーを開催したクラブに責任が負うべきであり、第一義的には実際にショーを開催したクラブに責任があると思っています。(※ただし、TICA公認クラブでないクラブの主催だと事情は複雑になりそうです)
あるいは、ショーライセンスを申請したクラブ、実際にショーを開催したクラブの双方に責任があるとする規定にしても構わないと思います。
◆〝また貸し〟なら禁止にすべきでは?
そもそも、原則としてTICA公認やショーライセンスの〝また貸し〟のような行為ができないようにすればいいと思うのですが、そうはできないのでしょうか。
やむを得ない事情(=正当な理由と合理的根拠がある場合)があれば仕方ないとしても、基本的にはショーライセンスを申請し取得したクラブがショーを開催すべきでしょう。
今回のケースでいえば、実際にショーを開いたショーコミッティーはどうなっていたのかも知りたいところです。
個人的には、Show Rule 202.4.1を加えただけで根本的な問題が解決できるようには思えません。
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