【TICA AE Region】④アンケート調査、疑問と問題点④
7月13日(月)から1週間ほど空きましたが、「アンケート調査、疑問と問題点」を続けます。
【アクトとして賛同できない部分】(総論④)
◆クロス集計見据えた「属性把握」になっていない
ひとつひとつの設問の検証に入る前に「属性把握」の問題点を指摘しておきます。
アンケート調査で最も大切なのは単純集計ではなく、「属性」に応じてクロス集計することであり、だからこそクロス集計を見据えた設問になっているかどうかが重要になります。
アンケート実施クラブは、「立場」として「出陳者」「クラブ代表者」「ジャッジ」の3つ設けていますが、これで十分と言えるでしょうか。
私なら「クラーク」(有資格者)も加えたでしょう。
こうすることで「クラーク」の回答というクロス集計ができますし、Judgeを加えてTICA有資格者回答のクロス集計もできるからです。
◆年齢は10代刻みが適切か?
年齢はほぼ10代刻みとなっていますが、これはどういうクロス集計を見据えてのものなのか分かりません。
新型コロナの重症化/死亡リスクという意味では60代以降が重要なわけですから、「20歳未満」「20代~30代」「40代~50代」「60代以上」でいいような気がします。
「30歳未満」を若年として、「30代~50代」の中年、「60年代以上」の高齢の3区分でもいいぐらいです。
もちろん、10代ごとに区切ってクロス集計することで何かしらの有意な差が得られる(あるいは得たい)というなら話は別ですが……
◆居住地域は「圏域」で十分
居住地域の「属性把握」は47都道府県別に聞く必要はないでしょう。
新型コロナの感染状況を念頭におくなら、東京都、東京以外の首都圏、関西、中部……といった「圏域」で十分な気がします。
クロス集計するに当たっても圏域別にどのくらい有意な差が出るかは知りたいところですが、47都道府県別まで聞いても意味ありません。
そもそも47都道府県別にクロス集計しても回答数が少なくて有効な結果が得られないではないでしょうか。
アンケート実施クラブがアンケートの「設計」について入念に検討していないことが原因であると考えられます。
◆「ショー参加頻度」「ショー歴」を聞かないのは疑問
クロス集計を見据えるなら、「ショー歴」の「属性把握」が極めて重要だと思いますが、今回のアンケートにはありません。
毎回ほぼ欠かさずTICAのショーに行く人の回答と、全く行ったことのない人の回答では重みや意味合いが異なるはずですが、アンケート実施クラブはその違いを前提としたクロス集計をしようとしません。
ショーの参加頻度を聞く「属性把握」の設問は欠かせないですし、おそらく参加頻度によって回答に有意な差が出る設問もあるでしょう。
アクトとしては「属性把握」ひとつ取っても上述したような疑問を持っており、それらはクロス集計というアンケートの「設計」とも深く関わっているわけです。
送られてきたアンケート案が、単純に別の設問を加えるとか、設問の表現をこう変えるということでは済まないことが分かって頂けると思います。
それもこれもアンケート調査において「設計」段階の重要性を認識せず、一番大切な部分を飛ばしてしまったからに他なりません。(続く)
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◆京都府で20日、新たに27人の感染が確認されました。18日の25人を上回り、1日あたりの新規感染者としては過去最多となりました。
◆インドで19日、新たに4万425人が感染したことが判明しました。1日の新規感染者が4万人を突破したのは同国で初めてです。
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