【TICA AE Region】8月1日にオンラインミーティング⑥
TICA Asia East Region Directorは「オンラインミーティングのお知らせ」のメールで、「このミーティングにはクラブ代表者、ジャッジの皆様にご参加いただきます」と書きました。
参加するのはいいとしても、その文面からは「ミーティング」を実り多いものにするために、TICA Asia East Region Directorが事前にどのような準備をするかには何ひとつ言及しませんでした。
◆勉強に「予習」「復習」があるように…
普段の勉強において、「予習」と「復習」が欠かせないように、「ミーティング」に関しても「事前に準備しておくべきこと」「予め頭に入れておくべき基礎知識」といった「予習」は重要であり、「ミーティング」後には「議事録」をしっかり確認して、継続協議となったものは何かなど「復習」が必要になります。
しかし、今回の案内には「今後のキャットショー開催に関する議題を中心に 様々な意見や情報交換の場を持ちたい」「当日、リジョンとしては 軸となる感染防止対策案を提示します。各クラブのご意見もお伺いしたく思います」と書いてあるだけで、何の事前準備も必要ないかのようです。
果たしてこのような状態で、当日、実り多き意見交換ができるのでしょうか。
私は非常に大きな疑問を感じています。
◆事前の資料配付の重要性
普通の会社や団体であれば、「ミーティング当日までにお読み頂ければ幸いです」といった具合に事前の配布資料等があり、それを読み込んでミーティングに備える(=意見表明に備える)わけですが、今回はそうした事前配布資料はないようです。
もちろん、どんな情報を集め、どのような資料を作るか、Asia East Region Director次第ということになりますが、面倒だからやりたくないとか、楽をしたいから作らないでは済まされないでしょう。
(※Asia East Region Directorは立候補の際の配布文書で、「情報収集と情報提供がいかに大事かを痛感してきました」と書きましたが、どうも「痛感」のレベルが私とは全く違うようです)
正当な理由も合理的根拠も示さないで、身勝手な低レベルの主張だけを交換しても意味がありませんし、時間の無駄です。
そもそも新型コロナを巡っては、人によって、地域によって、立場によって危機意識や温度差にかなりの違いがありますから、その違いをできるだけ少なくしておくためにも、基本的な認識部分を共有しておく必要があるはずです。
今回、「感染防止対策案を提示します」ということであれば、WHOの推奨対策との関係、日韓の国や自治体の主な対策、主要先進国の対策は、Asia East Region DirectorかRegion officeが分かりやすい資料としてまとめ、事前に配布しておくべきと言えます。
「ミーティングをしましょう」と呼び掛ければそれ終わりで、事前資料を配付せず、共通認識の土台を築くこともなくミーティングに入ろうというのはあまりに杜撰でいい加減と言わざるを得ません。
◆TICAのルールとの整合性
TICAの各種RulesやProgramとの整合性の問題もありますから、予め頭に入れておいた方がいい、あるいは改めて確認しておいた方がいいルールなどは、TICA Asia East Region Directorが抜粋して参加者全員に配布(あるいは知らせて)おくべきでしょう。
何時間もかけて侃侃諤諤と議論したものの、後で確認したら実はTICAのルールに抵触していた(あるいは整合性が取れない)なんてこともないとは言えません。
また、感染防止対策は審査のあり方とも密接につながる部分がありますから、各種RulesやProgramで決められていること、いないことをしっかり頭に入れた上で議論する必要もあります。
◆ひとつひとつの対策は重要かつ奥深い
TICA Asia East Region Directorはいとも簡単に「感染防止対策案を提示します」と言いますが、どこまで深く考えているのでしょうか。
少なくとも私の脳裏にある「感染防止対策案」は数多く多岐にわたり、ひとつひとつが重要なだけに奥深い議論を必要とし、合意形成も難しいことに鑑みれば、1回や2回のミーティングでどうなるものでもありません。
もしTICA Asia East Region Directorが本気で「感染防止対策案」の作成に取り組もうと思い立ったのであれば、あまりに遅きに失したといえるでしょう。
もちろん、これから週1回ぐらいのペースでミーティングを重ね、その合間にメールでやり取りするというのであれば話は別です。
誰が司会をやって議論の舵取りをするのか知りませんが、今回の「お知らせ」のメールを読む限り、実り多い意見交換も議論も期待できそうにありません。
何もしないという批判をかわすために苦し紛れにオンラインミーティングを企画し、「ガイドライン」作成圧力が強いから「感染防止対策」でお茶を濁す程度の〝アリバイ〟作りにいやいや重い腰を上げるのであれば、なおさら有効性や実効性のある「対策」は期待できないでしょう。
※「【TICA AE Region】アンケート調査、疑問と問題点」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本国内で18日、29都道府県と空港検疫で計664人の感染が確認され、「緊急事態宣言」解除後で最多となりました。
◆東京都で18日、新たな感染者が290人確認されました。16日は286人、17日は293人で、3日連続で200人を超えました。
◆神奈川県で18日、新たに49人の感染が確認され、1日あたりとしては「緊急事態宣言」解除後で最多となりました。
◆大阪府は18日、新たに86人が感染したと発表した。5月21日の「緊急事態宣言」解除後の最多を更新し、4日連続で50人を超えました。
◆愛知県で18日、新たに25人の感染が確認されました。1日当たりの感染者数としては過去最多です。
◆米ジョンズ・ホプキンス大学の日本時間18日時点の集計によると、世界の死者が60万人を超え、感染者は累計1400万人を上回りました。
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