ベンガル「Charcoal」の審査について考える
【Judge、ブリーダーにおける「Charcoal」】
昨日はどちらかというと、クラーク向けを念頭に解説してみましたが、今日はJudge、ブリーダー向けに考えたいと思います。
端的に言えば、ショーでの審査に関してということになります。(※もっとはっきり言えば、勝てるか勝てないかということです)
カラークラスで競い合った「Charcoal」のBGは、次にディビジョンで競い合うわけですが、昨日も指摘した通り、新たに「Charcoal」が加わってもBGのディビジョンは従来通りです。
Black(Brown)Charcoal Spotted Tabbyは、Traditional Tabby Divisionで普通の(というと言い方が変ですが…)Black(Brown)Spotted Tabbyと競い合うことになります。
この時、「Charcoal」であることは有利に働くでしょうか、不利に働くでしょうか。
「Charcoal」の特徴が良く出ていれば、顔については「面被り」が目を引きますが、プロファイルや耳の大きさ、Head Shapeなどで欠点があった場合、補うわけではありません。
そればかりか、「Charcoal」はTabbyパターンのいくつかの部分の色合いを濃くする特徴を持ち、「darker ground」や「darker coloration」になりますから、コントラストの面で不利になる可能性があります。
【Black(Brown)の色合いにより変わる有利、不利】
Black(Brown)は色合いに幅があり、BGでは真っ黒からオレンジっぽいBrownまで(それも地色の色合いとスポット/ロゼットの色合いでまた違います)あります。
Blackにより近い地色で、Blackにより近いスポット/ロゼットで、これに「Charcoal」が加わるとより暗くなるわけですから、コントラスト面でより不利になり、逆に明るいオレンジっぽいBrownであれば「Charcoal」が加わることで、部分的にコントラストがはっきりする効果を得られ、有利に働くことが考えられるというわけです。
【Category次第では有利になる?】
では、Sepia、Mink、Pointedはどうでしょうか?
Pointed Tabby Divisionを考えてみます。
Pointed TabbyのBGがBreed審査においてなかなか勝てない理由のひとつにコントラストの弱さがあります。
しかし、Seal Lynx Charcoal Tabby Pointであれば、全身くまなくではないにしても、部分的にコントラストがはっきりする効果を得られることになります。
顔の「面被り」も「Charcoal」の特徴が強調され、ユニークさは際立つでしょう。
この場合もプロファイルや耳の大きさ、Head Shapeなどで欠点があった場合、それらを補うわけではありませんが、Pointed Tabby Divisionで競い合うには大きな武器になることでしょう。
これまでSeal Lynx Tabby Point のBGがBreed 1位を取るのに苦労する中で、Seal Lynx Charcoal Tabby PointであればBreed審査で有利に競い会えるようになるかもしれません。
今回はSilver / Smokeを除いて考えましたが、Silver / Smokeに「Charcoal」が加わることで、どのような審査競争上の有利/不利が出てくるのか、今後、機会を見て改めて考えたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆東京都は11日夜、警戒を呼びかける「東京アラート」を解除した上で、12日午前0時から事業者への「休業要請」緩和の「ステップ3」に移行することを決めました。
カラオケ店やパチンコ店などの再開が可能となり、接待を伴う飲食店についても19日から再開を認める方針。4月11日から約2か月にわたって続いてきた「休業要請」はほぼ全面解除されることになります。
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