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2020年6月24日 (水)

ベンガルのCharcoal(上級者編①)

上級者編に移りたいと思いますが、もしこのブログから読み始める場合は、まずは基礎講座を読んで頂ければと思います。

(6月11日)ベンガルの「Charcoal」について再確認
http://actcatclub.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-dd175b.html

(6月12日)ベンガル「Charcoal」の審査について考える
http://actcatclub.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-803c5d.html

◆上級者編ポイント①・・・Charcoalの遺伝学:「Apb/a」

「Charcoal」を真に理解するには、遺伝学の世界に入っていく必要があります。

その際にキーとなるのは「Apb」という遺伝子です。

「Apb」は「Agouti Prionailurus bengalensis」の頭文字を取ったもので、「Prionailurus bengalensis」はレオパードキャットの学術名です。

(※ベンガル創出の際の祖先となっているアジアンレオパードキャット(ALC)は「Prionailurus bengalensis」の亜種です)

つまり、「Apb」はレオパードキャット特有の「Agouti」の遺伝子ということになります。

◆上級者編ポイント②・・・全てのBGが「Apb」を持っているわけではない

比較的「Apb」を持っていると思われるのはレオパードキャットに近いF1とかF2とかであり、そのことはこれらの世代に多く「Charcoal」が居たことからも裏付けられます。

もし、BGブリーダーがChacoalのBGを創り出そうとするなら、「Apb」の遺伝子を持っているBGを持っていなければならないことになります。

しかし、「Apb」の遺伝子を持っていれば、それだけで「Charcoal」のBGになるかというと、そうではありません。

もうひとつ「a」という遺伝子を持ち、「Apb/a」とならなければ本当の「Charcoal」にはなりません。

この「a」はいわゆる家猫(=野生猫ではない)が持っている「Agouti」の劣性(潜性)遺伝子「a」であり、もし「a/a」ならブラック(ダイリュートの因子を持っていればブルーですが、以外、ダイリュート因子を持っていない前提で話を進めます)ソリッドのBGになります。

「Charcoal」のBGを創り出すなら、「a」の遺伝子を持つBGを保有する必要があり(A/aまたはa/a)、もしブラックソリッド(a/a)の子猫が生まれたキャッテリーであれば、もしかすると「Charcoal」の子猫も生まれていた可能性があると言えます。(※「Apb」の遺伝子も持っている親猫もいる場合ですが…)

逆に言うと、「Charcoal」のBGを創り出したいと思うなら、ブラックソリッド(a/a)の子猫が生まれる可能性も知っておかねばなりません。

なぜなら、たとえ「Charcoal」のBG同士を交配させたとしても、全て「Charcoal」の子猫が生まれるわけではなく、本当の「Charcoal」のBG(Apb/a)は確率的に半数であり、4分の1はブラックソリッド(a/a)の子猫になるからです。(続く)

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【注目ニュース】※随時更新しています。

東京都では24日、新たな感染者が55人明らかになりました。「緊急事態宣言」解除後としては最多、50人を上回るのは5月5日以来となります。

◆米メディアによると、全米50州の過半の26州で感染ペースが拡大しているとのことで、その中には米TICA本部のあるテキサス州、7月下旬にショーが予定されているフロリダ州も含まれます。

◆新型コロナウイルスによる23日の国内の新規感染者数は53人で、首都圏1都3県で47人に上り、全国の9割弱を占めています。

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