【重要】TICAショー再開にあたっての留意点④
昨日挙げた課題と問題点のうち、Judgeが「手袋」をして審査すべきかどうかは意見が分かれるところでしょう。
【感染防止策としてJudgeの「手袋」は必要?】
第一に、キャットショーにおける参加全員の「安全・安心」を確保する上で、Judgeの「手袋」は必要かどうかという点があるでしょう。
ある主催クラブは必要と判断するかもしれませんし、別のある主催クラブは必要ないと判断するかもしれません。
Judgeの間でも、必要と考える人と必要ないと考える人で分かれるでしょう。
出陳者の間でも意見は分かれるかと思います。
TICA Asia East Region Directorは「ガイドライン」を作成するつもりは全くないようですが、こうした点ひとつ取っても、しっかりした「ガイドライン」を作っておく必要があることが分かるかと思います。
【猫を審査する上でJudgeの「手袋」の是非は?】
Judgeの中には、「『手袋』をしていても猫のTextureは十分に審査できる」という人もいれば、「『手袋』をしていては猫のTextureは十分に審査できない」と考える人もいるはずです。
出陳者にとってもTextureの配点がそれなりに高い猫種のオーナー/ブリーダーは 「『手袋』をしていては猫のTextureは十分に審査できない」と考えるでしょうし、Textureの配点が低い猫種のオーナー/ブリーダーは「『手袋』をしていても審査への影響はないでしょう」と思うかもしれません。
Judgeのみなさんは十分にご存知と思いますが、Standardにおいて「Texture」として独立した項目にそれなりに高い配点が与えられている猫種は下記のようになっています。
※配点の高い順/Textureとして独立した項目になっていて配点が10点以上
CR・・・・・・・・・・・・・・26
DR・・・・・・・・・・・・・・25
NF・・・・・・・・・・・・・・20
PD・・・・・・・・・・・・・・20
RB・・・・・・・・・・・・・・20
LP/LPS・・・・・・・・・15
BS/BL・・・・・・・・・・12
LY・・・・・・・・・・・・・・12(Density)
AB/SO・・・・・・・・・10
AC/ACL・・・・・・・・10
BG/BGL・・・・・・・・10
KB/KBL・・・・・・・・10
MS・・・・・・・・・・・・・10
MNT/MNL・・・・・・10
MK/MKL・・・・・・・・10
SR/SRL・・・・・・・・・10
SI/BA/OS/OL・・・10
SG・・・・・・・・・・・・・・10
もちろん「Texture」とひと口に言っても猫種によって具体的な内容は様々です。
実際の審査上、Standardの配点以上にTextureが重視される猫種もいるかと思います。
そうした場合、果たしてJudgeが「手袋」をしていて、微妙な感触の違いをしっかり審査できるでしょうか。
感染防止策としてJudgeの「手袋」が必要かどうか、猫の審査において「手袋」は問題ないのかどうかを、主催クラブ/ショーコミッティー、Judge、出陳者(オーナー/ブリーダーも含めて)の間で意思統一しておく必要はあるでしょう。
そして当然のことながら、そうしたことは「ガイドライン」でしっかり定めておくべきことでもあるわけです。
【米TICA本部、限られた職員で通常業務】
米TICA本部は限られた職員で本部事務所における通常業務を開始しており、現在は5月4日の週に受け付けた業務を処理しているとのことです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆読売新聞社が実施した全国世論調査によると、感染「第2波」への不安を感じる人は「大いに」52%と「多少は」39%を合わせて91%に達しました。
国内で再び感染が拡大した場合、政府が「緊急事態宣言」を再び出すことについて、「国民の健康を守るため速やかに出すべきだ」と「経済への影響を考えて慎重に検討すべきだ」のどちらに考えが近いかを聞くと、「速やかに」が61%で、「慎重に」の36%を上回ったとのこと。
◆米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、感染者が8日、世界全体で700万人を超えました。
◆7日に日本での新型コロナウイルスの死者の発表は3カ月ぶりになく、919人のままとなっています。
◆ライブハウスの業界団体であるライブハウスコミッションは今月中旬にも営業再開の前提となる「対策指針」を策定するとのことです。
◆東京都では7日、新たに14人の感染者が確認され、7日連続で2ケタとなりました。
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