【重要】TICAショー再開にあたっての留意点②
【「緊急事態宣言」「東京アラート」下で開催できる?】
TICAの現状のルール、TICA Boardの方針に則り、日本でTICAのショーは開催できるでしょうか?
●例1「緊急事態宣言」が出ている都道府県で開催できる? できない?
●例2「東京アラート」が出ている東京都内で開催できる? できない?
TICAの現状のルールに反してショーを開催すれば「プロテスト」を申し立てられて、罰金やショー開催禁止の処分を受ける可能性がありますし、そもそも現状においてはTICA Boardの方針に反したショーのライセンス申請をTICA本部が受け付けるはずもありません。
【TICAショー再開に向け重要な留意点②】
例1、例2のケースとも正解を先に言えば、TICAの現状のルール、TICA Boardの方針に従えば、「開催できる」ということになります。
昨日も指摘しましたが、主催クラブ/ショーコミッティーは5月1日配信の「NEWS LETTER」を再確認する必要があります。
そこには以下のように記載してあります。
「clubs may receive licenses for shows which they are able to organize and conduct in accordance with local governmental rules and regulations」--。
ここで重要なのは「in accordance with local governmental rules and regulations」の部分です。
翻訳すれば「地方政府(地方自治体)の規則と規制に従って」ということになります。
Asia East Region Directorは5月2日付「TICAからのお知らせ」で、「TICAは、各々の国の法律と地域の規定に従ったショーの開催のみをサポートします」と書いていますが、今のところ現状においてそのように英文で記載されている文書は見当たりません。
Asia East Region Directorがなぜ、「NEWS LETTER」のこの極めて重要な部分を的確に翻訳せず、独自の見解(あるいは解釈)と思われる記載をしたのか理由は分かりません。
いずれにしても、Asia East Region Directorが書いた「各々の国の法律と地域の規定に従った…」を読んだ主催クラブ/ショーコミッティーは、日本において「緊急事態宣言」や「東京アラート」が出されれば、ショーは開催できないと思い込んでしまうのではないでしょうか?
【Rules&RegulationsとRequestsの違い】
よく言われていることですが、欧米諸国で「Lockdown(都市封鎖)」が行われましたが、日本では「緊急事態宣言」下でも「Lockdown(都市封鎖)」は行われませんでした。
日本の場合は全て「Requestまたはask(要請)」であって、Rules(規則)&Regulations(規制)ではなく、しかもVoluntary(自主的)ベースなのです。
国民・都民・県民・市町村民からは「規則や規制」に見えるものも、新型コロナに関する限り、全ては政府や自治体が「encourage(促す)」か「urge(強く勧める)」ものであって、何らかの「規制や規則」に基づく措置らしきものも「Request-based measures(要請ベースの措置)」に過ぎません。
従って、日本ではこれまでも現状も「clubs may receive licenses for shows which they are able to organize and conduct in accordance with local governmental rules and regulations」に沿ってショーライセンスを申請し、ショーを開催できるというわけです。
もし、米TICA本部が「in accordance with local governmental rules and regulations」でないことを理由にショーライセンスを発行しなかったとすれば、「There are no local governmental rules and regulations against the Covid-19 pandemic in Japan」と反論すればいいのです。
【日本でTICAショーを再開できない真の理由】
TICAの現状のルール、TICA Boardの方針的に言えば、日本でショーが開催できない正当かつ合理的根拠は、昨日、ご紹介した点だけになります。
しかし、日本においてショーを開催してはならない根本的な理由が実は別にあることは、このブログを通じて再三再四、お伝えしたところです。
どの業態・業種も頭を悩ませているわけですが、主催クラブ/ショーコミッティーは参加者全員の「安全・安心」を確保する義務があるということです。
いい加減な(あるいは不十分な)感染防止策によって、ショーに参加したがために新型コロナに感染した、あるいはクラスターを発生させたということがあっては断じてならないわけです。
キャットショーはあくまで「趣味の世界」のイベントであり、家族や従業員の生活がかかっているわけではありません。
一生かかっても背負いきれないような万が一の事態を覚悟してまでショーを再開する必要はなく、その分、リスク評価の判断は他の業態・業種とは全く違うものであることを、主催クラブ/ショーコミッティーは知っておく必要があります。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルスの消毒を目的とした次亜塩素酸水の噴霧について、文部科学省は4日、児童生徒がいる空間では行わないよう、全国の教育委員会などに注意喚起しました。
新型コロナウイルスに対する有効性が十分確認されていないうえ、世界保健機関(WHO)も「消毒剤を人体に噴霧することは推奨しない」としているためとのことです。
◆東京都で5日、感染者が新たに20人確認されました。5日連続で2ケタとなります。
◆ブラジル保健省は4日、累計感染者が61万4941人、死者は3万4021人に達したと発表しました。死者数はイタリアを上回り、世界で3番目となりました。
◆米ジョンズ・ホプキンス大のまとめによると、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数は3日、世界で13万398人となり過去最高を更新しました。
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