新型コロナ「世界ではパンデミックは加速している」
【WHO、「世界は新たに危険な段階に突入」】
日本の状況に慣れてしまうと、全く他人事のように思ってしまいようになりますが、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が19日のオンライン会見で、「ウイルスはなお急速に広がっており、多くの人が感染しやすく、命に関わる状態が続いている」と述べ、「世界は新たに危険な段階に突入している」と強調しました。
18日には世界全体の新規感染者が1日で約15万人増えて過去最多を記録しています。
【米フロリダ州、次の感染拡大「中心地」になる懸念】
ただ、新規感染者数の半分は、TICA本部がありTICAの活動の中心であるアメリカ大陸であり、南アジアや中東でも多くの感染者が出ていることに留意する必要があるでしょう。
TICAが国際団体であるわけで、その意味からもテドロス事務局長が「パンデミックが加速している」との警鐘を無視したり、過小評価したりしてはならないと言えます。
米TICA本部のショーカレンダーを見ると、米フロリダ州では7月25~26日のリジョナルショーがキャンセルされずにありますが、CNNによると、そのフロリダ州では18日に3207人の感染が報告されたということで、同州の1日当たりの感染者数としては流行開始以来最多となっています。
このほか、CNNが米ジョンズ・ホプキンス大学のデータを分析した結果によると、今週はフロリダ州のほか、アラバマ州、アリゾナ州、カリフォルニア州、ネバダ州、ノースカロライナ州、オクラホマ州、オレゴン州、サウスカロライナ州、そしてTICA本部のあるテキサスでも、1週間平均で過去最多の新規感染者を記録したとのこと。
【気になる東京都の感染状況】
東京都内では20日、感染者が新たに39人確認されました。
都内で1日当たりの感染者数が2ケタ台は20日連続であり、30人を超えるのは3日連続となります。
日本は全国的に「移動制限」や「休業要請」が解除されるなど経済活動再開の動きが急加速していますが、ショー再開を目指す主催クラブ/ショーコミッティーはその反動が「第2波」という形でいつ襲ってきても柔軟かつ機動的に対応できるよう備えておく必要があるでしょう。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆北九州市は20日、新たな感染者が確認されなかったと発表しました。感染ゼロは6月11日以来、9日ぶりとなります。
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