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2020年5月15日 (金)

新型コロナ特集㊳】猫同士で感染伝播、猫は明らかな症状示さず

【新型コロナ、ネコの間で感染伝播】

◆東京大学は、「新型コロナウイルスはネコの間で感染伝播する」と題した研究結果を発表し、大きな話題になっています。

TICA Asia East Regionメンバーとして押さえておきたいポイントは3つあります。

①新型コロナウイルスはネコに感染し、ネコの間で広がる可能性がある。

②新型コロナウイルスはネコの呼吸器でよく増え、さらにネコ間で接触感染する。

③ウイルスに感染したネコは明らかな症状を示さない。

①と②に関して、ブリーダーや多頭飼育のオーナーは注意しなければなりません。

仮にブリーダーが感染した場合やPCR検査で「陽性」であった場合、症状があってもなくても、猫の譲渡は控えなければならないことになります。

ブリーダー/オーナーにとって③もやっかいです。

愛猫に対する気持ちとしては、「明らかな症状を示さない」ということはいいことですが、一方で「症状を示さない」ということは飼い主にとって感染しているかいないか全く分からないわけです。

ネコにはもともと「猫コロナウイルス(FCoV)」がいて、突然変異により猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPウイルス)になりますから、新型コロナの心配も加わることになります。

◆東大の研究結果のリリースを読むと、「呼吸器サンプル中のウイルス価」となっていて、単位が「PFU/ml」となっていますから、「機能的なウイルス力価(プラーク形成ユニット)」を調べたことが分かります。

これは、どれだけのウイルスが実際にターゲット細胞に感染するのかを測定するもので、人に対するPCR検査や抗原検査に比べて信頼度は非常に高いと言えます。

【キャットショーへの影響は?】

◆上記の①~③はキャットショー業界にとってもやっかいです。

このブログでもこれまで人の感染防止策をいかに講じるべきかを様々な角度・視点から考えてきましたが、ネコ同士で接触感染し、しかも「明らかな症状を示さない」となると、他にはない特別な感染リスクのあるイベントになってしまいかねません。

人であれば、体調の問診や熱を測ることなどで入場制限できますが(とは言っても、人も無症状者がいるとされ、そうした出陳者の入場を防ぎようはありません)、エントリーしたネコはそういうわけにもいきません。

獣医付きショーにしても、「明らかな症状を示さない」なら意味ありませんし、ネコに関しては簡易検査きっともないわけですから打つ手なしといった感じです。(※機能的なウイルス力価の測定は非常に複雑で時間もかかります)

【空前のネコブームも一挙に終焉?】

「ネコノミクス」とまで言われた空前の「ネコブーム」も息切れ感が強まる中、新型コロナの猫同士の感染伝播は大きな打撃になる可能性も否定できません。

今のところ、ネコから人への感染は確認されていないようですが、ブリーダー/オーナーを問わず愛猫家の日常生活を見れば分かりますが、飼い主にも容易に感染するということになれば大変です。

とにかく飼い主(及び飼い主の家族)が感染しないよう、徹底的に「3密」を避け、「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保つなど最大限の注意を払うほかありません。

そうなってくると、キャットショーが再開された場合、ショーに行くことは「愛猫を守る」行動と言えるか、「感染防止の最大限の注意を払っている」と言えるかという問題につながっていきます。

新型コロナの問題は長期的な根気強い対応が欠かせないだけに、TICA本部、TICA Boardもそうした認識をしっかり持って、根拠薄弱だったり慎重さに欠けたりする拙速な議論は避けてもらいたいと思います

※東京大学リリース「新型コロナウイルスはネコの間で感染伝播する」はこちら↓↓↓
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00004.html

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルス感染症による死者が14日、世界全体で30万人を超えました

安倍晋三首相は14日の記者会見で、「感染者の増加スピードが高まってくれば残念ながら2度目の緊急事態宣言もあり得る」とし、状況によっては再び緊急事態宣言を出すこともあり得るとの見解を示しました。

◆「緊急事態宣言」が継続されるのは東京・大阪・北海道・埼玉・神奈川・千葉・兵庫・京都の8都道府県について、安倍首相は14日、「1週間後の21日をメドにもう一度専門家に、その時点で今回決定した解除基準に照らして評価いただき、可能であれば31日を待つことなく解除する考えだ」とも話しました。

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