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2020年5月12日 (火)

【新型コロナ特集㉟】検査に関する基礎知識

【TICAメンバーであれば知っておきたい検査の基礎知識】

もし今、ショーを再開した際に、受付で新型コロナの検査結果について次のように話した出陳者がいたら、どう判断するでしょうか?

Aさん:「つい最近、PCR検査で陰性でした」

Bさん:「私は抗原検査で陰性でした」

Cさん:「私はPCR検査も抗原検査も受けていませんが、抗体検査は陰性でした」

TICAのJudge/クラーク、クラブ代表/主なショーコミッティーメンバーであれば、新型コロナに関して3種類の検査があることはご存知かと思います。(※ブリーダーであれば猫の各種検査の違いと基本的に同じすから釈迦に説法かもしれません)

どの検査だろうが、とにかく「検査で陰性」なら問題ないでしょう…と考えるTICAメンバーはいないとは思いますが、ではこの3種類の検査の違いについてはどうでしょうか。

このブログではショー主催クラブ/ショコミッティメンバーとして、「陰性」をどう解釈し、どう判断すべきかということに焦点を絞ってご紹介します。

◆AさんとBさんを比べた場合、PCR検査の方が検査精度は高く、新型コロナに感染していない可能性は最も高いと言えます。

ただし、100%ではなく、入院していた感染者が1回、2回とPCR検査をして「陰性」だったため退院したものの、その後、再び症状が出たり、改めて検査したら「陽性」だったりすることもあるわけです。

毎日新聞の調査によると、新型コロナウイルスに感染後、いったん陰性が確認されながら再び陽性となった人が少なくとも17道府県で計37人(11日現在)いることが分かったそうです。

複数の専門家によると、再陽性は①体内に残るウイルスが微少なため陰性結果が出たが、その後ウイルスが再び活性化した(再発)、②ウイルスにまた新たに感染した(再感染)、③誤判定(偽陰性や偽陽性)――などが考えられるとのこと。

ショー主催クラブ/ショコミッティメンバーであるなら、PCR検査の感度は高くて70%程度であり、30%以上の人は感染しているのに「陰性」と判定される(=偽陰性)となること、原因は不明ながらいったん陰性が確認されても再び陽性になるケースがあることは知っておかねばならないでしょう。

◆Bさんの場合、インフルエンザの判定でも使われる「抗原検査」であり、新型コロナ特有の「抗原」があるかないかを調べるわけですが、PCR検査に比べて検査時間は最短10~15分程度と短くて済むものの精度は劣り、世界保健機関(WHO)は「抗原検査の精度を34~80%」と推定しています。

ショー主催クラブ/ショコミッティメンバーであるなら、抗原検査の結果はあまりあてにできず、「最悪の場合、精度は30%台に過ぎない」ということを押さえておくべきです。

加えるとすれば、「抗原検査」はPCR検査を補完する検査であり、できれば両方「陰性」であることが求められる点も知っておくべきでしょう。

◆これに対してCさんの「抗体検査」は、新型コロナ特有の「抗原」に対する「抗体」が人の体内で作り出されたかどうかを調べるものであり、PCR検査や「抗原検査」のように、感染しているかどうかを検査するものではありません。

感染したことがあるかどうか(=抗体が作られているかどうか)を調べるものであって、Cさんの場合、「陰性」であるということは「新型コロナに感染したことがない」ことを示すにとどまります。

逆に言えば、仮にCさんが「陽性でした」と言ったとしても、過去に感染したことがある(※症状が出たか出ないかではなく、感染して体内で抗体が作られてかどうかです)だけであって、PCR検査や抗原検査のように今まさに感染していることを明確に示すものではありません。

とは言え、「抗体検査」も精度には課題があり、4月下旬のNYタイムズの記事によると、「アメリカの科学者が品質調査したところ、14種類の検査キットのうち信用できるのは3つで、最も高品質のものでも完璧ではなかった」そうです。

特に抗体を持っていない人を「陽性」と判定してしまう「偽陽性」がよくあり、「偽陽性」を出さなかった検査キットは1つだけ。多くが5%の比率で「疑陽性」を示し、4つのキットでは「疑陽性」を出す確率は11~16%だった」といいます。

ショー主催クラブ/ショコミッティメンバーであるなら、抗体検査薬に関してはスペイン政府が不良品を返品したと伝えられているほか、インド政府が検査を延期、英国でも諮問委員会が「要件を満たすものが一つもない」と発表している段階であることを踏まえておく必要があるでしょう。

◆ショー再開に当たっての要件は、ショー会場での物理的な感染防止対策だけではありません。

Asia East Region Directorをはじめ、 Asia East Regionのクラブ代表/クラーク、ショーコミッティー主要メンバーらが新型コロナウイルスそのものに加え、感染状況や検査・ワクチン・治療薬についても正しい知識を持たなければ、有効な感染防止対策にならないことを肝に銘じておかねばならないと言えます。

特にAsia East Region Directorにおいては、根拠に欠けるお気楽な見通しのもとで、杜撰でいい加減な感染防止対策で済ませないよう、各クラブの対策に目を光らせる必要があるでしょう。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆全国知事会は12日。「緊急事態宣言」の一部解除を見据え、「宣言」を一部解除した場合でも都道府県を越える移動をしないよう国民に呼び掛けるべきだと強調する政府への緊急提言を公表しました。

◆英国のジョンソン首相は10日、約7週間前に導入した「外出制限」を慎重に緩和する計画を発表しました。スローガンを「ステイ・ホーム」から「ステイ・アラート」に変更。13日から、これまで1日1度としていた運動のための外出の制限を解除するとのこと。

人と人との間に一定の距離を確保するソーシャルディスタンス(社会的距離)措置は継続し、違反者への罰金は引き上げます。早ければ7月に飲食・宿泊業なども再開する方針です。

◆フランス政府は11日、百貨店やブティックなどの営業再開を認めました。

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