【重要】TICA、新年度のショーライセンス発行等について
【Asia East Regionのショーについて】
◆5月24日(日)に韓国で開催予定のショーは中止/延期せず、開催される見通しです。
このショーは前シーズンに計画していたものの延期したショーの再日程での開催となり、実際に開催されれば、新型コロナで中止/延期となっていたTICAのショーの再開第1号にもなります。
【TICA NEWS LETTER】
◆新シーズンのショーライセンス発行について
すでにクラブオーナー/代表、Judgeのみなさんはご存知かと思いますが、1日に配信されたTICA NEWS LETTERでも言及がありましたので、翻訳するとともに、若干、解説を加えておきます。
「TICAは国際的な協会であることを踏まえ、ボードは新型コロナウイルス(Covid-19)のパンデミックの影響を改善させることが難しく、世界中で状況が異なることを理解しています」
「こうした理解のもと、各クラブは地方自治体のルールや規制に従って開催し、かつ経済面においても実行可能と考えるショーについてショーライセンスの発行を受けられます」
★ポイント①
ボードは、「世界中で状況が異なることを理解している」とは言うものの、「世界中で共通している認識」については一切、言及していません。
それはワクチンが開発されていないということ、有効な治療法が確立されておらず、治療薬も開発されていないことです。
また、Asia East Region Directorは、ここに来てようやく「皆様の安全が第一」であると発信しましたが(5月2日「2019~2020 アワードパーティ中止のお知らせ」)、今なおTICA本部もTICA Boardもキャットショー開催においても、参加者全員の安全・安心が第一である」とは言っていません。
「世界中で状況が異なる」にしても、なぜ、ショー開催に当たって「参加者全員の安全・安心が第一である」と打ち出せないのか、大きな疑問を禁じ得ません。
★ポイント②
冒頭で、「TICAは国際的な協会である」と言っていますが、「国際的」であるからこそ、国際的なスタンダードに基づく運営方針なり、危機管理なりが必要なはずですが、TICAは全く逆に理解しているようです。
その後に続くくだりを読めば明らかですが、「世界中で状況が異なる」ために何もしない(何もしようとしなくても構わない)と考えているように映ります。
TICAが本当に国際的な協会であるなら、国際的なスタンダードに基づいて「参加者全員の安全・安心が第一である」と打ち出せるはずですが、そうできないのはTICAが真の意味で「国際的な協会」ではないと言えるのではないでしょうか。
★ポイント③
「NEWS LETTER」ではショー再開に当たって、「各クラブは地方自治体のルールや規制に従って開催し…」と記載しています。
原文では「local governmental rules and regulations」となっているわけですが、これは何も言っていないに等しく、全く理解できません。
日本のクラブオーナー/代表、Judgeの中で何人が、現状の日本政府や自治体の新型コロナ対策に関して、どれが「local governmental rules」で、どれが「regulations」か明確に言えるでしょうか。
TICA本部あるいはTICA Boardの責任回避を狙ったものであるかどうか分かりませんが、結局のところショーを再開して万が一のことが起きても、責任は各クラブに押し付けかねられない状況に変わりないことは注意が必要です。
◆Award/Title Pointの付与について
「現時点では、AwardやTitleのPointは例年通り付与されます。TICAのボードは5月15〜17日に開催される次のSpring Meetingにおいて「IW」や「RW」のスコアリングについて再検討し、議論することにしています」
★ポイント①
Asia East Regionでは、韓国のショーが先行して再開することになりますが、今後、日本での開催が困難な状況が続けば、「RW」のRankingは韓国の猫で占められることになります。
「IW」についても、どこかのRegionのどこかの国が先行して再開され、どこかのRegionのどこかの国が全く再開できない状況にあれば、「IW」は特定のRegionや国の猫で占められることになります。
それでいいのかどうか、TICAメンバーひとりひとりが考えるべきですが、少なくともAsia East Regionはそうなっていません。
Asia East Region Directorがどのような考えや方針であるのかまるで分からないまま、Spring Board Meetingを迎えようとしており、これまでのRegion運営と全く変わらないと言えます。
★ポイント②
ショーライセンス発行のあり方とも密接な関係がある点を見落としてはなりません。
AwardやTitleのPointが何の前提もなく、無条件で例年通り付与されるとなれば、無理をしてショーを再開しようとするクラブが出てこないとも限りません。
「無理をして」というのは、「参加者全員の安全・安心が第一である」ということを蔑ろにしてまで、AwardやTitleのPointのためにショーを再開することを意味します。
新型コロナによる「パンデミック」を逆手に取って、安易に「IW」を取ろうとするような悪意ある行為をいかに防ぐかという視点も重要になるでしょう。
★ポイント③
それにしてもスピード感に欠け、そのことも「国際的な協会」としてのガバナンスの欠如に思えてなりません。
どうして新年度が始まる前に議論を深め、決められないのでしょうか--。
「国際的な協会」であって、「「世界中で状況が異なる」からなかなか議論が進まなかったと言い訳するのでしょうか。
もっともっとスピード感のある対応が求められると言えます。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆政府が4日にも改定する「基本的対処方針」の原案によると、「引き続き全都道府県を緊急事態宣言の対象」としたうえで、「特定警戒都道府県」を増やす方針が明記されているとのことです。沖縄県を想定しているものとみられています。
◆世界保健機関(WHO)の緊急委員会のフサン委員長は1日、最高度の警戒を呼び掛ける緊急事態宣言の継続を勧告したと明らかにしました。テドロス事務局長はこれを受け、継続を決定しました。
◆米食品医薬品局(FDA)は1日、新型コロナウイルス感染症の治療のため、候補薬の一つ「レムデシビル」を症状の重い入院患者に投与する緊急使用を許可しました。
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