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2020年5月21日 (木)

【新型コロナ特集㊸】「第2波」への備えはできているか?

【「宣言」解除でも「見えない感染が続いている」…】

政府諮問委員会の尾身茂会長は20日の衆院予算委員会の参考人質疑で、8都道府県で継続している「緊急事態宣言」に関し、「仮に全都道府県が解除されても、(感染)報告者数のゼロが短期間続いたとしても、見えない感染が続いていると考えるべきだ」と注意を促しました。

同氏はまた、「冬の到来を待たず、再び感染の拡大が起こることは十分予測される」とも話しており、TICA Asia East Region Director、ショー主催クラブ/ショーコミッティーは「宣言」が解除されても、決して警戒を怠ってはならないと言えます。

【米感染研ファウチ氏が第2波を警告】

TICAのBoard Memeberの耳に入っていたかどうか分かりませんが、米トランプ政権の新型コロナウイルス対策本部の主要メンバーである国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長は先週、上院委員会の公聴会で証言し、ロックダウン(都市封鎖)措置の解除を急げば新型コロナ感染の第2波を招くリスクがあると警鐘を鳴らしました。

ファウチ所長は、全米各州が保健専門家の提言に従い、新規感染者数の減少など「感染状況が終息に向かっている兆候を確認するまで経済再開を待つべき」と言明しました。

トランプ米大統領は経済再開に向け、各州にロックダウン解除を促しているわけですが、ファウチ氏は「制御不可能となる恐れのある感染を引き起こす現実的なリスクが存在し、不必要な苦しみや死を招くだけでなく、かえって景気回復を遅らせる可能性もある」と警告しています。

TICA Spring Board Meetingでも新型コロナの感染状況を踏まえたショー再開の議論があったようですが、TICAとして「第2波」への備えをどう考えているのか、各クラブの自主的な判断に委ねてショーライセンスを発行するのはいいですが、開催直前に「第2波」に襲われた場合、どう対応するのかまで話し合われたのか気になります。

ファウチ所長の言葉を借りるなら、「ショーの再開急げば、結果としてTICA本部も各クラブも不要な苦しみを受ける」ことになりかねません。

【誰が最善の科学的な証拠に基づき助言を行うのか?】

ファウチ所長は加えて、「私は科学者で、医者で、公衆衛生の専門家だ。最善の科学的な証拠に基づき助言を行う立場にある。私は経済に関する助言は行わない」と語ったと伝えられています。

翻って、TICAのBoard Memeberはと言えば、猫の病気や遺伝学に詳しいメンバーがいたとしても、「科学者で、医者で、公衆衛生の専門家」と言えるような人はいないわけです。

私の知る限り、TICAのBoardがショー再開の是非や「判断基準」を巡って、科学者や感染症専門の医師、公衆衛生の専門家の意見を聞いたり、専門家委員会を発足させたりしていないようですから、何をどう決めたとしても「素人集団」による「素人判断」を免れないのではないかと憂慮しています。

私がBoard Memberであれば「専門家から最善の科学的な証拠に基づき助言を仰ぐべきだ」と主張したと思いますが、残念です。

【東大「第2波」試算、「自粛解除30日で感染者増」】

東京大学の大橋順准教授は「外出自粛」などを解除した場合に感染者がどれだけ増加するかを試算。「1カ月程度で感染者が急増する」と指摘しています。

雑な推論かもしれませんが、仮に東京や大阪で今月末に「外出自粛」が解除された場合、30日程度後に「第2波」が来るということになります。

主催クラブ/ショーコミッティーはショー開催直前に「第2波」が来た場合にどう対応するかについても予め備えておかねばなりません。

TICA Asia East Region Directorも右から左へ単に事前「許可」(※オルタネイティブ形式のショーの場合)するのではなく、主催クラブが「第2波」への警戒と備えを怠っていないか、しっかりチェックする必要があるでしょう。

日本の大学だけではありません。

米アイオワ大学の研究チームが同州当局に先月提出した報告書によると、4カ月以内に制限を解除して元の生活に戻れば、「第2波」が起こる可能性が高いと分析しました。

英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームも英国において9月に対策を緩めると、秋から冬にかけて流行が再燃すると指摘しています。

「緊急事態宣言」が解除されたとしても、「外出自粛」や「行動自粛」、都道府県をまたぐ「移動制限」が続けば、ショーの再開も容易ではありません。

政府が「新しい生活様式」を促し、小池都知事が「新しいあたりまえ」を提案しているように、TICAにおいても「新しいショーのあり方」を考えるべき時に来ているのかもしれません。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆ロイターの集計によると、世界の感染者が20日に500万人を超えました。この1週間で見ると、1日当たりの新規感染者が最も多い地域は中南米となり、米国・欧州と入れ替わったとのことです。

◆政府は21日、大阪・京都・兵庫の3府県の「緊急事態宣言」を解除し、関東の1都3県と北海道は解除を見送る方針です。

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