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2020年5月20日 (水)

【新型コロナ特集㊷】ショー再開に向けたTICAとCFAの対応の違い

【5月24日にショーを再開するTICA/6月末まで中止のCFA】

日本におけるキャットショーの主要な国際団体はTICAとCFAですが、TICAについては5月24日の韓国のショーから再開される一方、CFAは今のところ6月末までショーは全世界で中止となっています。

5月24日の韓国のショーはオルタネイティブ形式ですから、通常のShow Ruleに基づけばTICA Asia East Region Directorが事前に「許可」し、米TICA本部もショーライセンスを発行したことになります。

今回の新型コロナウイルスによる「パンデミック」は、国・地域によって状況は大きく異なるだけに、ケース・バイ・ケースで考えるのか、全世界統一基準で考えるのか、分かれるところでしょう。

ただし、どちらの立場で考えるにしても、一番重要なのは参加者全員の「安全・安心」であり、ショーライセンスを発行する団体、ショー開催を「許可」するRegion Directorはそれなりの責任があることは間違いありません。

【「趣味の世界」のイベントとしてのキャットショー】

「イベント」とひとくちに言っても、多種多様です。

経済活動であり中止/延期することでそれに携わる人々の死活問題につながるような「イベント」から、まさにキャットショーのように「趣味の世界」の「イベント」でそれに携わる人々の死活問題にはつながらない「イベント」まで幅広くあります。

両極端を考えた場合、その一方にあるキャットショーという「イベント」は死活問題につながらないわけですから、参加者が感染するリスクを冒してまで開催する合理的根拠に欠け、逆に参加者の「安全・安心」を最大限重視して慎重な対応を取ることについては合理的根拠があると言えるわけです。

その点で言えば、5月24日から再開するよりも、6月30日まで全世界で中止する方が合理的根拠に基づく判断と考えられます。

もちろん、5月24日に韓国でショーを再開しても、全く問題なく、参加者全員の「安全・安心」が社会通念上の国際常識に基づいて担保されるというのであれば問題ありません。

しかし、現状で言うと、参加者全員の「安全・安心」が担保されているかどうか、その判断が正しいかどうか、第三者が検証することができず、情報共有と透明性の両面において大きな問題があることが見て取れます。

万が一、5月24日の韓国のショーで集団感染が起き、参加者に万が一のことが起きたら、誰がどう責任を取るのでしょうか。

ショーを再開した主催クラブの「自己責任」、参加したJudge/クラーク/クラブ員、出陳者らの「自己責任」で済むと考えているのでしょうか。

何らかの感染対策を講じれば「免責」になると思っているのでしょうか。

【レピュテーションリスクに鈍感であってはならない】

ガバナンスと危機管理(Risk Management)の観点から言えば、「万が一の場合」を想定するのは当たり前のことです。

特に、Boradとしてレピュテーションリスク(Reputation Risk=組織・団体に対するマイナスの評価・評判が広まることによるリスク)に対して敏感でなければならなず、それはガバナンスの要諦でもあります。

5月24日の韓国のショーで「万が一の事態」が起これば、CFAと比べられるのは必至であり、なぜ米本部はショーライセンスを発行し、Asia East Region Directorは「許可」したのかということになるでしょう。

人命が懸かっていることを考えれば、慎重には慎重を期すのが当然であって、対応を一歩間違えば「常識と倫理に反した」として厳しい批判が集中することを覚悟しなければなりません。

参観者全員の「安全・安心」を蔑ろにするようなことがあれば、手痛いしっぺ返しを受けることになるでしょう。

レピュテーションリスクに対する鈍感さが命取りとなった例は少なくないことをTICAのBoard Memebr、そしてAsia East Region Directorは今一度、歴史に学ぶ必要があるように思います。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆日本高校野球連盟などは20日、8月10日開幕予定の全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)の運営委員会を開き、「中止」を決めました。大会中止は3度目ですが、戦後では初めてとなります。

◆ペンス米副大統領は19日、「外出制限」などの規制措置について全50州が同日までに緩和に踏み切り、経済活動の再開(一部地域に限り緩和した州も含む)に乗り出したことを、トランプ大統領主宰の閣議で報告しました。

◆米ペンシルベニア州立大や東京大などの50カ国以上の研究グループは、新型コロナウイルス感染症の患者約4000人の調査で、においや味の感覚の大幅な低下が確認されたとする研究結果を公表しました。

感染する前と感染の最中で嗅覚と味覚をそれぞれ0点から100点までで自己評価してもらったところ、嗅覚は平均で90点から11点へ、味覚は92点から23点へと大幅に下がったとのこと。甘味やうま味など5種類の味についてどれを感じなくなったかを選択する質問(複数回答可)では、塩味が最も高く46%で、甘味(44%)、苦味(39%)と続いきました。

東京都と埼玉、千葉、神奈川各県の4知事は19日、新型コロナウイルスの対応を巡って意見交換し、「緊急事態宣言」に伴う「外出自粛」や「休業要請」の解除について、各都県の感染状況にかかわらず一体となって実施する方針を確認しました。

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