2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

リンク

« 【新型コロナ特集⑱】米テキサス州で店舗営業再開へ | トップページ | 【新型コロナ特集⑳】米国の経済活動再開に向けた「新指針」 »

2020年4月20日 (月)

【新型コロナ特集⑲】マスクに関する基礎知識

【TICAメンバーであれば知っておきたいマスクの基礎知識】

みなさんにおかれてはマスクの在庫は十分でしょうか。あるいは依然として入手しづらい状況が続いているでしょうか。

◆「N95」規格のマスク

マスクについては、大手メディアも例外ではなく、「N95」規格のマスクを推奨しているかと思います。

新聞でも「高性能医療用マスク『N95』」や「N95(医療用の高機能マスク)」と記載している記事を見かけますから、あたかも医療器具としての何らかの規格に則ったマスクであると勘違いしているメンバーも多いかもしれません。

しかし、「N95」規格とは米国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格をクリアしたマスクであって、製造工場や建設現場などでの粉塵(じん)対策用の規格です。

つまり、粉塵から呼吸器を守るためのマスクということになります。

「N」は「Not resistant to oil(耐油性なし)」の頭文字、「95」は塩化ナトリウム(NaCl)の空力学的質量径が0.3マイクロメートルの粒子を95%以上、捕集できることを示しています。

ちなみに、「N」以外にも「R」=Resistant to oil(耐油性あり)、「P」=Oil Proof(防油性あり)があり、「95」以外に「99」=0.3マイクロメートルの粒子を99%以上、捕集できる、「100」=0.3マイクロメートルの粒子を99.97%以上、捕集できる性能を表しています。

「N95」は製造・建設現場のマスクとして使用されていましたが、結核や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの感染防止に効果を上げたことから、医療現場でも使われるようになった経緯があります。

「N95」より、「N99」や「N100」の方が性能は高いのですが、呼気抵抗が高くなって息苦しさが増すため、「N95」が推奨されているというわけです。

◆「DS」規格のマスク

日本の厚生労働省も使い捨て用防塵マスクの規格を設けていて、「DS1」~「DS3」まであります。

「DS2」が「N95」とほぼ同じ性能の規格ですから、もし「DS2」のマスクが売っていれば購入しても問題ないということになります。

◆サージカルマスク

防塵マスクとは別に、「サージカルマスク」もよく目にするようになりました。

「サージカル(surgical)」は「外科(医)の/手術(用)の」という意味であり、主に医療現場もしくは医療用に使用されるマスクを指します。

「サージカルマスク」には2つの役割があり、1つはマスクを付けた医師から排出される微生物を含む粒子をが大気中に広がるのを防ぐとともに、もう1つは医師が患者からの血液や体液由来による病原体の感染リスクを軽減します。

従って、規格は「BFE(細菌濾過効率)」と「PFE(微粒子濾過効率)」から成り、米国食品衛生局(FDA)はBFE(細菌濾過率)が95%以上を「サージカルマスク」と規定しています。

この場合、細菌を含む平均約3マイクロメートルの粒子が95%以上、濾過される性能ということになります。

(PFEについては、0.1マイクロメートルのポリスチレン製ラテックス粒径粒子がどれだけ濾過されたかを示し、PFEが95%以上と言えば、95%以上濾過される性能となります)

また、米国ではASTM(米国試験材料協会)が医療用マスクの素材条件を定めており、「Level 1~3」まであります。

BFE(細菌濾過率)95%以上、PFE(微粒子濾過効率)95%以上は「Level 1」に当てはまります。

◆ショーで必要なマスクは?

こうして見てくれば分かるように、いわゆる「布マスク」「ガーゼマスク」は気休め程度にしかなりません。

また、自分が感染しておらず、他者からうつされるのを防ぐのであれば「N95」規格のマスクをする必要があると言えます。

自分が気付かないうちに感染していて、他者にうつすかもしれないと考える場合には「サージカルマスク」が必要になるということになります。

もし、ショーにおいてマスクをすることを義務付ける、あるいは配布するということであれば「サージカルマスク」でなければ出陳者/Judge/クラーク/クラブ員らの安全・安心に配慮することにならないということになるかと思います。

====================================

【注目ニュース】※随時更新しています。

◆西村康稔経済再生担当相は19日、軽症者や無症状の人に入ってもらう宿泊施設について、全国で21万室を超えるホテルを確保したと明らかにしました。既に契約手続きが整っているのは6000室あるとしています。

米ニューヨーク州は20日から1日当たり2000人、1週間で1万4000人を対象に抗体検査を行い、州全体で免疫を保有している人の数を推定する調査を始めると発表しました。

◆東京都内で19日、感染者が新たに107人確認され、都内の累計感染者は3000人を超えて3082人となりました。

日本マクドナルドは19日、20日から5月6日まで「特定警戒都道府県」の対象である13都道府県の約1900店舗で店内飲食を中止すると発表しました。持ち帰りやドライブスルーは利用できます。

◆米ジョンズ・ホプキンスの集計によると、米国の死者が日本時間20日、4万人を超えました。

« 【新型コロナ特集⑱】米テキサス州で店舗営業再開へ | トップページ | 【新型コロナ特集⑳】米国の経済活動再開に向けた「新指針」 »

新型肺炎」カテゴリの記事

無料ブログはココログ