TICA、リスク管理/対応/対話のあり方を考える③
TICA本部サイトもAsia East Region公式サイトも全く〝音なし〟ですが、新型コロナウイルスの影響は5月から始まる新年度のシーズンにも及びそうな雰囲気です。
特に米欧諸国では感染者・死者数とも急増しているなかにあって、どこでピークを迎えるか、そしてどの辺りで収束(あるいは終息)を迎えるかは全く見通せないかと思います。
一方、中国はと言うと、本当にそうかどうかは分かりませんが、「終息した」との見方も出ているようです。
そうなってくると、TICAのBoardとして考えておかねばならないのは、来年度のAward Rankingや「IW」の扱いです。
国・地域で状況が全く異なるわけですから、仮に米国ではショーを開催できない期間が長引く一方で、欧州の一部の国では早く終息し、どんどんショーが開けるようになってくると、「IW」のRankingは一部の欧州の猫が独占することも考えられます。
日本で早く終息してショーが開けるようになり、米欧ではショーが開けない時期が長引くようなことになれば、日本の猫が「IW」を独占するといったことも全くないとは言い切れません。
入国制限・出国制限の動きが世界的に広がるなか、国・地域の移動もままなりませんから、移動制限がない(あるいは移動制限が緩やかな)国・地域のJudgeは多く審査し、その一方で国籍によっては長期にわたり審査できないJudgeが出てくる可能性もあります。
世界各地のショーが一斉に中止になり、一斉に再開になるなら問題ありませんが、現状を見る限り、感染拡大とその対応策、終息時期は国・地域によって大きく異なると考えざるを得ません。
今回のように年度の終わりになって発生したのであれば、それまでのPointとRankingによって決定し、表彰するという手もありますが、年度初めから影響が出て来るとなると、あとでゴタゴタしないように初めからしっかりとルールを作っておくに越したことはありません。
TICAにおいては、早い段階から(今のうちから)新年度のAward Rankingや「IW」の扱い(どういう場合にどういう対応を取るのか)を考えておくべであると提言しておきます。
=====================================
◆DPA通信などによると、世界保健機関(WHO)報道官は17日、新型コロナウイルス感染の疑いがある場合、医師の助言なしに抗炎症薬「イブプロフェン」を服用しないよう注意を促しました。抗炎症作用の少ない「アセトアミノフェン」の服用が望ましいとしています。
=====================================
【注目ニュース】
◆米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は17日、南部ウェストバージニア州で初めての感染者が確認されたと報じました。これにより全米50州と首都ワシントンで感染者が出たことになります。米国内の感染者は5587人、死者は101人になっています。
◆オーストラリア政府は18日、感染拡大を受けて海外渡航を全面的に禁止すると勧告しました。海外渡航の危険水準を、全世界を対象に最高水準の「レベル4」に引き上げ、モリソン首相は18日の記者会見で「海外に行ってはいけない」と強調したとのこと。
◆茨城県内の初めて感染者が17日確認され、これにより関東全都県で感染が確認されたことになりました。
◆17日、東京都で新たに12人の感染者が確認され、都内での感染者数は100人を超えたとのこと。(ANNニュース)
◆カナダのジャスティン・トルドー首相は感染拡大に伴い、18日から米国以外の外国人の入国を禁止すると発表しました。
◆マレーシアは18日から31日まで、同国民の出国と外国人の入国を全面的に禁止しました。
◆インドは4月15日まで、全ての外国人の入国を禁止しました。
« TICA、リスク管理/対応/対話のあり方を考える② | トップページ | TICA、リスク管理/対応/対話のあり方を考える④ »
「新型肺炎」カテゴリの記事
- 【新型コロナ特集】65歳以上の競技役員には委嘱しない…(2020.07.30)
- 【新型コロナ特集】「業種別ガイドラインの徹底」と言われても…(2020.07.29)
- 【TICAショー】米フロリダ州で開催されることの意義と意味(2020.07.28)
- 【新型コロナ特集】それでも東京に行く?東京からの参加は歓迎?(2020.07.10)
- 【新型コロナ特集】「空気感染」するなら対策の重点も変わる(2020.07.09)