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2020年2月

2020年2月29日 (土)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える⑪

安部首相が27日、全国の小中高校などに臨時休校を要請したことに、「独断で判断したのではないか」「科学的根拠がない」「事実上の強要だ」など様々な批判が出ているようです。

これに関連して元大阪府知事の橋下徹氏は28日、自身のTwitterを更新し、「リスクコミュニケーションに失敗している」と指摘したそうですが、これは私がTICAについて感じていることを端的に代弁してくれています。

TICA本部、Asia East Regionとも、各クラブ/メンバーとの「リスクコミュニケーション」が十分ではなく、少なくとも成功しているとは言い難いということです。

TICA本部及びBoardは今回の件に関し、各クラブがショーを中止するかどうかの判断及び判断基準について、明確な方針や指針、メッセージ等を出していません。(※Region DirectorはBoard Memberである点を忘れてはなりません)

あたかもそれぞれのRegion及びクラブ、メンバーは国際機関や各国政府等の方針や指示に従えばいいだけであり、TICA本部及びBoardとして特段の方針や指針、メッセージ等を発信する必要はないと考えているかのようです。

しかし、この考えはまさに各クラブに寄り添わず、切実な声に耳を傾けず、各国・各地域の実情を把握しないからこそ生まれるものであると言わざるを得ません。

TICA Asia East Regionのクラブ/ショーコミッティーがショー開催か中止かで難しい判断を迫られているのは、国際機関も政府もキャットショーを中止すべきかどうかについて明確な指示を出していないことにあり、私が判断に困っているのもブログを通じて判断基準の洗い出しをしているのも、全ては国際機関や政府の発表や要人の発言が中止するに当たっての明確な根拠足り得ないと思えるからに他なりません。

私の主張は、各クラブ/ショーコミッティー/契約ジャッジ/契約クラーク等において、自ら判断し行動することを迫るのは酷であり、TICA本部やBoard、Region Directorはその時々において有効な方針や指針、メッセージを発信し、各クラブの負担を減らし、うまく誘導する必要があるということであり、それが私の考える「リスクコミュニケーション」でもあります。

現状のTICAのルールは、今回のような出来事に対するリスク管理やリスク対応に十分に対応できておらず、現状のルールが各クラブ/ショーコミッティーによる中止判断を難しくしているとも考えています。

(注)リスク・コミュニケーション (wikipediaから)

リスクコミュニケーション (Risk Communication) とは社会を取り巻くリスクに関する正確な情報を、行政、専門家、企業、市民などのステークホルダーである関係主体間で共有し、相互に意思疎通を図ることをいう。合意形成のひとつ。

リスクコミュニケーションが必要とされる場面とは、主に災害や環境問題、原子力施設に対する住民理解の醸成などといった一定のリスクが伴い、なおかつ関係者間での意識共有が必要とされる問題につき、安全対策に対する認識や協力関係の共有を図ることが必要とされる場合である。

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【注目ニュース】

◆安部首相は本日夕方6時、記者会見し、休校要請の経緯などを説明するそうです。

◆北海道の鈴木知事は28日、道内に「緊急事態宣言」を出しました。対象期間は2月28日~3月19日。

◆世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は28日の会見で、世界全体での新型コロナウイルスのリスク評価について、これまでの「高い」から「非常に高い」に引き上げたと発表しました。(※これまでは中国だけが「非常に高い」とされていました」

◆世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大について「パンデミック(世界的流行)の可能性がある」とし、自国には感染しないという考えは「致命的な誤り」と各国に一段の警戒を促したそうです。

◆中国メディアが報じたところによると、香港当局は26日、感染が確認された人の自宅にいたペットの犬に対してウイルス検査を行ったところ、弱い陽性反応が出たということです。犬に症状はなく、犬などのペットがコロナウイルスの感染を広げるというデータも確認されていないとのこと。

2020年2月28日 (金)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える⑩

【アクトからのお知らせ】
アクトでは4月26日(日)にショーを開催する予定にしていますが、20日のブログでお伝えしましたように1人のJudgeさんから辞退の連絡を受けているところです。

現在の状況下で、4月下旬にショーが開催できるかどうか全く分かりませんが、昨日Asia East Region Directorにオルタネイティブ形式でのショー開催の申請を行い、了解を頂きましたことをご報告致します。

暫定版のフライヤーを作成し、Asia East Directorにはお送りしていますが、今般の情勢を巡る「注意事項」等を記載する必要もあり、どのような「注意事項」あるいは「お願い」等を記載すべきか検討に入ったところです。

従って、フライヤーを公式にアップする時期は、今後の状況を見極めつつ、もうしばらく後にしたいと考えています。

同時にアクトでは、今後も判断基準や検討課題の洗い出しを進め、中止すべきかどうかを含めて検討し、その経過や結果を適宜、このブログを通じてお伝えしていきます。

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【注目ニュース】

◆安倍首相は29日にも記者会見し、休校を決断した経緯や今後の新型コロナウイルスへの対応方針について国民に説明するそうです。

◆日本感染症学会と日本環境感染学会は、新型コロナウイルスが閉鎖空間でごく短時間空気中に浮遊し、他者に感染する可能性があるとの見解をまとめた。通常のマスクで防げないが、換気でリスクを下げられるとしています。

◆ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)は28日、29日から3月15日まで、臨時休業すると発表しました。

◆日経が27日、主要企業を対象に緊急調査したところ、歓送迎会や宴席を自粛する企業が8割を超えたそうです。

◆安倍首相は27日、全国の小中学校と高校、特別支援学校に3月2日から春休みの期間を対象に臨時休校を要請する考えを表明しました。

◆世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大について「パンデミック(世界的流行)の可能性がある」とし、自国には感染しないという考えは「致命的な誤り」と各国に一段の警戒を促したとのことです。

◆FDAの生物製剤評価研究センター(CBER)所長であるピーター・マークス氏はインタビューで、「どう見てもパンデミックの瀬戸際にあると言っていいだろう」と発言。「それが間違いなく起きるかと言えばノーだが、重大な懸念がある」と述べたそうです。(27日)

◆米疾病対策センター(CDC)は25日、新型コロナウイルスについて「世界的なパンデミックに近付いている」という懸念を示しました。

◆新型コロナウイルスの感染を確認した国・地域は世界の5大陸に及びました。(26日時点)

2020年2月27日 (木)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える⑨

【TICA Asia East Regionのショー】
Regionサイトに掲載されていますが、3月15日(日)と22日(日)のショーが中止となりました。

【きょうの各紙朝刊1面の見出し】
日経:「イベント中止・出社禁止相次ぐ」
朝日:「首相、イベント2週間自粛要請」
毎日:「首相、行事2週間自粛要請」
読売:「軽症・無症状の人からも、感染たどれぬ経路」
産経:「政府、イベント2週間自粛要請」
東京:「新型肺炎、自粛広がる」

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上記の新聞各紙の見出しの中で、私が最も懸念しているのは読売新聞の見出しにもあったように、感染していても無症状・軽症の人がいるという事実です。(※このほか、検査で「陰性」であったとしても、その後「陽性」になるケースもあります)

また、退院後に再び「陽性」となるケースがあり、専門家からは「体内に抗体が十分に作られず、臓器などにウイルスが潜む『持続感染』が起き、再びウイルスが増えた可能性がある」との指摘もあります。

ショーを開催したとして、こうした人がショー会場に居た場合、クラブ/ショーコミッティーはリスク管理面で対応しようがありません。

万が一の場合に備えて最悪のケースを想定し、その後の事態も予見することが「リスク管理」のあり方とするなら、クラブ/ショーコミッティーは次の3点を考えておく必要があるでしょう。

①ショー参加者がその直後(あるいはすこし間を置いて)、体調を崩し、検査で「陽性」であったことが分かった場合、クラブ/ショーコミッティーはどのような対応をすべきか。

②現時点で、上記の新聞各紙の見出しにあるような状況においてショーを開催し、その結果、①のような事態を招いた場合、クラブ/ショーコミッティーとしてどのような責任の取り方があるか。(※世間からの批判に対してどのように対応するかも含まれます)

③政府専門家会議メンバーのインタビュー記事がネットで配信にされ、「まず我々がすべきことは、自分が感染しないかではなく、いかに人に感染させないかです」「クラスターの元を断つ努力を皆がしないと、なすすべがなくなります」と指摘していました。

クラブ/ショーコミッティーとして、このような世間(あるいは専門家)の「要請」をどのように受け止め、趣味の団体・組織ながらどのようにその責務を果たしていくか。

もちろん、ジャッジ、出陳者、参加者全員が防護服を着て、設営・撤収時には完全消毒することも理屈的には考えられますが、事実上、不可能でしょう。

キャットショーが「特定少数」あるいは「特定小・中規模」のイベントであり、「『不特定多数』が来場する大規模なイベントではない」という主張も、理屈的には主張として成立したとしても、良識と常識に照らし合わせて世間の理解を得られるとは思えません。

日経新聞の記事では「対象は全国的なスポーツ大会や文化行事としていたが、自粛の波は小規模な地域の催しや料理教室にまで及ぶ」と書いてありました。

東京都文京区で開催中の「ねこまつりat湯島」の実行委員会も「規模の判断がつかないが、やむをえない」と、29日に予定していた一部イベントを中止にしたとのことです。

マスク、咳エチケット、消毒、来場制限等の対策をどれだけ講じても万全ではなく、上記①~③のリスク軽減にはつながりません。

現状においてのマスク、咳エチケット、消毒、来場制限等の対策は、実効性上、「気休め」程度にしか過ぎないと思わざるを得ず、その点もクラブ/ショーコミッティーはしっかり押さえておく必要がありそうです。

2020年2月26日 (水)

【速報】「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える⑧

【速報】★★重要なお知らせ★★
3月27~29日の「インターペット~人とペットの豊かな暮らしフェア」(東京ビッグサイト)は開催中止になりました。
http://www.interpets.jp/public/

★安倍首相は26日昼、首相官邸での「新型コロナウイルス感染症対策本部」で、大規模な全国的スポーツや文化イベントなどについて、
「今後2週間の中止や延期などを要請する」との方針を明らかにしたそうです。

首相は会合で「多数が集まる全国的なスポーツ、文化イベントは今後2週間は中止、延期、規模縮小などの対応を要請する」と述べたとのこと。


イベント中止/延期の期間は「3月15日まで」が目安とのことです。

萩生田文科相は26日、国立博物館や美術館に対し、3月15日までの閉館を要請したとのことです。

※今回の首相の要請は、これまで中止や延期の判断を主催者側に委ねてきた方針を大きく転換したものであることを、クラブ/ショーコミッティーは理解しなければなりません。

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政府の「新型コロナウイルス感染症対策本部」が昨日、「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を発表しました。

リンクだけ貼ってクラブ/ショーコミッティー/メンバー/出陳者/関係者に全文を読んで頂くのを求めるのは余りに酷であると考え、猫界に関係するところを抜粋し、ポイント解説致します。

なお、Region DirectorにおいてはTICAの会長・副会長、Board Member、各Administratorに対し,日本政府の「基本方針」をすぐに伝え、ショー開催の判断に対するTICAとしての何らかのメッセージ等を打ち出して頂きたいと思います

※大阪府の吉村知事はTwitterで、「厚労省は大規模イベントについて『開催の必要性はよく検討すべきだが自粛要請はしない』という分かりにくい判断だ」「国民がどうしていいか分からない時ほど、トップの判断と指示は明確でないといけない」と発信しました。

TICAにおいても同じであり、TICA全体についてはTICA会長、Asia East Regionに関してはRegion Directorが組織のトップとして明確な指示を出さねばならないと感じます。

【「感染症対策の基本方針」のポイントと解説】

◆基本方針の趣旨から
国民の皆様に対しては、新型コロナウイルス感染症の特徴を踏まえ、(中略)感染しやすい環境に行くことを避けていただくようお願いする
→クラブ/ショーコミッティーは、ショーを開催する場合、ショー会場が「感染しやすい環境」とならないよう最大限の努力をしなければならず、Judge、クラーク、出陳者などにおいては「感染しやすい環境に行くことを避け」る努力義務が課せられると考えるのが妥当かと思います。

◆現時点での事実関係から
空気感染は起きていないと考えられる」が、「閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがある
→繰り返しになりますが、ショー会場はよほどの換気・通風が確保されない限り、「感染を拡大させるリスクがある」ことをクラブ/ショーコミッティーは認識しておかねばなりません。

インフルエンザのように有効性が確認された抗ウイルス薬がなく、対症療法が中心である
→既存薬で有効と思われる薬もありますが、高価であったり入手困難であったりしており、年齢や免疫機構の個人差、持病の有無により、対症療法の効果もかなりの差が出ることを理解しておかねばなりません。

また、ブリーダーにおいては、万が一、本人が隔離・入院となれば猫の世話を誰がするのかという問題が生じることも自覚しておく必要があります。

◆感染症対策の基本方針の重要事項から
イベント等の開催について、現時点で全国一律の自粛要請を行うものではないが、(中略)イベント等を主催する際には、感染拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請する
→TICAは自治体や企業ではありませんが、趣味の世界の団体・組織であるなら、なおさらのこと「開催の必要性を改めて検討する」ことが欠かせないと言えます。

患者クラスター(集団)が発生しているおそれがある場合には、確認された患者クラスター(集団) に関係する施設の休業やイベントの自粛等の必要な対応を要請する
→TICAのメンバー、出陳者、ブリーダーは各地に広がっており、自身が何らかの「確認された患者クラスターに関係」した場合には、至急、その旨をTICA本部あるいはAsia East Region Officeに連絡するとともに、クラブ間/メンバー間で情報共有し、Asia East Region内での感染拡大阻止に全力を挙げる必要があります。

↓↓↓「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」の全文はこちら↓↓↓
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000599698.pdf

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キャットショーを中止するかしないかの判断材料とする上で、 私が重要と考える情報は以下の6つです。

◆きょうの日経新聞朝刊1面トップ記事において「イベント中止 検討を」の見出しがありました。

◆政府は25日、入国拒否する対象地域を、韓国南東部の大邱(テグ)と慶尚北道(キョンサンプクト、慶北)の一部地域に滞在歴のある外国人に拡大する方針を固めたとのこと。26日の新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・安倍晋三首相)会合で正式に決めるそうです。

◆オーストリアとスイス、クロアチアの欧州3か国で25日、新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されたそうです。

◆資生堂は26日から3月6日まで、従業員約8000人を対象に原則出社を禁止し、工場や店頭勤務などを除き社長ら役員も出社せず、在宅勤務に切り替えるとのこと。同社では感染者は確認されていないが、危機管理を徹底するとしています。

◆電通は25日、東京・汐留の本社ビルに勤務する全従業員約5000人を対象に26日から在宅での勤務に切り替えるとのこと。同社では本社ビルに勤務する50歳代の男性従業員1人がウイルス検査で陽性となったことが24日わかりました。

◆北海道教育委員会は26日、道内の全ての公立小中学校を27日以降の数日間程度、一斉臨時休校とするよう市町村側に要請する方針を固めたとのことです。

2020年2月25日 (火)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える⑦

【重要なお知らせ】
★リジョンサイトでも掲載されていますが、3月1日に予定されていた韓国KOCCのショーが開催中止(正確には「延期」であり、来シーズンに改めて開催する方向で検討しているようです)になりました。

【重要な情報】
★加藤厚労相は25日、発熱、咳など風邪症状の際の自宅療養の「注意点」を公表することを明らかにしました。また、「新型肺炎」の検査については衆院予算委員会の分科会で、公的医療保険の適用対象にする考えも示しました。
※出陳者/見学者/Judge/クラークなどにおいても、この「注意点」を踏まえて参加/不参加を考える必要があるでしょう。

★政府の専門家会議は24日、「新型コロナウイルス感染症に関する見解」をまとめ、その中で「これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となる」との認識を示しました。

↓↓↓なお、「見解」の全文とポイント解説は下記サイトで読めます↓↓↓
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/

この「見解」において、キャットショー関係者として私が重要と思うのは次の2点です。

【1】「このウイルスの特徴として、現在、感染を拡大させるリスクが高いのは、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされる環境だと考えられます。我々が最も懸念していることは、こうした環境での感染を通じ、一人の人から多数の人に感染するような事態が、様々な場所で、続けて起きることです」

※ショー会場はまさに「対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされる環境」と言えます。

【2】「教育機関、企業など事業者の皆様も、感染の急速な拡大を防ぐために大切な役割を担っています。それぞれの活動の特徴を踏まえ集会や行事の開催方法の変更、移動方法の分散、リモートワーク、オンライン会議などのできうる限りの工夫を講じるなど、協力してください

※政府の専門家会議が「できうる限りの工夫を講じるなど、協力してください」としていることをTICA Asia East Regionとしても重く受け止める必要があるでしょう。

また、Asia East Region Directorにおいてはこうした状況を逐次、TICA会長・副会長、Board Member、Judging Administrator, TICA Legal counselに伝えて有効なメッセージを引き出し、Regionサイトを通じてメンバーに迅速に伝えることが欠かせません。

★世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は24日記者会見を開き、世界的に感染者が広がっていることについて「深く懸念している」とする一方、「パンデミック(世界的大流行)という言葉を使用することは事実にそぐわない」と述べたといういことです。同時に、警戒を強めつつ、各国がパンデミックに向けた「備えに集中するときだ」と強調したと伝えられています。

★24日のNYダウ平均の終値は前週末比1031ドル61セント安の2万7960ドル80セントとなり、25日の日経平均も一時1000円超の下落となり、午前の終値は前週末比700円安の2万2686円となりました。

2020年2月24日 (月)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える⑥

【重要なお知らせ】昨日、Asia East Region Directorからクラブ代表者宛に「コロナウィールス感染の件」と題したメールが入りましたことを、メンバー/出陳者のみなさまにお伝え致します。

Asia East Regionでは19日にRegionサイトにおいて「新型コロナウイルスに関して皆様へのお願い」を掲載しているわけですが、第一にメンバー/出陳者目線で考えるなら、クラブ代表者宛メール全文もRegionサイトで紹介すべきであると私は思っています。(※最低限、クラブ代表者宛に送った事実と内容の骨子ぐらいは広く明らかにすべきであると思います)

なぜなら、その中には「異常事態です」「ことが起こってからでは 取り返しがつきません」とのDirectorの認識が記されているとともに「ジャッジ、クラーク等にこの様な状況の中、お仕事を受けていただけるのか、お断りの選択肢も踏まえての再確認をしてくださいます様 お願いいたします」「主催クラブにおきましては、今後の状況次第では ショー開催の自粛もご検討いただきたく思います」との一歩踏み込んだ記載があったからです。(※なお抜粋した形にしていますが、メンバー/出陳者自身が「全文」を読み、文脈を通じて全趣旨を理解する必要があるとも思っています)

また、Directorはメンバー/出陳者の「知る権利」を最大限尊重し、余程の重大かつ合理的理由がない限り、幅広く情報を公開することで透明性の高いRegion運営につなげる責務があると考えるからでもあります。(※この点において、今回のクラブ代表者宛メールはメンバー/出陳者に隠さねばならないほどの重大な内容は含まれていないと私は思いました)

ショー年度を通じて出陳計画を立てられているメンバーのみなさんはこのような動きがあることも認識して、今後の計画を立てて頂ければと思う次第です。

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その上で、キャットショーを中止にするか、中止せず開催するかの「判断基準」の前提として基本認識しておかねばならないと私が考えているのは次の2点です。

①「不要不急」な集まりか否か。

16日開催の政府の「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」初会合を受けて記者会見した加藤勝信厚生労働相と専門家会議座長の脇田隆字・国立感染症研究所所長は次のように話しました。

脇田氏:「不要不急な集まりを避けることになるかなと認識している」

加藤氏「ある意味、人混みを避けてほしいということと同じような意味で使っている」

世間では「不要不急」が独り歩きしている感もあり、「不要不急」な集まりの定義も漠然としていますが、猫界においてキャットショーは世間から見れば「不要不急」な集まりであるという認識をクラブ/ショーコミッティーは持っておく必要があるでしょう。

今後、「不要不急」な集まりを避けるという世論が強まれば、中止しないという選択肢が世間の批判にさらされることは間違いありません。

②「不特定多数」か「特定多数」か。

このブログでも全国の自治体や企業のイベント中止・延期の動きを紹介していますが、ほぼ共通しているのは「不特定多数」を対象にしたイベントや集まりであるという点です。

一方、キャットショーは「特定多数」と言えるだろうと私は思っています。

ですから、「不特定多数」のイベントや集まりの中止・延期の動きがどこまで「特定多数」のイベントや集まりの中止・延期の動きに広がっていくかが今後の焦点になるでしょう。

もう1点、あらかじめ認識しておかねばならないのは「多数」か否かという人数の問題です。

TICAのキャットショーだと小規模なショーで30~50人、比較的大きなショーで80~100人といったところでしょうか。

これを「多数」とみるかどうか微妙なところです。

話は変わりますが、昨日、アクトクラブ員が大学のサークルの55周年記念パーティに参加しました。

280人の事前申し込みがあったものの、直前の2~3日前になって40~50人のキャンセルがあったそうです。

会場側からの要請で、全員が消毒液で手の消毒をしてから会場内に入ったとのことですが、マスク姿の参加者はいなかったとのこと。

この場合、大学のサークル仲間という「特定多数」ではあるものの、住む場所も働く場所も異なる55期にわたる幅広い年代が集まったことから、限りなく「不特定多数」に近いだろうと私は思いました。

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クラブ/ショーコミッティーは一般論に振り回されることなく、TICAのキャットショーであるという特殊性も加味しながら判断を下さねばならないということになります。

そして、そうした難しい判断を助け、負担を軽減するのがDirectorとRegion Officeの仕事であり、場合によっては敢えて責任を負うことでその責務を果たすことが欠かせないと思っています。

2020年2月23日 (日)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える⑤

クルーズ船から下船した23人について健康観察期間中にウイルス検査をしていないミスがあり、加藤厚労相が「許されないミス」と述べるなど、政府の対応が後手後手に回っている印象は拭えないばかりか、杜撰でいい加減な対応に批判が高まっています。

「政府がこうなのだから、小さな趣味の世界が同じでも仕方ない…」と思ってもらっては困ります。

Region DirectorとRegion Officeはこうした時こそ、出陳者やクラブに寄り添い、出陳者やクラブの目線でできることを全てすべきであり、それが危機管理におけるリーダーシップというものだと思います。

それは決して難しいことではありません。

出陳者やクラブの判断を助ける情報を提供し、できるだけ判断の難しさの作業負担を極力減らしてあげることが第一歩です。

通常であればルールに抵触しそうなことでも、今回は緊急事態ということで抵触しないような弾力的かつ柔軟な運用ができるよう、TICA会長や副会長、Boardメンバーに働きかけ、その回答をRegionサイトを通じて公表することもひとつでしょう。

Region Directorとしての明確な判断やメッセージを打ち出すことが難しいなら、TICA会長に働きかけ、TICA会長のメッセージを出してもらい、それをアジアやRegionメンバーに伝えることもひとつでしょう。(※特定のクラブやショーを非難することだけに使うのではなく、こうした時に使うのが本来のTICA会長メッセージの使い方だと私は思っています)

現状、今回の件に関してはTICA Asia East Regionでは、全ての責任がクラブの判断、出陳者の判断に委ねられてしまっており、Region Directorの責任はあたかもないかのように映ります。

しかし、TICAのBy-Law 17.3 Duties of the Regional Directorsの17.3.1は、Region DirectorはRegionの代表としてRegion内のあらゆる問題について効率的な運営を担わねばならないと規定しているわけですから、今回の件でもその前面に立って責務を果たすべきでしょう。

少なくとも、TICA Asia East Region Directorとして、これまでの間、TICA会長や副会長に対しどのような働きかけをしてきたのか、TICAのBoardメンバーとどのような相談や協議をしてきたのか--。

Region Directorはリジョンの代表だけなく、TICAのBoardメンバーでもあるわけですから、Asia East Region Directorは今回の件に関するBoard内での議論を先導する役割を担って然るべきであるとも私は考えています。

たとえ現時点でTICA会長や副会長、Boardメンバーから最終的な回答や結果が得られていなくても、その相談や協議の経緯をRegionサイトを通じて示すことで、出陳者やクラブの判断を助け、負担を軽減することにつながるだろうと私は思います。

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キャットショーを中止するかしないかの判断材料とする上で、 私が重要と考える情報は以下の4つです。

◆米、日本への渡航警戒レベル1段階引き上げ(2/23 5:35配信 共同通信)
 【ワシントン共同】米国務省は22日、新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け、4段階中最低の1だった日本への渡航警戒レベルを2の「注意を強化」に引き上げた。高齢者や持病のある人に、不要不急の渡航の延期検討を要請した。

 ※アクトの4月26日(日)のショーは全員海外から招く予定ですので、何らかの影響が出てくるものと思われます。

◆クルーズ船の検査で「陰性」下船の女性「陽性」確認(2/23 6:34配信テレ朝news)

 22日、栃木県で新型コロナウイルスの感染が確認された女性はクルーズ船の乗客で、検査で「陰性」だったため、帰宅していました。「陰性」で下船した後、「陽性」が確認されたのは国内で初めてです。

  栃木県によりますと、22日に感染が確認された60代の女性は夫婦でダイヤモンド・プリンセスに乗っていて、下船に必要な検査で「陰性」だったため、19日に夫婦で栃木県内の自宅に戻っていました。女性は21日の夜、38.7度の発熱があり、22日に県内の医療機関で受診したところ、肺炎が確認されて検査の結果、「陽性」と分かったということです。

◆クルーズ船で厚労省が検査ミス 23人、健康観察期間中の感染調べず 症状はなし (2/22 21:36 毎日新聞)
 加藤勝信厚生労働相は22日夜、記者会見を開き、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した23人について、今月5日以降の健康観察期間中にウイルス検査をしていないミスがあったことを明らかにした。加藤氏は「決めた基準でない形で下船しており、許されないミス」と述べ、対象者に再度、検査を実施する考えを示した。

◆WHO「封じ込め機会は狭まりつつある」(2/22 23:34配信TBS News)
 感染経路が不明なケースが増えていることを受け、WHOのテドロス事務局長は「感染拡大を封じ込める機会は狭まりつつある」と懸念を示しました。

2020年2月22日 (土)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える④

3~4月にショーの開催を予定しているクラブ/ショーコミッティーが押さえておかねばならない(認識しておくべき)ポイントは以下の7点であろうと私は考えています。

【1】「新型肺炎」に関して確立された治療法はない。(※有力な既存治療薬候補はいくつかあります)

【2】ショー会場にてマスク着用、アルコール消毒、体温検査等の措置を取ったとしても、完璧な防疫措置とは言えない。(※無症状な人であっても「陽性」である可能性がある)

【3】上記を踏まえれば、招待Judge/クラークの漠然とした不安や心配による辞退の申し出であっても沿う必要がある。(※仮にJudgeが辞退しなくても何らかの不安や心配を抱えての審査となると猫にも何らかの不安が伝わるおそれもあるでしょう)

【4】出陳者の参加に関して「自己責任論」の意見はあるものの、致死率が平均で2%とは言っても、60代で3.6%、70代で8%、80歳以上で14.8%に跳ね上がることを考慮に入れなければならない。(※この他、もともと「持病」のあるなしでも変わる)

【5】その時々の状況にも大きく左右されるが、TICAのモットーである「TICA is about Fabulous felines, fun and friendship」を実現できる状況にあると言えるか。

【6】TICAのミッションである「To provide sanctioned cat shows which promote both pedigreed and non-pedigreed cats in a professional manner, and which are both enjoyable and educational for exhibitors, judges and the general public」に則ったショーを開催できるか。

【7】万が一、ショーの後に感染者が出て、感染経路を辿った際にTICAのキャットショーが感染拡大の場とされた場合、TICAの社会的評判を含めて誰がどのように責任を取れるか。

一方、中止するか、中止しないかという「判断」の決定だけでなく、クラブとしての判断基準(あるいは判断するにあたっての考え方)をHPなどを通じて早め早めに公表しておくことも重要です。

アクトの4月26日に予定しているショーに関して言えば、「新型肺炎」が収束する見通しになり、日本国内において楽観論が広がったとしても、海外のJudgeがリスクを感じて来日を断念するなら、「中止」という事態もあり得るということを予め理解して頂ければと思います。

また、仮にJudgeが全員揃ったとしても、設営スタッフやクラークが揃わないという事態も想定しておかねばなりません。

どうにかショーの開催にこぎ着けた場合でも、TICAのルールが想定していない緊急的な例外措置を取らざるを得ない場合があるかもしれません。

そうした時にディレクターが率先してTICA本部やTICA会長らと話し合うのか、それとも各クラブがそれぞれの事情においてそれぞれが行わねばならないのか--。

いわゆる緊急時の手続きや段取り等を予め想定しておかねばならないですし、将来的には今回の件を糧としていかにルール化するかということを考えなければならないということになるでしょう。

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全国の自治体では、イベント中止・延期あるいは実施の「判断基準」を公表する例が出始めています。

◆船橋市は19日、市主催・共催のイベントを中止/延期とする際の判断基準となる基本的な考え方を決定したと発表しました。

  具体例として高齢者や糖尿病・心不全といった持病がある人などの参加が多いこと、参加者同士での濃厚接触の可能性が高いと考えられること、また医療に従事する人や消防職員など市民の救命救急にかかわる人が参加することなどを挙げていて、いずれかに該当するイベントは原則として中止・延期するということです。

◆豊田市は19日の市長会見で、市の行う年度内のイベント・行事について、中止/実施の判断基準を示しました。

参加者が特定でき、小規模で消毒や咳エチケット、換気など感染症対策を講じることが可能なイベント・行事については、現段階では実施していく考えです。

※キャットショーの場合も、①参加者が特定でき、②小規模で消毒や咳エチケット、換気など感染症対策を講じることが可能--なイベントと認識することは可能かもしれません。(※判断は各クラブ/ショコミッティーに委ねられますが、本来であればAsia East Regionとして「判断基準」を示すべきであると私は思っています)

中止とするものは、不特定多数の来場による感染リスクが高いものや、出席者への感染により市民の皆様の安全確保や企業等の経営上で相当大きな影響が予測できるものは、原則中止の方向で調整中です。

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ここ最近のイベント中止・延期の報道を見てみると、総じて今後1カ月あるいは3月中・下旬までの対応を決めたところが多いようです。

◆【3月15日までのイベント中止/延期】東京都の小池百合子知事は21日、定例記者会見を開き、3月15日までの3週間を「感染拡大防止の重要期間」と位置付け、都主催のイベントのうち、①屋内で行われるもの、②大規模なもの、③食事を伴うもの――に関し、原則として延期か中止とする方針を発表したとのことです。

◆【3月のイベントは中止/4月以降は状況を見極め】リクルートキャリアは20日、2021年卒の大学生らを対象に3月1~31日に予定していた合同企業説明会をすべて中止すると発表しました。2月については、22日に東京と大阪、24日に宮崎、26日に鹿児島で開催を予定していた就活準備イベントを取りやめ、中止するイベントは、44都道府県の計91件にのぼるとのこと。4月以降のイベントは、状況を見極めながら再開を検討するとしています。

◆【3月末まで中止または延期】ミクシィは3月末まで、多数の参加者が集う当社主催のイベントの開催を中止、延期、またはオンライン開催することといたします。各イベント参加者・関係者の皆さまには別途当社担当よりご連絡させていただきます。2月29日(土)に開催予定のしております「モンスト プロツアー 2019-2020 ツアーファイナル」は、無観客開催への変更を決定いたしました。

◆【当面1か月間(3月20日まで)】府主催の府民が参加するイベントや集会を原則、開催中止または延期することと決定し、19日午後3時時点の中止・延期イベント数は下記の通り。
 中止するイベント等(207件)/延期するイベント等(30件)/中止または延期するイベント等(5件)

2020年2月21日 (金)

【重要】厚労相メッセージ:「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える③

昨夕、加藤厚労相が会見し、「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」を発信しましたので、猫界における解説とポイントを掲載します。(※3~4月にキャットショーを開催される予定の関係者は参考にして頂ければ幸いです)

★「イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします
 →クラブ/ショーコミッティーは厚労相会見を受け、「感染拡大の防止という観点」で「開催の必要性」を「改めて検討」する必要があります。
 ※なお、加藤厚労相は「感染拡大防止につながる行動にご協力をお願いします」とも述べており、ポイントはあくまで「感染拡大防止」にあることをクラブ/ショーコミッティーは理解しておく必要があります。

★「屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いることが、感染のリスクを高めるとされています
 →厚労相の見解に従えば、キャットショー会場は「感染のリスクを高める」ということになります。

★「開催にあたっては、感染機会を減らすための工夫を講じていただきたい
 ①「参加者への手洗いの推奨やアルコール消毒薬の設置
  →クラブHPやフライヤー等に記載する必要があるでしょう。会場にもその旨の「お願い」の張り紙、アナウンスが必要になります。

 ②「風邪のような症状のある方には参加をしないよう依頼をすること
  →クラブHPやフライヤー等に記載する必要があり、仮にエントリー/出陳料入金後に風邪症状により当日、参加を見合わせる場合の返金手続き等も予め決めておく必要がありそうです。

 ③「特に高齢の方や基礎疾患をお持ちの方については、人込みの多いところはできれば避けていただく
  →高齢の出陳者に対する配慮やお願い等についてもクラブHPやフライヤー等に記載する必要がありそうです。
  ※今日になって北海道で小学生2人、10歳未満も感染者が見つかったとのことであり、子どもに対する配慮も考えておく必要があるでしょう。

 ④上記に鑑みれば、見学者に対する適切な措置も欠かせないということになり、その旨の「告知」や「注記」をクラブHPやフライヤー等に記載する必要があるでしょう。

★「現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません
 →政府として「自粛要請」を行うものではないとしていますが、ショーを中止せず開催を決めた場合、上記の「対応策」や「工夫」は厚労相からのメッセージに基づくものであるということをクラブ/ショーコミッティーは認識しておかねばなりません。(※小さな趣味の世界のイベントとは言え、国の要請に従うという義務があるということです)

★「なお、新型コロナウイルス感染症の今後の感染の広がりや重症度を見ながら適宜見直すこととしています
 →クラブ/ショーコミッティーは常に政府や厚労省など関係機関の情報発信を注視し、必要に応じて出陳者/Judge/クラーク/設営スタッフ等に連絡する必要があります。

↓↓↓加藤厚労相のメッセージ全文はこちらです↓↓↓
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00002.html

2020年2月20日 (木)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える②

◆アクトから重要なお知らせ◆

(2月20日)アクトでは4月26日(日)に海外から4人のJudgeをお招きしてショーを開催する予定で準備を進めていますが、そのうち1人のJudgeから今朝、訪日を見合わせたいとの連絡を受けましたことをご報告致します。

引き続き他の3人のJudgeさんの意向や判断を待つとともに、代わりのJudgeさんの手配を含め、アクトとしても中止するかしないかの判断を慎重に見極めたいと考えています。

ショーを中止するかしないかの判断にかかわる重要な情報はこのブログを通じて適宜公開していきます。

アクトのショーへの出陳を検討されている出陳者のみなさまにおかれましては、引き続きアクトのブログを注視して頂ければ幸いです。

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さて、 キャットショーを中止するかしないかの判断材料とする上で、 私が重要と考える情報は以下の5つです。

◆17日の厚労大臣記者会見【多くの方が集まるイベントや行事等の参加・開催について】
多くの方が集まるイベントや行事等に参加される場合も、お一人お一人が咳エチケットや頻繁な手洗いなどの実施を心がけていただくとともに、イベントや行事等を主催する側においても、会場の入り口にアルコール消毒液を設置するなど、可能な範囲での対応を検討いただけますようお願いいたします。

◆FNNニュース(20日6:23配信):「政府は20日にも、大規模なイベント開催の可否など、感染拡大を防ぐための対策について見解を示す方針」とのこと。 (※あくまで「大規模なイベント」が対象ですが、「人が密着するような」という記載もあり、この点に関してはキャットショーも含まれそうです)

◆【2月末のイベント】東京都港区の公立小学校が18日、2月末に予定していた文化祭の中止を決めたそうです。実行委員会が保護者らにメールで連絡し、販売済みの食券約40万円分の返金に応じると伝えたとの報道がありました。

◆【3月中旬までのイベント】大阪府の吉村洋文知事は18日、府の新型コロナウイルス対策本部会議で、府が主催するイベントを当面1カ月間は原則中止する考えを示したそうです。一方、府立学校の卒業式は認め、延期や中止が難しいイベントについては個別に判断するとしています。

3月15日に予定していた1970年大阪万博の50周年記念式典も中止か延期を検討し、同様の対応を経済団体や市町村にも求めるそうです。

吉村知事は「一つ一つのイベントは大事だが、規模の大小にかかわらず、不要不急な集会は避けて欲しいというメッセージを出したい」と話したとのこと。

◆【2~3月のイベント】LINE株式会社、新型コロナウイルス感染拡大の影響によるイベント中止のお知らせ(17日付)

LINE株式会社では、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、参加者および関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果、多数の参加者が集うイベントの開催を中止することにいたしました。

つきましては、2月〜3月に開催を予定しておりました下記イベントは全て中止となります。 参加のご登録をいただいた皆さまには申し訳ございませんが、ご了承くださいますようお願いいたします。

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今回の「新型肺炎」に限らずですが、 クラブ/ショーコミッティーが正しい知識や情報を収集する努力を怠り、間違った知識/情報に基づいて間違った判断や対処をすれば、それはクラブ側(あるいはショーコミッティー側)の責任(あるいは瑕疵)となりかねません。

クラブとショーコミッティーのメンバーが重複していれば問題ありませんが、それほど重なっていない場合は、両組織の情報共有も重要になります。

次に、中止するにしても、中止しない決定を下すにしても、クラブ内(あるいはショーコミッティー内)でしっかり議論して是非を検討することが重要になります。

単にクラブオーナーやクラブ代表、有力クラブ員のひと言で「やる」とか「やめる」とかを決めるのは「愚の骨頂」です。

そうした判断に唯々諾々と従ってしまえば、「出陳拒否」と同じ轍を踏むことになりますから、注意したいところです。

クラブ内(あるいはショーコミッティー内)で時間の許す範囲で「熟議」した上で、「合議」により決め、できれば記録に残しておくことが重要になります。

もちろん、クラブ/ショーコミッティー内で意見が真っ二つに割れた場合、時間も限られるなかで最後にクラブオーナーやクラブ代表がどちらかに決めるということはあり得るかと思います。

ただその場合も、クラブオーナーやクラブ代表は、どうしてそのどちらかに決めたのかという「合理的根拠」を示す必要があることを忘れてはなりません。

2020年2月19日 (水)

「新型肺炎」とショー中止/開催の判断基準を考える①

ますはキャットショーを中止するかしないかの判断材料となり得、かつ信頼をおくことができて重要であると私が考える最新情報は以下の3つです。

◆世界の動き◆
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は17日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎は「重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)ほど致命的ではないとみられる」との見解を示したとのことです。

同氏によると、「中国が17日に感染者約4万4千人分の詳細なデータを提供した」とのことで、それによると「約8割が軽症で、約14%は肺炎や息切れが起きる重症に。約5%が呼吸困難や多臓器不全を起こし重体となり、致死率は約2%」だとしています。また「子どもが感染した例は比較的少ない」としています。

共同通信の報道だと、MERSの致死率が3割以上、SARSは約1割とされており、それに比べると「新型肺炎」の致死率(約2%)は低いということになるかと思います。

ただ、注意したいのは年代別で致死率が大きく違うという点です。

40代以下だと1%未満なのに対し、50代だと1.3%、60代だと3.6%になり、70代になると8%、80歳以上だと14.8%に跳ね上がります。

◆日本の動き◆
国土交通相は18日の記者会見で、バス、タクシーなどの交通事業者に対し、発熱など風邪の症状がある運転手や従業員は出勤させないよう要請(要請自体は17日付)したと明らかにしたそうです。

そうなると、交通機関の運行に影響が出て来ないとも限りません。

◆インフルエンザとの比較◆
日本におけるインフルエンザによる死者数は2016年の1463人から2017年は2569人、2018年は3325人と増加。2019年は1~9月で3000人を超えているとのことです。


一方、米国ではインフルエンザの流行が深刻化しており、最近の報道によると米疫病対策センター(CDC)の推計で2019年10月以降の今シーズンは今年2月1日までの死者が1万2000人に達したとされています。

巷では、こうした比較をもとに「インフルエンザに比べれば……」という人がいるようですが、「新型肺炎」はワクチンもなければ確立した治療薬・治療法もないという点を見落としてはならないでしょう。

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さて、「新型肺炎」が日本でも広がりを見せるなか、キャットクラブとしてもショーを中止すべきかどうか、開催予定のクラブは(その時期にもよりますが…)悩む段階に入ってきたかと思います。

判断をひとつ間違えれば大問題になるわけですから、本来であればTICA Asia East Regionとしての「方針」や「ガイドライン」のようなものがあって然るべきかとは思いますが、今になって策定しようにもその時間もなく(※迅速に動けばまだ間に合うとも思いますが…)、クラブ/ショーコミッティーごとの判断に委ねられるということになりそうです。

第一に重要なのは、クラブ/ショーコミッティーとして「新型肺炎」に対する(あるいは「新型肺炎」を巡る)正しい知識や情報を収集しておくという努力です。

なぜなら、どのような判断を下すにせよ、その根拠が問われるからです。(※噂や不確かな情報に基づいたいい加減な根拠、恣意的な根拠、自己都合の根拠等では後になって責任を厳しく問われかねません)

4月26日に開催を予定しているアクトとしてもアンテナを高く広く張り、根拠となり得る重要で正確な情報の収集に全力を挙げているところです。

2020年2月18日 (火)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑬AC/ACLスタンダード変更、BGチャコールについて

【決議35】5月1日からAC/ACLのスタンダードが変更されることが決まりました。

【報 告】BGのスタンダードにおいて「Charcoal」を認めるかどうかに関しては、現在、Genetics Committeeからの見解を聞くのを待っている状態であることが報告されました。

従って、現状に於いてはまだ、「Charcoal」のBGとして審査を受けることはできません。(※登録はできるようです)

2020年2月17日 (月)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑫「電子版Master Catalogs」が可能になりました

【決議28】これはクラブとマスタークラークにとっての改正になります。

Clerking Program 55.1, 55.2.2, 55.2.5を改正することで、「電子版Master Catalogs」の利用が可能になりました。

新たに55.1.1として、以下の規定が加わりました。

55.1.1 Club and Master Clerk will exchange Clerking Contract to determine duties and whether the Marked Catalog information will be entered manually or electronically (using a suitable program)

クラブ側とマスタークラークは「電子版Master Catalogs」の利用に関し「Clerking Contract 」を結びます。(※クラブ側、マスタークラーク側どちらかが一方的に利用することはできないということを意味します)

これに伴い、これまでの55.1.1~55.1.3は、55.1.2~55.1.4へと自動的に1つずつ番号がずれます。(※記載内容に変更はありません)

51.1.1に伴い、55.2.2も若干、修正されます。

55.2.2 Record all absentees, transfers, registration numbers, and corrections to the Master Catalog either manually or electronically (using a suitable program). Require exhibitors to give correction information in writing for accuracy and to ensure that the information is not left out of the Master Catalog. Consolidate all judging records into one error free, neatly and clearly marked Master Catalog either manually or electronically (using a suitable program). Mark the Master Catalog in black ink ONLY if entering manually.

2020年2月16日 (日)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑪(続)Master Clerkの資格取得要件について

昨日お伝えしたClerking Program 51.2.4.3.3の見直しについてですが、Asia East Region公式サイトの「 2020年WinterMeeting議事録(一部抜粋)日本語」によると、「a mentor (who is an experienced TICA Master Clerk)」の日本語翻訳について「メンター(経験豊かなTICAのマスター・クラーク)」となっていました。

しかし、私はこの翻訳に疑問を感じています。

その根拠は以下の通りです。

①もし、仮に「経験豊かな」という翻訳が正しいとすると、何を以て「経験豊か」とするのか極めて曖昧であるということです。

能力の高い人であれば、3~5回ほど経験するだけで、「経験豊かな」マスタークラークになれるかもしれません。

一方、そうでない人は10~20回経験を積んでも、「経験豊かな」マスタークラークとは言えないでしょう。

②この翻訳が本当に正しいかどうかも問題です。(※ここで言う「本当に正しいかどうか」というのは、TICAのClerking Programの翻訳として適切でふさわしいかという意味です)

「experienced」を辞書で引くと、「経験のある」「経験を積んだ」から、「老練な」「熟練した」「経験によって熟達した」「知識が豊富な」まで幅広い意味合いを含んでいることが分かります。

新ディレクターはおそらく、後者の意味合いから「経験豊かな」と訳したのだと思いますが、果たしてこれがTICAのClerking Programとして正しいと言えるでしょうか。

そこで「経験豊か」「経験豊かな」という日本語を辞書で調べて見ると、「experientially enhanced」「veteran」という英語になります。

「経験豊富な」で引くと、「richly experienced」「vastly experienced」「very experienced」となります。

そうなってくると、今回のTICAのClerking Programの記載は、あくまで「a mentor (who is an experienced TICA Master Clerk)」ですから、単純に「経験のある」、あるいはせいぜい「経験を積んだ」と翻訳すべきではないでしょうか。

もちろん、こうした規則やルールの記載において、「an experienced」を使った場合は一般的に「熟練した」「経験によって熟達した」「知識が豊富な」を意味するという主張もあるかもしれません。

そうした場合には、新ディレクターはそこまで踏み込んで解説しなければなりませんし、そうした解説をしてこそディレクターとしての職務を果たしたと言えるのではないでしょうか。

このClerking Program 51.2.4.3.3の見直しのもとで、TICA Asia East Regionにおいて有能なマスタークラークが育つとは思えません。

2020年2月15日 (土)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑩Master Clerkの資格取得要件について

【決議27】Clerking Program 51.2.4.3.3に若干の変更があります。

51.2.4.3.3 Satisfactorily served as a Master Clerk, with a mentor (who is an experienced TICA Master Clerk), at a minimum of three shows after having been licensed as a Head Ring Clerk. Back to back shows shall count as one show. The three evaluations must be on file with the Clerking Administrator prior to requesting advancement to Master Clerk.

これが意味するところは、Master Clerkの資格を取っている人に付かなくても、Master Clerk経験者であればいいということで、Master Clerk経験者を「mentor」と称するということになります。

しかし、私はこれには反対です。

マスタークラークは重要かつ重大な役割を担っており、単に1度や2度経験しただけで、奥深い知識とノウハウが身に付くわけではありません。

そして、単にマスタークラークを1度や2度経験しただけの人に付いて最低3回のショーでマスタークラークをしただけでその資格を得られるというのはマスタークラークの“粗製乱造”につながりかねません。

さらに重要なのは、マスタークラークの資格がJudgeになる人に於いても通過点であることです。

マスタークラークの奥深い知識とノウハウが身に付けずにJudging Programに入る人が増えることも意味します。

どうしてこういう近視眼的かつ安易な改正が行われるのか、私は非常に大きな疑問を感じずにはいられません。

2020年2月14日 (金)

東京地裁「請求棄却」、アジアリジョンショー「出陳拒否」裁判

TICAアジアディレクターを通算3期務めたオールブリードジャッジがオーナーのクラブにおける2014年10月のアジアリジョンショーの「出陳拒否」を巡る東京地裁の判決は請求棄却となりました。

週明けにも「判決文」を入手し、改めてこのブログでご紹介したいと思います。

東京高裁に控訴するかどうかは「判決文」内容を読んで判断することになりそうですが、特段の事情がない限り、控訴する方針とのことです。(※私は原告ではありません)

※「【TICA】Winter Meeting 議事録から」は休みました。

2020年2月13日 (木)

明日午後「判決」、 リジョンショー「出陳拒否」裁判

2014年10月のアジアリジョンショーでの「出陳拒否」を巡る裁判の判決が明日午後、言い渡されます。

原告はアクトクラブ員、被告は前アジアディレクターでTICAのオールブリードジャッジでクラブオーナーと当時のクラブ代表者、エントリークラークの3人です。

このクラブでは4回のショーで「出陳拒否」を繰り返し、そのうちリジョンショーを除く3回についてはクラブオーナーと当時のクラブ代表者らが「深謝」し、解決金を支払うことで「和解」が成立しています。

今回も「和解」が成立していれば、それで完全終結となったわけですが、「判決」となりましたので判決に不服があれば、東京高裁に控訴することになります。

改めて「出陳拒否」裁判を巡る状況をお伝えすると以下のとおりです。

◆2014年2月、4月、6月ショーの「出陳拒否」裁判
 →東京高裁で「和解」成立(被告側4人が「深謝」し、クラブオーナーと当時のクラブ代表者が解決金を支払い)

◆2014年6月ショーの「出陳拒否」裁判
 →東京地裁で「和解」成立(被告側エントリークラークが「不相当であった」と認め、解決金を支払い)

◆2014年4月、11月ショーの「出陳拒否」裁判
 →最高裁で係争中

◆2014年10月リジョンショーの「出陳拒否」裁判
 →東京地裁で明日午後、「判決」言い渡し

※「【TICA】Winter Meeting 議事録から」は休みました。

2020年2月12日 (水)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑨「Judge Book」は2枚綴りでも3枚綴りでもOKですが…

【決議25】主にクラブ、エントリークラーク、マスタークラーク、リングクラークのみなさんに関係するルール改正です。

「Judge Book」は2枚綴りでも3枚綴りでもOKですが、2枚綴りにする場合には注意が必要です。

全てのJudgeに2枚綴りの「Judge Book」を導入する旨を連絡した上で、3枚綴りを希望するJudgeには3枚綴りの「Judge Book」を用意しなければなりません。

Standing Rule 2017.1に下記の規定が加わります。(※ 2017.1は長いので、新たに加える部分だけ紹介します)

Clubs must notify all judges if they plan to use 2-part judges’ books and accommodate any judge who desires a 3 part book.

2枚綴りの「Judge Book」自体は合理的と言えますが、実際に導入しようとすると、クラブ、クラーク側の負担が増すことになりますから、「それなら従来通り、3枚綴りにしましょう」ということになりそうです。

2020年2月11日 (火)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑧出陳者の責任について(ベンチングの席から離れても)

【決議24】Show Rules 第10条の「出陳者の責任」に新たな規定が加わりました。

Show Rule 210.5 として「An exhibitor shall not take any action which might cause physical harm to come to a cat or a person, during the show」となっているわけですが、これにStanding Ruleとして以下が加わりました。

2010.5 While left unattended in the benching area, cats must remain secured within an enclosure.

猫の安全確保に関する規定ですが、要は出陳者がベンチングの場所を離れる際も、猫の安全確保に努めなければならないということです。

改正案の提出時点では「控えケージ」という文言になっていましたが、「an enclosure」という文言に修正されました。

キャリーも「an enclosure」と言えますから、いずれにしてもそのまま放置してどこかに居なくなってはいけないということです。

出陳者に於いては、「must」という単語が使われている点にも注意が必要です。

2020年2月10日 (月)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑦電子版カタログの発行が可能に

【決議23】電子版カタログの発行ができるようになりました。

電子版カタログについてショーの2日前から配布することができます。

2011.1 A club may also publish and offer a catalog in electronic form for those exhibitors requesting that format.

2011.6 When a club publishes an electronic catalog, the electronic catalog may be distributed up to two days before the show.

誤解のないようにして頂ければと思いますが、出陳者から希望があればそうしなければならないという規定ではありません。

あくまで、「発行できる」というものであり、「2日前」という規定についても「2日前に配布しなければならない」という規定ではなく、「できる」という規定です。

逆に言えば、3日前より早い段階で電子版カタログを配布することはできません。

2020年2月 9日 (日)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑥ 「RW」の表彰要件(最低ポイント)について

【決議22】「RW」表彰されるには少なくとも1000点のAward Pointが必要に(2020年5月の新年度から適用)

Asia East RegionはもともとAward Pointのレベルが高いので、このルール改正の影響は受けないとは思いますが、一応、紹介しておきます。

901.4.3.4 Regional Awards. Regional Awards will be presented to the 25 cats, kittens, alters, household pets, household pet kittens and 25 longhair cats and 25 shorthair cats having the highest aggregate points of all cats, kittens, alters, household pets and household pet kittens, as applicable in the region, provided that the aggregate points are at least 1,000 (600 for International area).

もしかすると、一部の「Household pets」や「Household pet kittens」ではAsia East Regionの猫も対象になってくるかもしれません。

ただ、1000点という「線引き」が本当に適切かどうか、引き続き議論する必要はあるでしょう。

個人的には1500点、2000点でもいいような気がします。

なぜなら「RW」はRegionのWinnerであると同時に、TICAに於いて全世界共通の「称号」になっているからです。

Regionによって「RW」の価値が余りに違い過ぎることがあってはならないと思います。

その意味で、今回のルール改正を「RW」の価値の格差是正に向けた1歩とし、さらなる改善努力を重ねるべきだろうと考えます。

2020年2月 8日 (土)

【TICA】Winter Meeting 議事録から⑤International(IN)Regionの定義について

【決議21】International(IN)Regionの定義に関するものであり、以下のような規定が追加されました。

Standing Rule 1012.1

Any Country not yet assigned to an existing Region by the Board.

1012.1.1 Assignment of countries to Regions. Countries within the geographical boundaries of an existing Region are assigned to that Region. Countries outside of the geographical boundaries of an existing Region will be designated as International (IN) unless otherwise assigned by the Board to a new or existing Region.

ちなみに現状のIN Regionの構成国・地域は以下の通りです。

Australia
Brunei/Darussalam
Hong Kong
Indonesia
Malaysia
New Caledonia
New Zealand
Philippines
Singapore
South Africa
Taiwan
Thailand
Pakistan

しかし、ここには極めて重大な疑問があります。

Hong KongとTaiwanは「country」ではないという点です。

そもそもHong Kongは既に中国の一都市であり、Taiwanについて言えば、中国は「ひとつの中国」という立場を取っており、日本政府も「国」とは認めていませんし、国連にも加盟していません。

そのことは外務省のHPでも「Taiwan」に関して「Japan-Taiwan Relations has been maintained as working relations on a non-governmental basis」と記載してあるとおりです。

それにもかかわらず、TICAがTaiwanを「country」と認識し、「country」という分類をしていいのかどうか、Boardに於いて極めて慎重かつ丁寧な議論が欠かせないでしょう。

2020年2月 7日 (金)

【TICA】Winter Meeting 議事録から④BG/SV/CUにおけるTICA登録のルール変更について

【決議20】BG/SV/CUにおけるTICA登録のルール変更に関するものであり、このブログでも1月17日にお知らせした内容です。
http://actcatclub.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-757bfc.html

Standing Rules 307.6.3を新たに設けるもので、その規定内容は以下のとおりです。

307.6.3 After the transfer of breeds out of Category V to another Category it is no longer possible to register any additional non-domestic source species in the Foundation Registry. The only possible registration is offspring of TICA registered cats with a non-domestic feline in the three-generation pedigree which are only registered with the aim to breed out the non-domestic source species.

これだけでは「何を言ってるのかさっぱり分からない!」となるかと思いますが、要はBGもSVもCUも、今や「Category Ⅰ」の猫種なわけで、早い話が、もう「Category Ⅴ」ではないのだから「non-domestic source species」を登録することはできないということです。

具体的な実施日については、議事録の決議を辿っていくと今年の9月15日からとなっています。

このルール変更に関しては、それぞれのBreed Committeeに於いても異論や疑義が出ているようです。

ちなみに議事録を確認すると、複雑な経緯を辿ったことが分かります。

【決議20】Motion by Mullem/Stadter to add Standing Rules 307.6.3 (Non-domestic Source Breeds). Motion carried with Hawksworth-Weitz opposed.(※内容は上記参照)
   ↓
【決議36】Motion by Brooks/Hawksworth-Weitz to reconsider the proposal on adding Standing Rule 307.6.3. The vote to reconsider was tied. Fisher voted in favor of the motion and broke the tie. Motion carried with Antenucci, Faccioli, Harrison, Meserve, Mullem, Russo, and Stadter opposed. (see motion 20: Motion)
   ↓
【決議37】 Unanimous consent by Brooks to go to committee of the whole to allow Paige Dana, Savannah Breed Chair, Aundre Marchionna, and Ellen Crockett to speak. Without objection.
   ↓
【決議38】 Unanimous consent by Brooks to leave committee of the whole. Without objection.
   ↓
【決議
39】 Motion by Antenucci/Meserve to amend motion on adding Standing Rule 307.6.3, to make it effective May
1, 2020. Motion carried unanimously. (see motion 60: Motion)
   ↓
【決議58】 Motion by Brooks/Hawksworth-Weitz to rescind the action taken on adding Standing Rule 307.6.3. Motion
denied with Brooks, Brown, Kuo, Mahan, Rudge, and Hawksworth-Weitz in favor.
   ↓
【決議59】 Motion by Brooks/Brown to reconsider adding Standing Rule 307.6.3 effective May 1, 2020. Motion carried
with Faccioli, Meserve, Mullem, and Stadter opposed.
   ↓
【決議60】 Motion by Brooks/Brown to amend prior motion to modify the effective date to September 15, 2020. Motion
carried with Antenucci, Mullem, and Stadter opposed. Russo: By moving the deadline from May 1st to September 15th, I feel this will give the membership and specific breed groups ample time to comprehend the addition to Standing Rules as well as establish and formulate an approach moving forward.

限られた猫種の話題かもしれませんが、BGブリーダーの中には「それならもうTICAをやめる」という人も出てきているだけに、新ディレクターに於いては、特にBG/SVブリーダーやメンバーに対し、Board内でどのような議論の末にこのようになったのか、補足説明する必要があるように思います。

2020年2月 6日 (木)

【TICA】Winter Meeting 議事録から③Judging Committeeからの免職・解任

【決議18】新しくJudging Committeeができているわけですが、その委員会からのremoval(免職・解任)に関する規定が新たに設けられました。

106.4.2.1.8 Removal from the Judging Committee. The Board may remove a member from the Judging Committee for the following reasons.

106.4.2.1.8.4 Two thirds of the participants of the Judging Program of the same international area of a Judging Committee’s member (the total number of members includes the subject member) petition the Board to remove the subject member for any reason, including (but not limited to) lack of participation, poor behavior, or breach of confidentiality.

Judging CommitteeはJudgeがそのメンバーであって、そのremovalの規定として「lack of participation」や「poor behavior」「breach of confidentiality」といった文言が入るのはあまり穏やかではないような気がします。

どうしてこのような規定が敢えて必要なのか、実際に想定されうる事態があったのか、あるいは単に予防的措置なのか、さらにBoard内でどのような議論があったのか--などについて、新ディレクターから補足説明があってもいいように思います。

2020年2月 5日 (水)

【TICA】Winter Meeting 議事録から②Training Programの見直し

【決議15~17】Judging Program Article 4 (Training Program)が見直されました。

第一に、「Trainee Coordinator」なる役職が新設されました。

41.4 The Judging Committee shall appoint one of their members as the Trainee Coordinator, with the following responsibilities
・Maintains an organized file tracking all the activity of the LH/SH Trainees (training sessions, critiques, comparisons, CEUs, etc).
・Provides follow-up communication with each Trainee to assure ensure they are progressing as expected.
・Identifies any difficulties and provides coordination with the AB Sponsor to assist in remedying as appropriate.
・Provides a report to the Judging Committee prior to each Board Meeting that can be incorporated into the JA's report to the Board of Directors.

第二に、44.3 Training.において規定されている「20 training sessions」について、

 ・Must train with a minimum of 15 different judgesという新たな規定が加えられました。

 ・Solo sessionはこれまでの2回から4回に増えました。

第三に、44.3.2 Ring Trainingは「Training sessions are limited to one training session per calendar day」と改められました。

その関連で44.3.2.2.1は「Trainees are limited to 2 ring training sessions with the same judge during any 1-day, 2-day or 3-day show period, provided that the training sessions are on different cats/classes」と変更になりました。

第四に、44.3.2.3の関連で、新たに「44.3.2.3.1」が加えられました。

44.3.2.3.1 Must train with a minimum of 30 different judges. Trainees may repeat sessions with the same judge no more than 3 times during their training.

なお、詳しくは下記の参考資料に載っています。
https://tica.org/downloads/file/557-2020-winter-meeting-appendix

なぜ、このような見直しが必要なのか、Board内でどのような議論があったのかについて、新ディレクターから何らかの補足説明があってもいいのではないかと思います。

2020年2月 4日 (火)

【TICA】Winter Meeting 議事録から①AE Region に新Judge

15~17日に開催されたTICA Winter Board Meetingの議事録が情報公開されましたので、主なトピックスをご紹介していきたいと思います。

【決議7】Asia East Regionに新しいJudgeが誕生しましたが、議事録を読む限り、必ずしも手放しで歓迎できるとは言えなさそうです。

14人の正ディレクターのうち、ほぼ3分の1に当たる5人のディレクターが反対したからです。

その詳細な理由は分かりませんが、議事録によると、反対した3人のディレクターのコメントが記されており、以下のようになっています。

I believe candidates should be required to meet all requirements as set forth in our rules and I would have recommended advancement today with the completion of the critiques while licensed as a probationary specialty judge.

このコメントから読み取れることは、①この新Judgeがルールに定められた全ての要件を満たしていないということ、②何らかの指摘(批評あるいは批判)があったということ、③Probationary SP Judgeの期間中にそれらをクリアすることを条件に昇進を推奨することとした--ということです。

具体的に何が問題なのか公表できない事情もあるかとは思いますが、5人のディレクターが反対したという事実に鑑みれば、そのまま良く分からないままにしておいていいとは言えないのではないでしょうか。

2020年2月 3日 (月)

【TICA】昨年12月5日のExecutive Meeting 議事録

2カ月前になりますが、昨年12月5日にExecutive Board Meetingが開催され、下記のことが決議されました。

2. Motion by Hutcherson second by Brown to temporarily suspend the granting of new show licenses in Asia West until further notice. Motion carried unanimously. 

もちろん、これだけでは何のことだか分からないと思いますが、中国でのTICAショーに関して重大な問題が生じており、それに伴ってAsia West Regionでは新たにショーライセンスを発行することが当面、控えられることになりました。

上記の決議とは全く関係ありませんが、偶然にも昨年12月と言えば、中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎が相次ぎ、新型コロナウイルスが発見されたのは12月9日のことでした。

AFP=時事によると、米国務省は1月30日夜、中国への渡航警戒レベルを最高のレベル4に引き上げ、米国民に中国に「渡航しない」よう勧告したとのことです。

国務省は、中国に滞在する全ての米国人に対し、直ちに「商用ルートでの脱出を検討する」よう呼び掛けているとのこと。

日本も外務省が1月31日、中国湖北省を除く中国全土に対する感染症危険情報を、不要不急の渡航の自粛を求めるレベル2に引き上げていますから、実際のところはキャットショーどころではないでしょう。

これらの事とは別に、私が疑問に感じるのは、このExecutive Board Meetingには前ディレクターと当選した新ディレクターの両方が参加していたにもかかわらず、この件について一切、Asia East Regionサイトで知らせなかった点です。

隣のリジョンのことだから関係ないと判断したのかもしれませんが、隣のリジョンであるからこそ、知っておく必要があると私は思っています。

2020年2月 2日 (日)

TICAルールOnlineセミナー:「クラスTransfer」をあらゆる角度から考える⑨

TICAのルールとして変更すべき点はないでしょうか。

ひとつは、この連載の初めの方でも触れましたが、「Transfer」についての対応手続きについてShow Ruleでも規定しておくべきだろうと思います。

「Clerking Program」の「CLERKING MANUAL」で、「54.2 During the Show」の中に含まれていますが、今回の【サンプル事例】のケースのように、ショー終了後のケースも含めて記載しておく必要があるように感じます。

もうひとつは「Cat count」についてです。

「クラスTransfer」の場合、間違ったクラスでの審査の「Cat count」から除いた方がいいのではないかという意見もあるかと思います。

ただ、その場合、除くだけならいいとしても、今回の【サンプル事例】のケースのように、カウントによってファイナル表彰数も変わってくるわけです。

今回のケースで、「25」が「24」になるとした場合、10位でファインルインした猫の表彰もなかったことにするとなると抵抗が大きいでしょう。

ショーの後日に「クラスTransfer」が発覚したとしても「Cat count」は変えない方が合理的根拠があると言えるかと思います。

繰り返しになりますが、「クラスTransfer」が発覚したとしても「Cat count」は変えない方がいい以上、「得した」猫(出陳者)と「損した」猫(出陳者)が出てくるわけですから、間違った「クラス」で審査されることがあってはならず、出陳者はその点を肝に銘じる必要があると言えます。

2020年2月 1日 (土)

TICAルールOnlineセミナー:「クラスTransfer」をあらゆる角度から考える⑧

今回の【サンプル事例】はショー当日夜に分かったという仮定ですが、これが何か月も後になって分かったという場合はどうなるでしょうか。

その後もショーに出す中で、エントリーフォームを書く際に、間違っていたことに後になって分かったというケースもあるでしょう。

そうなってくると、完全に出陳者個人の責任において訂正作業をすることになります。(※敢えて訂正しないという選択肢がないわけではありません)

ルールのおさらいになりますが、その際はStanding Rule 601.2.17 に基づいて進めます。

601.2.17 The cutoff date for scoring corrections from exhibitors is May 7th. Any corrections including corrections/additions/deletions of suffixes must be received from exhibitors in the Executive Office in writing by May 7th.

ただし、この規定は自身の猫の「scoring」に関わる訂正であって、「scoring」に関わらない訂正は関係ないと考えることも可能です。

とはいえ、後々になって誰かが見付けて大騒ぎになるよりも、間違いに気付いたら訂正しておくことが出陳者としての道義的な「義務」であり、リスクマネジメント的にも望まれるでしょう。

ここまで解説してきたように、成績次第では他の猫やTICAのRankingにも影響を与えかねないわけです。

どこかのクラブに所属しているなら、クラブの問題になりかねないとも言えませんので注意が必要と言えます。

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