TICAルールOnlineセミナー:「クラスTransfer」をあらゆる角度から考える⑤
ショーの時間内の出来事であれば、Transferされた猫は新しいクラスで審査されることになりますが、今回の【サンプル事例】だと、全ての審査が間違ったクラスで審査され、正しいクラスで審査されることはできなかったということになります。
従って、チャンピオンシップクラスの成績に何の影響も与えることはありません。
ここまではあくまで明文化されたTICAのルールに則ってのことですので、Show Rule 29.1.1で規定された少なくとも5人のShow Committeeメンバー、Judge、正式なクラークは心得ておかねばならない基本的なルールと言えるでしょう。
そこで、次に「出陳者」の立場という角度から考えたいと思います。
【サンプル事例】に次のような具体的なケースを加えます。
誕生日を間違えて「キツン」クラスで審査された子猫は、全てのリングで「ベスト」だったとします。
これまで解説してきたように、「the class may not be reopened」ですから一般審査/ファイナル審査とも変わることはありません。
しかし、この出陳者が間違えずに「チャンピオンシップ」で審査を受けていればどうなっていたでしょうか。
①キツンのカウントは24になっていたはずであり、
②ファイナル表彰は「トップ9」となっていたことになり、
③2位から10位までの子猫は1位から9位になっていたことになります。
今回の【サンプル事例】はある意味、極端なケースを想定していますが、単に出陳者個人の勘違いや思い込みであったとしても、これだけの影響を与えることになるという自覚を持つことは必要だということになります。
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