出陳者/メンバーの民意にもっと敏感なリジョン運営を⑬
なぜ、唐突にジョン・スチュアート・ミル(J・S・ミル)を持ち出して来るのか?と聞かれると困るのですが、彼の名言にもうひとつ、次のようなものがあります。
「本当に信頼できる判断をくだせる人は、なぜそのような能力を身につけることができたのか。自分の意見と行動に対する批判に、いつも心を開いてきたからである」
「反論や批判をすべて聞き、正しい部分を取り入れ、どこが間違っているかを考え、ときには他人に説明するようにしてきたからだ」--。
これはどんなに小さな趣味の組織でも同じであり、TICA Asia East Regionにおいては、こうしたディレクターを戴いてこなかったことが現在のような混乱と分断を招いたと言っても過言ではないのではないでしょうか。
これまでのディレクターは程度の差こそあれ、一部の仲良しメンバーには「いつも心を開いてきた」ものの、少しでも「批判」するメンバーに対しては固く心を閉ざしてきました。
「反論や批判」はすべてシャットアウトしたばかりか、「出陳拒否」や「ショー会場への入場拒否」という強硬手段も講じてきました。
「正しい部分」があろうがなかろうが、とにかく排除・排斥して締め出し、「反論や批判」はその中身を正しく理解・解釈することなく、一方的かつ恣意的に「誹謗中傷」だと決め付けてきました。
その意味で、新ディレクターが「本当に信頼できる判断をくだせる人」であるかどうかは、「自分の意見と行動に対する批判に、いつも心を開」ける人であるかどうか。
「反論や批判をすべて聞き、正しい部分を取り入れ、どこが間違っているかを考え、ときには他人に説明する」ことができる人であるかどうかにかかっていると言えるでしょう。
出陳者/メンバーの民意にもっと敏感なリジョン運営とはそういうことなのです。
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