あらゆる「差別」なきRegion運営に向けて⑰
「特に、キャットショーの会場で人とすれ違う際は体を斜めにする必要があるくらい狭かったので、○○さん(アクトクラブ員)との距離も近くなり、それだけ恐怖心も大きくなってしまいます」--。
TICAのアジアディレクターを通算3期9年務めたクラブオーナーでもあるTICAジャッジが令和元年9月4日に東京地裁に提出した「陳述書」にはこう書いてありました。
しかし、11月6日の「尋問」で、クラブオーナーでもあるTICAジャッジは次のように証言を翻しました。
「ちょっと訂正しておきます。(2014年)10月の(リジョン)ショーは会場は大きいところでした」--。
被告側代理人も敢えて念押ししなくてもいいものを、「じゃあ、普通にみんな通行を余裕でできる」と聞き、クラブオーナーでもあるTICAジャッジは「はい」と認めたのです。
なぜ、ショー会場の広さが重要だったかというと、クラブオーナーでもあるTICAジャッジは「陳述書」で、「私達は○○さん(アクトクラブ員)に対して恐怖を抱いていました。今度はどんな攻撃をされるのか不安に苛まれており、出陳を認めた場合に、私達に危害を及ぼすおそれが非常に高いと考えて……」と書いていたからです。
ところが、2014年10月のアジアリジョンショーは中央区産業会館ではなく、台東館だったわけですから、仮に少なからず「恐怖心」なるものを抱いていたとしても、アクトクラブ員との距離が近くなることなどほとんどあり得なかったといえます。
私は、「差別」というのはこうした”虚構”から生まれ、”虚構”によって膨らみ、被害者を追い詰めていくのだと思っています。
ショー会場が異なり、広さも大きく違っていたことで、TICAのアジアディレクターを務めたクラブオーナーでもあるTICAジャッジの「出陳拒否」の理由らしき事情のひとつは脆くも崩れました。
あらゆる「差別」なきRegion運営に向けては、あらゆる「言いがかり」に屈してはならないとともに、こうした「言いがかり」のような主張を容認、あるいは黙認する組織風土も一掃しなくてはならないといえるかと思います。
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