「通訳がいるってだけで、もうあの場では勝負にならない」?
「国連気候行動サミット」絡みの話題をもうひとつ……。
小泉進次郎環境相があるニュースで、次のように話していました。
「英語は絶対話せなきゃダメだと思います。通訳がいるってだけで、もうあの場では勝負にならない」--。
「あの場」とは国際会議の場を指しますが、果たして、、、
もし、この発言が真実であるなら、TICAのBoard Meetingもいわば国際会議なわけですから「英語は絶対話せなきゃダメ」であり、歴代のAsia Region DirectorあるいはAsia East Region Direcorは「通訳がいるってだけで、もうあの場では勝負にならな」かったということになります。
そして、今回のDirector選挙を機に、Asia East Regionとしては英語が話せるDirectorを送り込まなければならないという結論になるでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか?
これに関連して、大学で英語を教えているという識者(専門は英語音声学、英語教育、スピーチ、通訳)のブログが目に入りました。
要約するとこういうことになります。
国際会議での英語はフォーマルなものであり、「口語過ぎる英語、誤解されるような英語を話すならば、やはりプロの通訳者を使うべきではないか」
「インフォーマルな場では通訳者がいなくても問題はありませんが、フォーマルな場ではぜひプロの通訳者を使ってほしい」
「言語のプロである通訳者に訳してもらう、あるいは、誤解されないような英語力を身に着けることが重要ではないか」--。
私たちはともすると、「英語が話せる」とか「語学ができる」と一括りにしてしまいがちですが、TICAのDirectorとして必要なのは「フォーマルな場」で通用する英語力(語学力)であって、単に日常英会話が流暢に話せることではありません。
さらに言えば、「猫」という専門分野を対象にしたBoard Meetingなわけですから、全ての猫種の「Standard」、全てのTICAのRules、全てのTICAのProgramやManualを熟読し、精通していることが前提になることは言うまでもありません。
※「第3のクラブ『出陳拒否』裁判、『和解』内容のポイント」は休みました。
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