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2019年9月28日 (土)

「大変な問題である」と思えるか? そう思える人がどれだけいるか?

関西電力の会長・社長ら幹部20人が、高浜原発のある福井県高浜町の元助役から計約3億2000万円を受け取っていた問題--。

関電本店で緊急記者会見を開いた社長は、「疑義をもたれかねないと厳粛に受け止めている」「深くおわび申し上げる」と謝罪したそうですが、金品の詳細や社内処分については具体的な説明を避け、会長や自身の辞任は否定したと報じられました。

受領した理由について関電社長は、「(元助役は)地元の有力者で地域の共生でお世話になっており、関係悪化を恐れ、返せるときに返そうと考えた」と語り、「常識の範囲を超える金品について受け取りを拒んだり、返却を申し出たりしたが、強く拒絶されたため、一時的に保管した」との釈明もしたそうですが、全く理由になっていないとしか思えず、「この人は『事の重大性』を全く理解していないのでは……」と開いた口が塞がりませんでした。

そうしたら夕方になって、菅官房長官が記者会見で「大変な問題である」「経済産業省が関西電力の徹底した調査を行う」などと述べたとの速報が流れました。

私は、小さな趣味の世界であっても、「事の重大性」を認識し、本質を見抜いて「大変な問題である」と思えるかどうかがとても大切であるということを改めて痛感しました。

「出陳拒否」が起きた当初、この問題の本質を見抜き、「大変な問題である」と思えるメンバーが多くいれば、3つのクラブによって断続的に7回ものショーで「出陳拒否」が行われることはなかったでしょう。

社会や組織にとって、官房長官のような重要なポストに就く人物が「大変な問題である」という認識を示してこそ、社会全体、組織全体の健全性が保てるのであって、本来、そう思わなければならない立場の人たちが率先して「出陳拒否」していたなどという組織は、もしかすると救いようがないのかもしれません。

それでも一連の裁判を通じて、2つのクラブの合計5人(このうちエントリークラークは3人含まれます)が4回のショーにおける「出陳拒否」について、「深謝する」としたり「不相当であったことを認める」としたりしたわけですから、「所詮は他人事……」と思っていたメンバーにも、今なら「『大変な問題であ』ったということなんですね」と理解を示して頂けるのではないかと思っています。

2014年に起きた一連の「出陳拒否」問題ですが、たとえ5年経った今であっても、「大変な問題であ」ったということを理解してくれるメンバーが少しでも増えてくれたなら、それなりに裁判をした甲斐もあったと言えるのではないでしょうか。

※「第3のクラブ『出陳拒否』裁判、『和解』内容のポイント」は休みました。

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