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2019年9月13日 (金)

続・キャッツ「IW」、1人のJudgeから5リング分までを考える⑤

ここまで色々と考察してきましたが、今回の改正案はAnnual Board Meetingで否決されたものの、米国人Judgeから提出され、ひとつ間違えば日本の多くのTICAメンバーが知らないうちに通ってしまったかもしれず、その事実をAsia East Regionメンバー全員は重く受け止めねばならないでしょう。

海外においてこうした改正案の動きがあることを察知した段階で、Asia East Regionメンバー全員と情報を共有し、議論を深め、必要に応じてBoard MemberにAsia East Regionメンバーの総意を情報提供するのがDirectorの役割であり、今回はまさにそうしたことが出来ていない(出来ない)ことを改めて露呈した事例と言えるかと思います。

これは語学に堪能であれば解決するような単純なことではなく、どの改正案がどういう意味で重要であり、どのような影響が出るかを見抜き見通す能力が欠かせないのであって、それなくしてDirectorになる資格はないと言わざるを得ません。

見抜く能力、検証する能力、分析する能力、価値判断する能力は一朝一夕に磨けるものではなく、語学に関して言えば、「読み書き話す」能力と、「本質を理解し解釈する」能力は別であるということと同じです。

こうした改正案に対して、様々な賛否が出てきた場合に、それぞれの賛否にどのような「合理的根拠」が見いだせるかを判断する能力も、Dirctorには欠かせません。

単に「意識調査」と称してアンケート結果をBoardに示すなど「愚の骨頂」であり、合理的根拠に欠けるような意見や主張をそのままBoardに伝えたら、それこそ笑いものになりかねません。

ちなみに今回の改正案が通っていれば、一番大きな打撃を受けたのは私とアクトクラブ員の共同名義のBGかもしれません。

2017-2018年度のAsia Regionに於いて3rd Best CatのBGは11649点でTICAの総合20位タイになり、「IW」の称号を得ましたが、改正案が通れば23リング分を差し替えねばならず、「IW」圏外になったかもしれません。

それでもアクトクラブ員は「自分の猫にどのような悪影響が出ようとも全く関係なく、TICA全体の健全性、Award Rankingの公平性、公正性のために必要な改正であれば大いに賛成だ」と言い切ります。(※今回の改正案自体に賛成と言っているわけではありません)

Director、TICA公認クラブ代表、Judge、一般メンバーそれぞれがそれぞれの立場の個人的・属人的な「利害」に拘る限り、組織全体の健全性の向上など見込めません。

「自由」には「責任」が伴うものであり、TICAの一般メンバー、一般出陳者が自由にショーをエンジョイして貰うためには、その「自由」を実現し、維持するためにDirectorをはじめとするRegion Staffがその「責任」を全面的に負う覚悟と能力が欠かせません。

今回の改正案はそうした様々な問題を抱えるAsia East Regionの間隙を突いて出てきたようなものであり、Asia East Regionがこのままであれば、今後も形を変えて似たような問題が起こり得ると私は懸念しています。

※明日から第3のクラブにおける「出陳拒否」裁判の「和解」内容についての解説をスタートする予定です。

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