【重要】TICAルール改正案⑨(2)キャッツ「IW」、1人のJudgeから5リング分まで
この改正案の狙いは、不公平感の解消にありそうです。
例えば、年間を通じて毎週のように審査をするようなJudgeに気に入られれば、毎週のようにBestを取り、もしかすると50リングの半分の25リング分ぐらいを1人のJudgeからのPointが占めることも考えられないわけではありません。
これは極端な例としても、公平性や客観性という観点からは、一般論としてできるだけ多くのJudgeから高い評価を受けてこそ「IW」の称号に相応しいといえるでしょう。
その点から考えれば、今回の改正案は合理的根拠に欠けるとまではいえないということになります。
仮に、「情実審査」や「依怙贔屓」、特定の出陳者や猫に対する「差別」があったとしても、こうした仕組みがあれば、薄められる効果も狙えます。
ただ、難しいのは次の1点でしょう。
特定のあるJudgeだけがその猫の真の良さを見抜き、評価する「目利き力」を持っているケース--。
この場合、改正案が通ると、このJudgeからの評価も薄められて(5リング分まで)しまうことになります。
発展途上の猫の場合、大多数のJudgeの審査・評価が定まり、収斂されていくまでに相当の年月を要することを勘案すると、今回の改正案は改良の発展途上にある猫種にとっては不利に働く可能性もあります。
Board Memberがこうした様々な視点から、今回の改正案を議論できるかどうかが注目点といえそうです。
※「新・前セクレタリーは法廷で何を証言したか-『尋問調書』から」は休みました。
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