芸能界と猫界に見る理不尽な「圧力」と「忖度」の構造㊦
「干す」とか「干される」といった言葉がよく聞かれ、飛び交うのも、芸能界と猫界の共通性かもしれません。
芸能界では、「事務所を辞めたら数年間干される」といわれているようですが、猫界でも同様の傾向は見て取れます。
ジャッジに於いては、「干されて」はかなわないので、有形無形の「圧力」には敏感に反応し、忖度しやすいとも言えます。
出陳者に於いては、ファイナルから「干されて」は困るので、ジャッジからの暗黙の「圧力」には容易に屈しやすく、やはり敏感に忖度します。
こうした忖度について、一部では自らの利害得失に基づいて動いているのであって、批判される筋合いのものではないという意見もあります。
確かにこれまではそうした持ちつ持たれつの馴れ合い関係でうまく行っていたかもしれませんが、芸能界同様、時代は大きく変わりつつあるわけです。
敏感に忖度する人がいるから、それに付け込んで忖度させようという人もいるのであって、敏感に忖度する人がいなくなれば、それに従って付け込もうとする人も少なくなるでしょう。
自らの利害得失だけではなく、ひとりひとりがもう少し全体の公平性や公正性、平等性について考え、行動するようになることが求められる時代になっていると言えます。
当然、そうした組織運営に変わって行くためには、「干す」「干される」といった慣習と決別し、公平性や公正性、平等性を重んじた組織運営へと導いていくDirectorが欠かせません。
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