TICAクラーク更新テストについて考える⑥
日本と欧米の違いを考えるとき、Show Committeeについても含めなければなりません。
欧米の実態を詳細に把握しているわけではありませんが、TICA Asia East Regionに関する限り、TICA Show Rulesの規定を十分に満たすShow Committeeは存在せず、Show Committeeがルールコンプライアンスの面で大きな問題を抱えていると言えるからです。
そうしたなか、Asia East Regionにおいては、限られた一部の有能なクラークがルールコンプライアンスを支えていたわけで、ルールコンプライアンスに寄与するクラークの育成が喫緊の課題となっていました。
しかし、今回のようなRefresher Testが定着していくとなると、そうした面での能力向上は難しくなってしまいます。
これはひとえに、Asia East Region Directorの責任でもあるでしょう。
Asia East Region DirectorがTICAのBoardに於いて、Asia East Regionの置かれている現状を正しく説明し、理解を得ようと努力していないからであり、結局、Asia East Regionの状況とは全く異なる施策が取り入れられ、それがさらにAsia East Regionの状況を悪化させかねないという悪循環に陥っているのです。
新しいAsia East Region Directorにおいては、Asia East Regionが抱える構造的な問題を把握し、分析し、それをTICAのBoard Memberに理解させ、必要な施策を講じさせるという大役も担うことになるでしょう。
Clerking ProgramやRefresher Testのあり方について、新DirectorはClerking Administratorとしっかり話し合う必要があることは言うまでもありません。
※「新・前セクレタリーは法廷で何を証言したか-『尋問調書』から」は休みました。
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