TICAアジアで起きていること、中国新疆ウイグル自治区で起きていること㊤
TICAのショーは中国でも開かれるようになり、中国・香港・台湾で構成するリジョン(Asia West Region)もあるわけですが、さすがに新疆ウイグル自治区で開催されることはないかと思います。
猫界の人にとっては、今、新疆ウイグル自治区で何が起きていて、何が問題になっているか、余り関心はないかと思いますが、TICAのRegionで起きていることですから、全く無関係というわけでもありません。
人権団体によると、新疆ウイグル自治区にはイスラム教徒のウイグル民族を対象にした「再教育」収容所なるものがあり、裁判を経ずに何十万人もがいくつもの収容所に拘束されていると指摘しています。
これに対し、中国政府は真っ向から否定し、入所者たちは自発的に「過激思想」の撲滅を目指す施設に入っていると説明しています。
真相はどうなのか--。
自由に取材できる国ではないだけに分かりませんが、BBCの記者のひとりが収容所内部に入る取材を許され、そのレポートが報道されていました。
これまではと言うと、「走る車の中から、鉄条網と監視塔をちらちらと目にするのがやっとだった。私たちの車の後を私服警官たちがぴったりとつけてきて、それ以上近づかないように目を光らせていた」そうですが、「今回は、収容所の中に招待された」とのこと。
記者の方も「招きに応じて取材することには、もちろんリスクがつきまとう」ことは理解しており、「私たちは、念入りに外見を整えたと思われる場所に、連れて行かれようとしていた。そこにあった警備設備の多くが最近撤去されたことを、衛星写真は示していた」と書いています。
収容所内で記者がインタビューすると、「入所者たちは全員、自分たちのことを『過激思想にかぶれていた』と言い、自発的に『考えを改めよう』としていると話した」そうです。
もちろん、西側自由主義国の私たちがそうした言葉を額面通りに受け取ることはありません。
(続く)
※「新・前セクレタリーは法廷で何を証言したか-『尋問調書』から」は休みました。
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