那須川天心戦後の亀田興毅氏のコメントに学ぶ
猫界において、昨夜の『1000万円シリーズスペシャルマッチ 那須川天心vs亀田興毅』(AbemaTV)をご覧になった方は少ないかもしれません。
また、多少、ボクシング界に興味のある方でも亀田興毅氏に好印象を抱いている人はそれほど多くないかもしれません。(井上尚弥選手や井岡一翔選手らに比べという意味ですが…)
実は、ボクシングと猫界には妙な共通点があり、それは「競技(スポーツ)」と「娯楽(趣味)の間にあって、微妙なバランスの上に成り立っているというところにあると私は思っています。
ボクシングについて言えば、数多くある「格闘技」の中でもスポーツ競技として認識され(それは評価と権威を勝ち取ってきたともいえます)、大手一般紙のスポーツ面にスポーツ競技として掲載されるわけです。(※キックボクシングや総合格闘技、プロレスは掲載されません)
那須川-亀田戦前日にJBC(日本ボクシングコミッション)とJPBA(日本プロボクシング協会)が共同声明を出したことも、その延長線上にあり、JBCの安河内剛事務局長の発言が全てを物語っています。
「最近はボクシング界もタガが緩んできて、非公式イベントに協力することでボクシング自体が脆弱化していくということを意識していない。だからボクシング界もそこをしっかり意識しましょうというアピールもある」
「一方でこれまでボクシング界も敷居が高すぎた。我々も襟元をただして、門戸を開放できるところはしたい、ということも声明に盛り込んでおります。我々もしっかり意識を持って新しいボクシング界を模索していくという意味でも、しっかり自分たちの立ち位置を認識していこうということです」--。
昨夜の試合後の亀田興毅氏の報道陣への下記コメントは、これに応えた側面もあったでしょう。
「たまにこういう刺激的なものがあって新規を入れる。でも新規が入った時に、みんながボクシング面白いな、カッコいいなって来た時に中がしっかり体制がとれていなかったら、バラバラやったら、せっかく来た人間も離れていくじゃないですか。飲食店もそうですよね。ここ有名やおいしそうやって行って、まずかったり接客が悪かったら次に行かないじゃないですか。でもおいしかったらそこのファンになってリピーターになるのと一緒で、ボクシングだってこういう企画があって、亀田と天心の試合面白かった、楽しかった、僕もボクシングやってみようと入ってきた人たちが、今のボクシング業界の体制やったら続くのかなって不安はあります。だからまずは体制だけ作り上げた方がいいんじゃないかなって個人的には思います」--。
さて、猫界はボクシングに比べれば極めて小さな世界ですが、やはり娯楽(趣味)とスポーツ(競技)の両面を持ち合わせ、持ち合わせているがゆえの課題や問題を抱えています。
★猫界のタガは緩んでいないでしょうか?
★ペットショップ業界への過度な”協力”がキャットショー自体の脆弱化を招いていないでしょうか?
★ルールに精通した人たちによるルール厳守、ルール啓蒙というしっかりした体制が取れているでしょうか?
★新しい人が入ってきたとき、本当にキャットショーが依怙贔屓やいじめ・嫌がらせなどがなく、公正・公正・平等に行われていると思ってもらえるようになっているでしょうか?
猫業界、キャットショーのファンになってリピーターになってもらうためには、ルールを熟知したメンバーによるしっかりした体制のもと、ショーが公正・公正・平等に行われ、いじめや嫌がらせで泣き寝入りすることがないようにしなければならないことは言うまでもありません。
※「新・前セクレタリーは法廷で何を証言したか-『尋問調書』から」は休みました。
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