新・前セクレタリーは法廷で何を証言したか-「尋問調書」から⑤
原告側代理人は、前セクレタリーが証拠として東京地裁に提出した「乙第12号証」(=2014年4月12~13日開催のショーにエントリーしてきた原告らの猫の出陳拒否を決定したコミッティメンバーリスト及び申立書写し)を示しながら、次のように聞きました。
原告側代理人:「この乙第12号証の2は、△△さん(前セクレタリーが主宰するクラブ員)の申し立てとなっていますけれども、これはこの4行目ですけれども、エントリーを申し込んできたので、エントリー拒否をいたしましたというふうに書いてあるんですけれども、これは事前に決めたということなんですか?」
前セクレタリー:「いや、これは後から付けた文章です。僕が作った文章です。要するに合議があったことを証明しろというんで、僕が、ですから日付が今年になっていますよね」
この尋問のやり取りだけ見ると、事の重大性が今ひとつ良く分からないかもしれません。
尋問の一連のやり取りは、「出陳拒否」をいつ、誰が、どのように決めたか--を明らかにしようとしているものであり、TICAのルールでは、「ショーコミッティー」が組織として決める(※つまり「合議」により決める)ことになっています。
※TICAのShow Ruleに「合議により」という英文はありませんが、Ruleの記述から社会通念上の常識としてそうとしか読めないことを意味します。
TICAのルールを勉強しているみなさんのために改めて強調しておきますが、ショーコミッティーという組織が「出陳拒否」の判断権者であって、クラブオーナーでもクラブ代表者でもありません。
ショーコミッティーという組織が判断権者である以上、ショーコミッティーメンバーひとりの意思で決められるものでもありません。
少なくとも、ショーコミッティーメンバーの半数の同意がなければ、ショーコミッティーという組織の判断とは言えないということを覚えておいて頂ければと思います。
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