新・前セクレタリーは法廷で何を証言したか-「尋問調書」から④
原告側代理人:「この3月9日の出陳拒絶について、ショーコミッティーで拒絶しようと決めたのはいつかわからないということでしたけれども、事前に決めていたんですか?」
前セクレタリー:「ですから、わかりません。覚えていません」
裁判長:「事前にというのは何に対して?」
原告側代理人:「3月9日より前に、3月9日に申し込みがあるより前に決めていたんですか?」
前セクレタリー:「それは当然です」
原告側代理人:「当然ですか?」
前セクレタリー:「はい」
冒頭に出てくる「3月9日の出陳拒絶について」というのは、前セクレタリー(現Asia East Region Director)が主宰するクラブにおける2014年4月12~13日のショーの「出陳拒否」の判断を決めたのが3月9日であったということを指します。
この尋問のやり取りを見る限り、実は3月9日より前に、私たちからエントリーがあったら「出陳拒否」しようとしてたことになります。
しかも、前セクレトリーは「当然です」と証言していますから、エントリーが入ってきて「出陳拒否するかどうかどうしましょう?」と考えたのではなく、エントリーが入ってくる前に、予め決めていたというのです。
つまり、私たちを「出陳拒否」する具体的な理由は、3月9日以前の出来事にあったということになるわけです。
逆に言うと、3月10日以降、ショー開催の4月12~13日までに何が起きていたとしても、そしてそれが「出陳拒否」の理由らしき事情であると主張しても、それはもはや正当な「出陳拒否」の理由に当たらないということになるのです。
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