続・前セクレタリーは法廷で何を証言したか-「尋問調書」から㉝
原告側代理人:「この公の場でTICAを批判した人を出陳拒絶していいということにショールールの23.6.5はしているんですか?」
前セクレタリー:「直接結び付くような文言ではないけど、間接的には結び付きます」
原告側代理人が重ねて聞くと、前セクレタリー(現Asia East Region Director)は東京地裁の尋問でこう証言しました。
しかし、民主主義が「言論の自由」「表現の自由」を土台に成立していることを知っていれば、その中核として「批判」が重要な位置を占めていることは分かるはずです。
それにもかかわらず、前セクレタリーは「TICAを批判」することは、間接的にではあってもショールールの23.6.5に結び付き、出陳拒絶してもいいというのですから、全く理解できません。
「TICAを批判した人」を「出陳拒否」していいなどというのは明らかに「言論の封殺」「言論の統制」であって、それをTICAのBoard Memberが法廷で声高に主張するというのは、TICAが民主主義組織、民主主義の団体ではないということを触れ回っているようなものです。
良識と常識を持ち合わせたまともな人なら、「TICAというのはとんでもない団体だ」と思ってしまっても無理ありません。
「公の場」でかどうかを問わないにしても、「TICAを批判する人」は「出陳拒否」していいと主張するトップがいるような団体のショーに関わること自体、社会常識のある人なら避けるのではないでしょうか。
TICAを、TICAアジアを健全な民主主義の組織・団体にするためには、まずはトップが「言論の自由」「表現の自由」の重要性を理解する人物でなければならないことは疑う余地がありません。
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