続・前セクレタリーは法廷で何を証言したか-「尋問調書」から㊺
東京地裁の裁判官も、さすがに理解の範囲を超えたのでしょう。自ら前セクレタリー(現Asia East Region Director)に対して質問しました。
裁判官:「だから、今心変わりしたのはなぜかわかりませんがというお話も出たから、そのブログと乱入の関係というのはどうなのということを今聞かれているんじゃないかと思うんですが、それはどういうふうにつながるんですか?」
それに対して、前セクレタリー(現Asia East Region Director)は次のように証言しました。
前セクレタリー:「結局はブログを読んで、彼もブログを読んでいました、随分アクトキャットクラブの……」
「それで、初めはけしからんのうちがだんだん、だんだんミイラ取りがミイラになったみたいな感じで。アクトキャットクラブのブログが言っていることが正しいように考えちゃったんじゃないですか。僕は、そのように考えていました」
前セクレタリーが「ミイラ取りがミイラになる」という言葉の意味を正確に知った上で証言したかどうかは分かりません。
一般的に、「人を連れ戻しに行ったものの連れ戻すことができず、結局その場に留まること」、あるいは「説得をしようとしているにも関わらず、意図とは反対に相手から説得をさせられてしまうさま」を意味します。
ですが、「ミイラ」の語源は「中世ヨーロッパで使われた効果の高い薬」であり、その採取には過酷な砂漠越えなどを強いられることもあり、目的を果たせず息絶えることが多かったとされていました。
つまり、語源を辿れば、「ミイラを採取に行こうとしたが、途中で砂漠で倒れていまい、結局、自分自身がミイラ化してしまった」という意味です。
そうして考えれば、アクトのブログはある意味、「効果の高い薬」であり、リジョンサイト元管理者は毎日読んでいたということになります。(※前セクレタリーの主張が事実であればという前提ですが…)
そして、読んでいるうちに、薬の効果が表れ、「確かにアクトのブログに書いていることは正しい」と思ったということになります。
しかし、そうであるなら、何も問題ない(=問題なかった)ということではないかと思うわけです。
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