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2019年2月 5日 (火)

「チェックしていさえすれば…」の教訓

全豪オープンテニスネタをもうひとつ。

大坂なおみ選手のコメントの誤訳が広がり、日本の複数のメディアが訂正するという騒動が起こりました。

あまりご存知ないTICAメンバーの方にいきさつを紹介すると、次のようになります。

大坂選手が所属契約を結ぶ食品メーカーが、大坂選手の肌の色を実際よりも白く表現したことに対し、「ホワイトウォッシュ(非白人を白人のように描くこと)ではないか」といった指摘があり、アニメ広告動画を削除していた件です。

これについて聞かれた大坂選手が、「なぜ騒いでいるかわからない」と言ったという報道が広がったのでした。

しかし、その後、「原文に照らし合わせると、誤訳だ」との指摘があり、訂正につながったというわけです。(朝日新聞では27日に、「訂正・おわび」記事を掲載しています)

ちなみにコメントを文字起こしした原文は、「But I think for me...I don't...like, I get why people would be upset about it」、日本語だと「でも、私は...このことが、物議を醸しているのは理解できます」となるということです。

さて、きょうの”お題”はここからです。

なぜ、誤訳が起きたのか? それは起こるべくして起きたのか? それとも普通なら起こらないのに起きてしまったのか?

最近の報道に、スポーツライター/大学常勤講師による次のような記事がありました。

【検証】なぜ大坂なおみ選手の誤訳報道が起こってしまったのか?

それによると、「実は現場の記者たちがしっかり取材の手順を踏んでいれば、今回のミスは起こらずに済んでいた」「残念ながら今回のミスは、明らかに現場記者の不手際といわざるを得ない」というのです。

なぜ、そう言えるのかについては記事をそのまま引用します。

「というのも、全豪オープンのような大きな大会になると、公式会見場で実施される記者会見はメディアの質問から選手たちの答えまですべてを文字にしたスクリプトがメディアに無料配布されるからだ」

「もしそれを入手できなかったとしても、スクリプトを作成する企業(『ASAP Sports』)が同社サイト上ですべて公開しているので、必ずチェックすることができるのだ」

「大坂選手の会見も公式会見場で実施されたもので、現在も同社サイトで誰でも大坂選手の発言のすべてを確認することができる。つまり記事を配信する前に記者たちが念のため大坂選手の発言をスクリプトでチェックしていさえすれば、事前に誤訳に気づいていたはずなのだ」--。

TICA Asia East Regionが健全に発展しない組織風土のひとつには、DirectorもセクレタリーもRegion Officeスタッフもショーコミッティーもクラブ代表も、自分勝手な思い込みで判断して物事を進め、決してルールを事前に「チェック」する、ルールを原文で「チェック」するという基本動作をしない傾向があります。

正当な理由なき「出陳拒否」、TICAのShow Ruleを無視したリング形式のショー開催など、これまでの”ミス”を数え上げればきりがありません。

先のスポーツライターの言葉を借りれば、「クラブの代表やショーコミッティーたちがしっかりショー開催の手順を踏んでいれば、ルール違反は起こらずに済んでいた」「残念ながら数々のルール違反は、明らかに事前のチェックを怠ったDirector、セクレタリー、クラブ代表、ショーコミッティーの不手際といわざるを得ない」--。

※「前セクレタリーは法廷で何を証言したか-「尋問調書」から」は休みました。

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