前セクレタリーは法廷で何を証言したか-「尋問調書」から⑨
前セクレタリー(現Asia East Region Director)は、東京地裁の本人尋問で、「出陳拒否」をやめた理由を原告側代理人から質問され、次のようにも証言しました。
「もうこれ以上TICA本部に雑音を聞かせたくない」−−。
ただ、前セクレタリーが証言した「雑音」とは具体的に何を意味し、どのような”声”を指すのか、法廷で具体的に明らかにされることはありませんでした。
もし、私たちが不当な「出陳拒否」を受けているとする「プロテスト」を指すのであれば、極めて心外ですし、そもそも「プロテスト」を「雑音」ということ自体、Region事務局のセクレタリーとして“失格”でしょう。
もしかしたら、いろいろなところから、「不当な『出陳拒否』は即座にやめるべきである」とか、「『出陳拒否』を利用したいじめや嫌がらせはすべきではない」とか、「TICAのルールを悪用してはならない」とかの意見がTICA本部に舞い込んだのかもしれません。
ですが、そうであったとしても、それらを「雑音」と称してバッサリ切り捨てるような発言をするのはどうなのでしょうか。
それに、正当な「出陳拒否」であったなら、「出陳拒否」を支持する声は届いても、「出陳拒否」に異議を唱えるような「雑音」なるものがTICA本部に入るはずもないでしょう。
TICA本部においても、前セクレタリーらのクラブによる一連の「出陳拒否」に正当な理由があるのだとしたら、仮にそうした「雑音」が入ったとしても耳を貸さず、毅然とした態度で「雑音」を撥ね除けたことでしょう。
結局、前セクレタリーが証言したところの「雑音」とは、自分らにとって「不都合な真実」をTICA本部に聞かせたくないということに他ならないのではないかと私には思えます。
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