依頼者のおつかいになって、言われたままに動いちゃう?
裁判官:「今、依頼者のおつかいになっている先生が多いんですよね」
弁護士:「依頼者の言われたままに動いちゃうような代理人ですか」
裁判官:「ええ。無理な主張を平気でしてくるので、本人訴訟と同じになっていて。それじゃあ、弁護士ではないでしょう、みたいな」
弁護士:「確かにそれはありますね。(中略)代理人間でも、本来だったら和解で落とせるところだけど、この先生は説得できないし、事情もちゃんと伝えられていないだろうから、結局、証拠調べして判決をしないといけないっていう残念なケースがありますね」
小さな趣味の世界の裁判でも、こうしていくつも経験して来ると、司法や裁判制度にも関心を持つようになり、それらに関連した本も読むようになります。
冒頭の会話は「裁判官! 当職そこが知りたかったのです。-民事訴訟がはかどる本-」(学陽書房)という書籍からの引用です。(※本文中の固有名詞は敢えて伏せました)
実は、私が代理人を選ぶ際の一番重要な点は、まさにこちらの言いなりにならないかどうかであり、これはアクトクラブ員も同じだと思います。
無理な主張、不要な主張があればそれを指摘し、正してくれてはじめて代理人をお願いする意味があるのであって、私たち依頼者の「おつかいになって」、「言われたままに動いちゃう」ようでは弁護士費用を払う意味がないと私は考えています。
主張自体や主張の仕方で、弁護士の先生方としばしば激論になることもありますが、それはそれでとてもいいことだ思っています。
少なくとも、裁判の記録は一生残るものですから、TICAメンバーとして、TICA公認クラブの代表として、後から誰が読んだとしても決して恥ずかしくない主張をしていきたいと思います。
特に、TICAのルールの理解や解釈については適切かつ正確でありたいですし、判例の引用についても“屁理屈”や無理筋の強引なものであると私が感じれば、たとえ弁護士の宣誓が苦労して探してきたとしても、準備書面や証拠に入れることには同意しません。
キャットショーの場だけではなく、どんな場においてもTICAメンバーとして恥ずかしくない言動を取ることが、TICA Asia East Regionの組織風土に自浄作用を働かせ、健全化を促すのだと思っています。
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