前セクレタリーは法廷で何を証言したか-「尋問調書」から⑪
原告側代理人:「(アクトのブログが)キャットクラブであるとかキャットショーにとって有害
だということですか」
前セクレタリー:「そのとおりです」
原告側代理人:「どういうふうにキャットショーに有害なんでしょうか」
前セクレタリー「先ほども裁判官の方には申し上げましたけれども実際にそういう乱入者
がいたりしています、現実に。そういうことを想定するのがショーの危機
管理というか、そういうものを持っていない限りショーは開催できません」
東京地裁の本人尋問で、前セクレタリー(現Asia East Region Director)はこのように証言しました。
しかし、私には前セクレタリーの”理屈”が全く理解できないのです。
確かに、主催クラブとして、ショーコミッティーとして、危機管理は極めて重要であり、あらゆる事態を想定して備えていなければならないでしょう。
ですが、それがどうしてこういう主張になるのか、そして出陳拒否がどう結び付くのかが全く分からないのです。
仮に、アクトのブログがキャットショーにとって「有害」だとしても、第一義的にはブログの記載(あるいは投稿)をやめさせるべく対応策を取るべきでしょう。
ところが、前セクレタリーはブログの記載(あるいは投稿)をやめさせる行動は一切取っていません。(※プロバイダーに対するブログ停止要求や投稿の削除要請等)
仮に、乱入者なる人物が居たとするなら、そうした乱入者に対して見学拒否なり出陳拒否をすべきであり、それが危機管理というものでしょう。
前セクレタリーは言葉にこそしませんでしたが、あたかも私がこの見学者に”教唆”したかのような証言でした。
「教唆」とは、「ある事を起こすよう教えそそのかすこと」「他人をそそのかして犯罪実行の決意を生じさせること」(デジタル大辞泉)、「教え唆すこと。けしかけること」「他人をそそのかして、犯意を生じさせること」(大辞林第三版)ですが、そのいずれも私はしていません。
それなのになぜ、アクトのブログが出陳拒否の理由になり、アクトクラブ員まで出陳拒否(+入場拒否)されなければならないのか。
そしてそれがTICAのRegionセクレタリーとして相応しい言動であったのかどうか、厳しく問われて然るべきだと私は思っています。
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