第3のクラブ「出陳拒否」裁判、今なお続く執拗なアクト”叩き”(11)
私は前シーズン(2017-18年度)、欧州のショーを回って来ましたが、そこでも被告側エントリークラークが東京地裁で主張したような、「『CATS』部門にエントリーされる猫は3.0歳以下が主流とされている」ことを裏付ける明確な事実を見付けることはできませんでした。
そもそも、2017-18年度のTICAの「CATS」部門のBest Catは年間を通じて12回のショーに出陳されており、その時の年齢は3.5歳~3.10歳でした。
同じく3rd Best Catの猫も年間を通じて18回のショーに出ていましたが、その時の年齢は3.11歳~4.9歳だったのです。
こうした事実に鑑みれば、私には被告側エントリークラークの主張(「『CATS』部門にエントリーされる猫は3.0歳以下が主流とされている)が正確な根拠や事実に裏付けられたものではなく、ある意味”杜撰”で”いい加減”な主張としか思えないのです。
私が今年9月にベルギーで開催されたTICAのショーでも、8.3歳の猫が「CATS」部門で出陳されていました。
たまたま私が行った、数少ない海外のショーでもこうなのですから、少なくとも一般的な通説や定説として「『CATS』部門にエントリーされる猫は3.0歳以下が主流とされている」とは必ずしも言えないと思わざるを得ません。
もちろん「主流」という言葉の定義が具体的に何割以上を占める状態を指すのか不明ですから、統計上そうした傾向が見て取れると主張するのかもしれませんが、仮にそうだったとしても、それが良いか悪いかという「評価」の問題とは別であることも確かでしょう。
それを、敢えて「評価」の問題として、あたかも悪いことであったかのように司法の場で主張することはアクト”叩き”に利用しているとしか、私には映りません。
こんなことがまかり通るなら、TICAのショーにおいて3.0歳を超える猫の出陳数は減ってしまい、TICAのためにならないばかりか、キャットショー業界全体にも悪影響を及ぼしかねないことは明らかではないでしょうか。
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