TICA秘密会議の結果を”漏洩”したのは誰か?④
あくまで第3のクラブ(すでに閉会)の被告側エントリークラークの東京地裁における主張が事実であれば…という前提に立つなら、TICAの非公開会議(通称「秘密会議」)の結果が”情報漏洩”されたことは間違いないということになります。
それが誰であったのか?は極めて重要な問題です。
2014年のSpring Board Meetingには前アジアディレクターが参加していましたから、その可能性もあるでしょう。
また、元アジアディレクターと被告側エントリークラークら3人は連名で、2014年3月14日にTICA会長とTICA法律顧問に、「出陳拒否」に関するメールを送っており、Spring Board Meetingでの結果には大きな関心を寄せていたことも明らかになっています。
しかも、3人連名のメールとは言っても、送信者は元アジアディレクターであり、TICA法律顧問がこの質問に返信した先も元アジアディレクターでした。
加えて、TICA法律顧問からの返信メールを元アジアディレクターが被告側エントリークラークに転送していたことも、被告側が東京地裁に提出した証拠で明らかになっています。
これらの状況証拠を考え併せると、元アジアディレクターが何らかの方法で結果を入手し、それを被告側エントリークラークに伝えていた可能性も否定できません。
ただし、その場合、元アジアディレクターが非公開会議(通称「秘密会議」)の結果を誰から聞いたのかが次の疑問として出てきます。
前アジアディレクターかもしれませんし、非公開会議(通称「秘密会議」)に参加していた別のBoard Memberかもしれませんし、通訳らその他の参加者かもしれません。
いずれにしても被告側エントリークラークの東京地裁における主張が嘘でないなら、誰かがTICAのルールに違反して、非公開会議における「プロテスト」の審議結果を”情報漏洩”したということになるのです。
【2014年当時の時系列の状況(再掲)】
3月14日 元アジアディレクターら3人が連名で、TICA会長とTICA法律顧問宛に23.6及び
23.6.5により、原告らの猫の出陳を拒否できるか質問
同日 TICA法律顧問から返信:「私はこれについて少し考える必要があります。ご存知
のように、次回の会議にはすでに3件のプロテストがあります。これらは一緒に決
定する必要があります」
5月16-17日 TICA Spring Board Meeting 開催(電子会議)
16日 決議10~12において,、前アジアディレクターがオーナーのクラブなどの「出陳
拒否」を巡る「プロテスト」が「No Action」になる
5月19日 原告△△(一般出陳者)が第3のクラブに出陳を申し込み
5月23日 原告○○(アクトクラブ員)が第3のクラブに出陳を申し込み
5月24日 被告側エントリークラークが内容証明郵便で原告△△に「出陳拒否」を通知
5月26日 被告側エントリークラークが内容証明郵便で原告○○に「出陳拒否」を通知
6月 1日 第3のクラブがショーを開催(原告○○と原告△△は出陳できず)
6月 3日 TICA法律顧問が「プロテスト」の結果を当事者にメールで通知
6月 3日 TICAがHPで、Spring Board Meetingの「議事録」を公表
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